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その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

納豆汁

2009-01-07 21:26:29 | 食とレシピ

私が作った「蓑(みの)」ではありません。
正月7日は、七草粥。
山形では、納豆汁を作る家庭も少なくありません。
大根・人参のイチョウ切り、こんにゃくの短冊やサイの目の豆腐にセリ。
ここで欠かせないのが、『芋がら(ズイキ)』
里芋の葉柄を日干ししたものですが、これがないと味が締まりません。
芋がら自体は、野戦食だったようで、結構全国区のようですが、
スーパーで購入すると、意外なほど高価です。

ということで、昨年、転作田で栽培した里芋のズイキを干してみました。
秋は芋煮を楽しみ、冬は納豆汁を楽しむ。二度おいしい。

好みによっては、生のズイキを味噌汁の具材に使うこともあるのですが、
物の本では、皮にエグミがあるとか?  ん~。
エグミというよりは、ケイ酸(ガラス繊維質)によるイガイガだと思うなぁ~。
一度食べてみないと分からないですよ。あのイガらっぽさは…。

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餅つき その2

2008-12-30 20:02:44 | 食とレシピ

我が家の取り餅(鏡もち)は、八つ。
お供えをする場所を再確認してみました。
「竃(かまど)の神様=火の神」、「歳得神(としとくじん)=大黒様」…我が家では神棚。
「仏壇=仏様」…仏教で鏡もちかい? 「床の間=神の座」、「籾の保管庫=米倉」
「農機具…鍬や鎌」、「井戸…家では、地下水を利用してます。」
「便所」……そうなんです。便所にお供えをするんです。
我が家の古老たるオヤジに尋ねてみました。「なぜ、便所に供えるんだ?」
応えは、「わがんねぇ。昔からそうしった。」
実に単純明快な応え(答えではない。)である。
しばらくしてから、「ん~。世話に(使っている)なっているから。」
そう、確かに世話になっている。
ご不浄なものではあるが、無くてはならないものでもある。
日本には、八百万(やおよろず)の神々がいて、『神(髪)が無いのは、坊主の頭くらいだ。』
と、言われるくらいだから、便所にも便所の紙(神)が居ても良いではないか。
総ての事物に謙虚な態度をもって接する。
火や水、先祖、収穫物、耕作するための道具、そして用を足す場所までも
一年に一度くらい感謝の気持ちをもって崇め、新たな一年を迎える。
これが日本の心じゃ。などと愛国心を持ち出す気持ちはありませんが、
トゲトゲした暗い世相の中で、森羅万象に畏敬の念を忘れないこと。
ん~。必要だよなぁ。
あ、一年間お世話になった「へらウキ」にも感謝しよう。

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餅つき

2008-12-30 09:00:00 | 食とレシピ

本日の我が家は、東京に遊学している娘も帰ってきたので、餅つき。
12月29日に餅をつかないのは、山形の我が在所の習慣と思ってましたが、
Wikipediaにも記載されているくらいですから、全国的なものなのでしょうか?
さほど気にするわけでもないのですが、古老から良くないと言われていることを
敢えてやる必要もないというのが、私のスタンス。
29日は、「苦がつくから…。」 まったくのゲン担ぎではあるのだけれども、
結局、もち米の量も、ニ升五合を2回ついて、五升。
「升(益す)、升(益す)、半升(繁盛)」で、2升五合。
つきあがりは、まず「竃の神様」に、取り餅(鏡餅)は、「歳とく神」 「神棚」 「床の間」
「モミ倉」 「井戸」 「農器具」 「便所??」 なんで「便所」なんでしょう?
今度、オヤジに聞いておきます。
メニューは、雑煮・あんこ・納豆・じんだん(枝豆)、気が向けば、クルミも入れたい。
子どもたちに鏡もちを作らせると、団子を丸めるように手を動かすわけです。
「鏡もちはねぇ、表面をきれいにするように、内側から餅を包み込むようにまとめるべし。」
決して、餅屋に就職させるつもりはないのですが、世の中で役には立たないことも
経験や知識として持っていることは、損にはならないと思いますよ。

吹雪の3日間が過ぎ、束の間の晴れ間が見られた県内、
振り返れば、重ね餅のような雲が、昨日の夕方ぽっかり浮かんでおりました。

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サンシュユ?

