その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

必要最小限の生活品…

2024-08-04 10:28:25 | 巡礼

ここは宮城県七ヶ宿町の「滑津大滝」である^^;

 七ヶ宿町は『おやじぃ』の在所である山形県高畠町と県境を境に接しているのだけれど、かつては宿場町として栄えた街も、交通手段の変遷とともに、今では人口1,100人程の村規模の町となってしまいました。売り上げも好調だしねぇ…暑いしねぇ…今日は土曜日だしねぇ…と『悪いムシ』が騒ぎ始め、10月の鳥取県遠征を前に車の足慣らしと、行程に必要最小限のお荷物を点検するために出掛けてみました。本当は県境の鳩峰峠で、下界を眺めながらコーヒーを淹れてなどと考えてのスタートだったのだけれど、山頂は木々が繁っていて眺望が開けていない。里では4月頃鳴いているはずのウグイスが、訓練の甲斐あって見事に「ホーホケキョッ!」などと鳴いておりますが、アブが車の排ガスに寄って来て「こりゃ~コーヒーどころじゃありません。」と早々に撤退いたしましたよ。ならば、七ヶ宿町の関地区には、入浴施設があったはず。(実際には、バイオマス施設の余熱利用のようであります。)そうねぇ、「長旅では公衆浴場を予め押さえておくのも重要だわねぇ。」などと思った次第、さて、お目当てのコーヒーをどこで飲もうか…温泉施設の前にはコンビニがあるというのに^^;
 やっぱり、雰囲気というものを大切にしなければ…「滑津大滝」を上から眺められる展望台に陣取って(夕刻なので、もう誰も訪れないのであります。)コーヒーを淹れてみた。折り畳み椅子は必要だわねぇ…クーラーボックスは不必要かも…脚立は道具箱で代用可能だわねぇetc. 高校時代に買ったガラス製のパーコレーターは、ごみ(コーヒー滓)のことを考えるとペーパーフィルターの方が良いのかも知れない…そんなんだったら、インスタントコーヒーで十分じゃん…と、出だしから雰囲気というよりも「楽」な方向に走り始めておりますよ(笑)


えっ!「コムラサキ」じゃないかい?

 さて、時を遡ること6時間前、午前中に野菜の納品を済ませようと思っていたら、目の前をタテハチョウらしきものが飛んでいる…紫色?もしかして「コムラサキ」? 平場の自宅前で見るのは初めてであります。食草はヤナギ類(バッコヤナギ)とされているから、平場で見つけても不思議はないのだけれど、子どもの頃から見たことがない。果たして「見たことがない」のか「見ていても目に留まらない」のかが定かではない。最近、田んぼで「シオカラトンボ」を見かけるようになりましたよ。これまた、昆虫図鑑には載っているけれど、子どもの頃の昆虫採集では見かけたことがなかった種であります。「都会でも見られる普通種」などと紹介されていますが、見たことがないのだから見たことがないのである^^;
 はてさて、旅行に必須の『必要最小限』のお荷物を確認していたら、車の中に結構余計なモノを積み込んでいることに気がつく。日常生活の中では、さらに多くのモノが眠っているに違いない。しかし、インスタントかレギュラーかといった具合に、生活の質を高めるモノと代替のモノを同等に考えることに無理があるのかも知れないねぇ。高速を走ればSA,PA毎にコーヒースタンドはあるし、街中を走れば片田舎でもコンビニは存在するのである。「コーヒーを飲む」という行為と滝のピンクノイズに癒されながら「コーヒーを淹れる」という行為は似ていて、全く非なるものなのかも知れない。こうしてみると『必要最小限の生活品』を絞り込むって大変な作業かも?「滑津大滝」の対岸の木立からは、ヒグラシが「カネ、かね、カネ」と鳴いていた。お金とクレジットカードがあれば何とかなるのかぁ…それが無いから苦労しているんでしょうに(笑)


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