その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

垣根を取り払う…

2024-09-03 05:35:53 | 巡礼

どうして貧乏になったかを時系列で示すと^^;

 従姉に野菜を届けながら、そろそろ「長ネギ」を直売所に出しても良いかなぁ?なんて考え始めた。大規模なネギ専門農家からすれば、笑われそうな圃場ではあるけれど、成長したネギを降霜前に収穫し、直売所に並べる頃には他者と競合することが分かっている。その時に何が起こるかと言えば、早く売り切るための値下げ合戦…高齢者のお小遣い稼ぎと言ってしまえばそれまでではあるけれど、長男『ポン太郎くん』の給料の一部を稼ぎ出そうと思うと、売りぬくための値下げ合戦には参加しないことにしている。(金持ち喧嘩せずなんてなぁ^^;)今年は、「ナスのヘタ取り」までして、1kg当たり80円にしかならない加工用ナスの生産からは手を引きました。その代わりに地元特産の「薄皮丸ナス」を少量植えて、直売所に出すことにしましたよ。シーズン当初はスーパーでも500gひと袋で1,000円近い値が付く。昨日、価格調査でB級品を扱う市場に行ってみたら、今でも1kg当たり、良い品は1,000円近い価格を付けておりますよ^^; 『おやじぃ』はと言えば、当初は初物扱いで500gで500円、8月中は450円を維持し、9月から400円という価格で直売所に出荷しております。(もう一方の直売所は品物が集まり過ぎて、8月から300円の値段で売ろうとする方もいらっしゃる…それでも売れ残るなぜ^^;)一時だけ高値で売れたとしても、果菜類は長期間の勝負、高値で売残りを出すよりは安定して売れた方が勘定も出来るし、『おやじぃ』の品物は吟味されていて、さらに安いというイメージが定着すれば、他の商品の売上にも良い効果を発揮すると考えているのでありますけれどねぇ…。


「抑制きゅうり」に潅水して一日が終わる^^;

 さて、長ネギの話題でした^^; 降霜で葉が枯れてしまうと商品価値が下がるので、毎年収穫後の長ネギは商品が競合する。系統出荷できれば良いのかも知れないけれど、規模が小さ過ぎるのよ。少々短いけれど(東北地方はネギの葉鞘…白い部分を食べる食文化なのでね。)誰も出荷していない今から少しずつ出品し、降雪前に雨除けハウスで出荷時期を調整する…いわゆる「遅出し」でありますなぁ。頭では分かっているのだけれど、霜が降り、朝晩冷え込むと身体が極端に動かなくなるのよねぇ^^; 外皮を剥いて3本程度で束ねても100円程度が良いところだろうと労働意欲も下がるのよ(笑)
 はてさて、ハウスがあるのに、早春、晩秋の利用だけでは勿体ない。出荷するものがないから、只々、冬はハウスに積もった雪下ろしに追われる日々となる。加温(石油暖房)なんぞしていたら、経費負けしてしまうのも分かっている。ならば自然の野菜保冷庫として使えたならば…この考え、今年のように暖冬だと保冷庫が『温蔵庫』となって野菜が腐ってしまうのよ。「最近、肉食ってねぇ!」と吠えた友人『ノロ社長』に、価格調査した市場の特売品で「豚キムチ」を作ってみた。夕刻のニュースを観ていたら、パリオリンピックで身障者による「ブレーキン」の映像が流れていた。パラリンピックでは競技採用されなかったから、オリンピックでエキシビジョンで発表されたらしい。「何で同時開催できないのだろう?」と『ノロ社長』…「会場、スタッフ確保の問題もあるのだろう。でも、一番の原因は、IOCとIPC(国際パラリンピック委員会)による放映権などの利権確保があるんじゃないの?(あくまでも私見です。)」…「垣根を取り払う。」というメッセージも利権獲得による新たな垣根を創り出している。『おやじぃ』にはそんな風にしか思えない。雨除けハウスが「保冷庫」になるか「温蔵庫」になるか…こちらの『垣根』は、お天気次第。天道に反したことはしていないと思うのだけれど、自分の力では何ともならない微妙な『利権』の垣根がありますなぁ(笑)

 

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