2008-12-24 01:40:10 | 食とレシピ

知らないということは、本当に恐ろしいもので、事は二日酔いの頭で起こりました。
「庭木の赤い実食えるかな~。鳥も食わないけど…。まぁ、食えば解るか…。」
こんなノリで、一粒食べてみました。「ゲ、酸っぱい…。毒は無さそうだ。」
実は、子どもの頃から、こうした小さな冒険が大好きでした。
稲のばか苗病の殺菌剤をラムネ菓子と間違えて口に入れたり、
赤唐辛子をかじって、大泣きしたり…。
これまで問題なく生きてきましたので、毒性のあるものには当たって来なかったのでしょう。
ジイさんに庭木の名前を聞くと「サンシュ」とか。
ネットで調べると『山茱萸 さんしゅゆ』 何だ「ヤマグミ」か、食えて当然。
ほ、ほう…漢方薬じゃん。薬効:生理不順に冷え症  500gで7,000円?
漢方生薬は、薬理学的に成分分析が進んでいないもの多く、危険性の高いものもある。
とは、某薬局長の談話ですが…。
私の高校時代の化学の教師は、きのこを学生に食べさせて毒性を調べたとか…。
いずれにせよ、『なまこ』をこの世の中で、初めて食した人に、私は拍手を送りたい。
もう、いい親父なのだから、今度からは調べて食するようにしよう。

Wikipedia:サンシュユ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%A6




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なっとう

2008-12-19 23:00:44 | 食とレシピ

昔懐かしい経木に包まれた『なっとう』
決して川西納豆さんの商品コマーシャルではございません。
我が故郷は、有機農業の聖地「まほろばの里 たかはた」
我が町の国産有機栽培大豆100%で『なっとう』を創るとどうなるか?
1パック、100円で市販品に比べると3倍近い高値になってしまいます。
有機大豆で『なっとう』を創りたい。出来れば、発砲トレイを排して経木で…。
有機農業の限界点(損益分岐点)は、生産者や消費者のこだわり(充足感)と
価格のバランス感覚に尽きるのではないでしょうか。
もし、グローバル化とか、食糧自給率の向上、生産性の向上という理屈を
並べ立てれば、存在・存続そのものが否定されてしまうでしょう。
今、食の安全・生産者と消費者の信頼関係が、声高に問われている時だからこそ
食へのこだわりがあっても良いのではないかと思います。
当然、安全・安価であることに越したことはないのですが…。
さて、味の方はと言いますと、大豆本来の甘みと納豆臭さが最高です。
万円単位の高級食材が偽装されている昨今、100円の『なっとう』も
本物であれば、また宜しからずや。


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テレビの影響度

2008-12-17 05:13:35 | 食とレシピ

生垣を食べる
『うこぎ』は、何科の植物だったろうかと思い、ネット検索しておりましたら、http://www.mindp.co.jp/ukogi/explain/explain.html
説明とともに、やはり商売されている方がいらっしゃるんですねぇ。
そう言えば、山形県民の驚きランキング「秘密のケンミンShow より」
堂々の年間第2位『山形県民は、雑草を食べる』の放送後、
関東に居る叔父から、突然電話があり、『ひょう(和名:スベリヒユ)』
どうやって食べるんだっけ?とのご質問。
故郷離れて、早40年。昔の食は覚えていても、調理方法までは覚えて
いなかったようで、「お浸しだよ…からし醤油で…」
「ひょう干しは…?」  
「あんな物、茹でてから陰干しするが、手間は掛かるし、ゴソゴソして食えない。」
こんなやり取りが、ひとしきりありまして、
ふと、正月料理で『ひょう干し煮』を食べさせられたことを思い出しました。
『慈芳妙寿(亡くなったバアさんですが)』さんが、よく言ってました。
ひょっとして、良いことがあるように…。ほら、ケ。(食べなさい)」
縁起ものとして、少量食べさせられた記憶と会社で相当話題になったんだろうと
テレビの影響を感じたのでした。


