たまには『シロ♀』と現状分析をする^^;
我が在所の公立病院を建て替えるとき、当時の医学部長から強烈なメッセージが地元紙に寄せられました。「村山地方では救える命も置賜地方では救えなくなる!」乱立気味の公立病院を集約し、広域病院を建設することで高度医療に浴せる医療環境を作るべきであるという主旨であったと記憶している。当時、開業医の先生方も高齢化し医師不足が明らかな地方で、我が町は単独建設の道を選択し、お陰様で予測通りの高齢化の波が押し寄せ、二次医療どころか老人病院化せざるを得ない現状とはなっているけれども、交通弱者が通院できる病院として町には欠くべからざる病院であると考えている。
そうした病院であるから、新型コロナウイルス感染症の患者さんを受け入れろと言われても、規模的にも人員的にも無理であろうと内心考えております。(山形県は今のところ爆発的な感染を見せておりませんので、要請されることもないとは思うのでありますけれど…。)
さて、「非常事態宣言」のエリアが拡大されたその日、残念ながら山形県下で1名の方が亡くなられた。山形県下の累積感染者数は435名、死亡者数は12名となっております。単純に死亡者数を累積感染者数で割った『粗死亡率』は2.8%。東京都のそれは0.9%であります。死亡者の年齢構成も考慮しなければならないけれど、緊急事態宣言が発出されたエリアよりも死亡率は突出しているのでありますよ。
今年は「ノロウイルス」食中毒の報が少ない気がする?
名前こそ伏せられているけれど、新型コロナウイルス感染症指定病院は、地域の救急救命医療を担っている県立病院であることは自明であります。(今さら名前を伏せなくても良いと思うのだけれど…。)また、そこで治療に当たられている医療スタッフも懸命に働いていらっしゃるだろうし、その働きに都会も田舎も関係ないと思うものでありますよ。
だから冒頭の医学部長のように「東京都では助かる命も山形県では助からない。」などという暴言を吐くつもりは微塵もない。体力的に弱い高齢者が犠牲になっていると考えたい。(手元には年齢別の感染者数も死亡者数もありませんのでね。)だから、「8時までなら飲食は大丈夫。」だとか、「若者は感染しても重篤化しない。」などという誤った考え方を都会も地方も改めるべきだと思うのでありますよ。(当初、山形県では県境国道で任意の体温測定してましたからねぇ。誰の入れ知恵なんだか。パフォーマンスも大概にせいやの世界でしたから^^;)
「父ちゃんは酒を飲んでも良いからしゃべるな!」「会食は一切禁止するが、適切な距離を取って個食ならO.K.」「外から帰ったら、父ちゃん母ちゃんはうがい、手洗い、マスクする。家族が集まったら換気をしてね。」「若いカップルのチュー禁止。」何だかなぁ、『おやじぃ』の僻みによる「感染対策」になってきた気もするが…有病者や高齢者を守るためには、より具体的に例示しないと理解できないおバカな社会になってしまったみたい。自分だけは大丈夫という考え方から改めないとなぁ…。