その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(米の食味)

2011-08-29 10:04:31 | 夢屋王国

『夢屋王国』の果樹エリアにある露地物のデラウエアが色づき始めました。山形県高畠町はぶどうの一大産地であります。専業農家が加温や雨除けハウスを施用している農地のものに比べると約1ヶ月程遅い着色です。前の土地所有者が放置していたものを少しずつ手を加え3年目、昨年はカラスにきれいに食べられてしまいましたが、今年は人間様がご相伴に与れそうです^^;
ちょっと自慢をすると、取り敢えず完全無農薬栽培(というと格好良いのですが、消毒すべき手段を持たないというのが本質です。)であり、ジベレリン処理もしていないので有核果(種有り)です。カラスの勘三郎夫妻に狙われない内に、仏様にお供えしようと思います。
この秋、出稼ぎ先の職場の後輩から中古のハウス骨材を譲り受け、簡易な雨除けハウスを組み立てようと企んでおります。

『山形組事務局長 さくら子ちゃん』より、山形県が昨年から力を入れている米「つや姫」を『夢屋王国』で栽培しないのですか?と質問を受けました。山形県産「つや姫」は、今のところブランド名確保(高い品質の保持)のため、一部認定農家しか栽培できないのですよと説明したのですが、非農家の彼女には、その仕組みが理解して頂けなかったようです。
『夢屋王国』の田んぼでは「はえぬき」を栽培しております。山形県産の「はえぬき」も美味しいお米ではありますが多収穫品種であり、肥培管理が比較的楽(多肥料でもイネが吸収・消化してくれる。)な品種であります。稲作3年目の素人『夢屋』でも10a当たり12.5俵(750kg)収穫出来ています。
一方、「コシヒカリ」「つや姫」は、多収穫を目指して、多肥栽培をしてしまうと草丈が伸び過ぎてしまい、これからの台風シーズンには、倒伏被害(稲籾が濡れることによって、発芽・カビなど品質低下を招く。)を起こしたり、生成アミノ酸が増加し食味が落ちてしまうなどといった肥培管理の難しい品種です。
おそらく10a当たりの目標収量を9俵(540Kg)程度に置いているのではないでしょうか?

米の食味については、こちらをご参照ください。

したがって、鮮烈なデビューをした「山形県産つや姫」は、ある程度の経営規模と安定した生産技術を保有している認定農家が栽培するよう、今のところ作付・生産制限をしているのです。
生産者の売り渡し価格「はえぬき」 12.5俵 × 9,000円 = 112,500円
          「つや姫」  9  俵 ×11,500円 = 103,500円
生産者からの買い入れ価格は、2010年産一等米で両者に2,500
円の差がありますが、元々、作業委託費(田植えや稲刈り)が経費の大半を占めている兼業農家では、赤字体質に拍車が掛かってしまいます^^;
有機農業や天日乾燥を行うことによって、米の付加価値を高め、経営改善を図ることも考えられますが、片手間仕事では労力的に無理な話…これが『夢屋国王』の実態であります。
画像は、8月28日現在の『夢屋王国』の「はえぬき(左)」とお隣の『善助さん』ちの「はえぬき(右)」であります。我が家の田んぼは1週間ほど田植えの時期が遅かったことと、中干し後の葉の色落ちが気になって、7月末に追加の尿素を施肥した影響でしょうか、まだ米粒は緑色です。こんな風にちょっとした施肥のタイミングの違いが植物には結構な影響を与えます。色々と勉強することは多いのであります。

3日前、オオトゲシラホシカメムシ(成虫)の画像を紹介できませんでしたので、本日もカメムシ調査を兼ねて畦畔を100m程、虫取り網ですくい取りしてみました。やはり、捕獲できた昆虫類は、クモやハエ、ヒラタアブが主な昆虫でした。それでも網の底にたった1匹、オオトゲシラホシカメムシを発見したのであります。「あるがままに」を基本に撮影しておりますが、今回ばかりは解説が先行してしまったので、内心気が気ではありませんでした。はぁ…良かった良かった^^;

No.057 オオトゲシラホシカメムシ(再掲) Eysarcoris lewisi 昆虫綱 半翅目 カメムシ科
事前に解説本で、移動力は強くないとの情報を得ておりまいたので、捕獲した網の上で記念撮影^^;
飛んだり跳ねたりしないというだけで、網の中でチョコマカと動き回り撮影に苦労しました。軽トラック荷台の傷予防の黒いシートにひっくり返ってしまい、背中を焼かれてしまったのか…ご昇天!儚い一生でありました。拡大しているので分かりづらいのですが、3日前、このオオトゲシラホシカメムシの代わりに画像貼り付けした「トゲカメムシ」は体長約10mm。このオオトゲシラホシカメムシは、体長約6mm。両肩の棘もトゲカメムシのほうが立派な気がしますけれど…なぜ、この小さい奴が、「大棘白星亀虫」と名付けられたんでしょうねぇ…^^;

秋野菜を定植する場所を確保するために、地這いキュウリのマルチを剥がしました。
遂に最後の1本を収穫し、今年度の地這いキュウリの総収穫本数は、689本となりました^^;
エヘヘ! 棚仕立ての夏秋キュウリが10本…新たな『キュウリ爆弾』炸裂かぁ~!



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