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生垣を食べる

2008-12-16 22:26:59 | 食とレシピ

某局「秘密のケンミンShow」で、「山形県民は、生垣を食べる」と有名になりましたが、
   http://www.ytv.co.jp/kenmin_show/this_himitsu.html
この生垣の素材となる 『ウコギ』 の葉がまだ散らずに残っていました。
食べるとはいっても、ウコギは新芽を摘んで食べるのですから、
年中食べている訳ではありません。
我が家でも、今年の春先、一度だけ摘んで「お浸し」として食べました。
当然、子どもたちは食べません。ジイちゃんやバアちゃんが、昔を懐かしんで
食べてくれれば、との思いからです。
一般的には(とは言え、山形県は置賜地方の)、お浸しや自家製味噌との切り和えが
ポピュラーな食し方と心得ておりますが、少々苦味があり、「ゴソゴソ」した食感がある
ので、ビールの箸押さえにはよろしいかも?
新芽といえば、「タラの芽」や「コシアブラ」が有名で、たまに「アケビ」や「コメゴメ」なる
新芽も食されます。
こうして考えると、雪に閉ざされた冬から開放され、一斉に芽吹いた植物の新芽を
食べるのは、春を満喫する行為(かなり、野生に近いかも)なのかもしれません。

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漬物(白菜編3)

2008-12-14 22:54:58 | 食とレシピ

山形の青菜(セイサイ)漬けの塩分重量が15%などという
とんでもない数字を書いてしまいました。(本日4%に訂正済み)
これは、青菜漬けならぬ、制裁漬けになってしまいます。
ということで、我が家の「白菜浅漬け」は、一晩で水があがり、
大変上手に塩っ辛くできました。
ジイさんは、お茶を飲みながら、食べてくれましたよ。
「しょっぱいは成功の元」などとも言います。
ほんの少し微調整すれば、山形県民好みの浅漬けができるはずです。
今夜は、4%の塩分重量で再挑戦します。
食への飽くなき追求…こうして食卓は豊かになっていくのです。

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漬物(白菜編2)

2008-12-10 23:55:55 | 食とレシピ

漬物談義が、方言漬けになってしまいました。
『漬物の極意は、重し』とは、亡き母の…まだ、生きてました。
私の母親の口癖だった気がしますが、
残念ながら認知症で、おふくろの味もレシピも再現できません。
遊び心とうまい物を食いたいという一心で、漬物に挑戦しています。
ここで問題なのが、塩加減なのですが、山形名物の青菜漬けは、
収穫時重量の15%重だったかと…後に確認しておきます。
(陰乾し後の重量で4%重でした。12月14日確認)

当然の如く、塩っ辛い。もう、漬物ではなく塩蔵品の類です。
それでも、暖冬下では、乳酸発酵し、酸味がでてしまいます。
白菜の浅漬けだから、まぁ、収穫時重量10%でやってみっか…。
まぁ、テキトウ(いい加減)というか適当というべきか。
男の料理なんて、こんなもんでしょう。
しかし、今回ばかりは、娘に父のレシピを教えるべく、
常に再現性を保てるよう、正確な塩分濃度を記録することにしました。が、
塩を葉柄に重点的に振っているうちに、やっぱり、塩が多いと感じはじめ
結果・・・テキトウ。しかし、塩の残量は計測したので、塩6%重 120g
これで、水が一晩で上がるようなら、正解が近いかも…。



 

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漬物(白菜編)

2008-12-09 22:33:10 | 食とレシピ

今日は「白菜の浅漬け」に挑戦します。
材料は、雪の下から収穫した自家製の白菜2kg。
なかなか見事な白菜ですが、素人でもこの程度は作れます。
近所のスーパーでは、本日、1/2カット98円。
自家消費用としては、十分、採算が取れてます。
さて、何故、雪の下からの収穫かと言いますと…。
例年ならば、降雪前の11月中旬に収穫し、新聞紙に1球ずつ
包んで、作業小屋に伏せて置くのですが、ネズミの食害や
凍み腐れで無駄も多く、天然冷蔵庫保存法を選択したわけです。
と、マイ理論を展開するも…
所詮、ずぐだれ(方言:なまけ者)の屁理屈です。
ちなみに山形では、
かなしがり屋(方言:なまけ者)という言葉もありますが、
『ずぐだれ』は・・・手練れ(てだれ)という言葉があるように
なまけ者の中でも、ずぐだれは手抜きを意味する、なまけ者であり、
『かなしがり屋』・・・「かなしい」…用法:寒くて、かなしい。
標準語では、寒くて、つらい。(淋しいの意ではありません。)
動くのが億劫だ、転じて、つらい仕事はしない、なまけ者のこと。

あれま、浅漬けが、方言漬けになってしまいました。
とりあえず今夜は、1/4カットにして作業終了。

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