「われが名は 花盗人と立てば立て ただ一枝は折りて帰らん」(藤原公任)
俗に『花泥棒(花盗人が正しい)は罪にならない。』などと申しますが、これは花の美しさに心を奪われ盗み見るから許されるのでありまして、他所様の庭の花を摘み取ったり、美しさに心奪われたとしても入浴シーンを覗き見すれば、立派な犯罪なのであります^^;
世の中に盗んでも罪に問われない物がふたつほどありまして、ひとつは婦女子の恋心であり、ひとつは師匠の技であります。しかし、不特定多数の婦女子の心を奪うのも、モテない男からすれば立派な犯罪であり、成長した我が娘の心を奪われた日にゃ~親父は憤りを感じるのでありまして、かつて自分が他所様の娘の心を奪ってしまったことなど時効にして、機嫌が悪くなるのであります。師匠の技を盗む…技は教えられて覚えるのではなく、見て盗めなどと職人さんは言いますが、トップシークレットを持ち出して暴露本として出版されてしまっては、素破抜き記事を求める『読〇新聞社』だって慌ててしまいます。社会不正義を素破抜くから、部内秘の公表が許されるのであって、自分しか知り得ない社内情報を売るために出版してしまうのは情報漏えいでしかないのであります。この辺の線引きが非常にむずかしいのであります。
今日は「彼岸の中日」…春分の日でありますから、ご先祖様を偲び精進潔斎に励む日でありますが、現代では行いは謹んでも肉食を断ったりはいたしません。昼と夜との長さが丁度半々でありますから、冬至の頃からすると、こうしてブログを更新していても外は充分白んでまいりました。画像は、2年前の『夢屋農園』3月14日の光景であります。既に雪が融け、ムクドリが餌を探しに舞い降りている状況でありますが、人の手が加えられていないので草が雪で倒れた荒れ野であります。今年は、同じ場所もニンニクとタマネギが、まだ50cm程度の雪に覆われているのでありまして、『夢屋王国』建設のために国王も良く頑張ったと振り返るのであります^^;まだまだ、畑地は痩せていて、堆肥を投入したり側溝を掘ったりとやるべきことは沢山あるのでありますが、虫を啄ばみ、ぶどうを盗みにやってくるムクドリを見ても、寛大な気持ちで迎えてやれるだけの心の余裕が出てまいりました。
さて、本日のお題は「恋泥棒」であったはずでありますが、いつの間にか「来い泥棒(ムクドリ)」になっておりましたよ…とほほ。
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