事象と言霊は動かす

自分の周囲で人の死が起こると
そこで考えたり、感じたりする。
いずれ自分も死ぬという事を
遠い未来ではなく、中年以降に
なれば現実に、ひと事ではない。

或いは、自分の中で影響を
強く受ける人の言葉から
感化されて動くようになる。
所謂、言霊 と呼ばれる。言葉は
魂を持っているという意味だ。

誰でも何かを言えば動かせる
訳ではない。相手が納得する。
深い部分で共感、共鳴したり
非常に驚くような内容であれば
印象深く残り、その影響を受けて
動き出すのは決して珍しくない。

大人が子供に言う事を聞かせる
為に怒るのは、よく見られるが
必ずしも子供の心に良いイメージが
出来上がる訳ではない。逆に
怒られるから仕方なくする。

マイナスの作用が後世になって
恨みや憎しみとして表れて来る。　
つまり物事は、その瞬間だけを
考えるのではなく、その後が
本当の解決、その人に作用する。

言霊というのは余り一般的には
使われていないかも知れない。
しかし、言葉の威力や影響を
感じて生活している人にとって
聞き慣れた単語の１つと言える。

単に言葉の内容だけではなく
相手から信用に足る人間だと
思われるか、否かという点も
非常に重視される要素である。

自分の知っている人が死んだ
としても非常にショックを
覚えるか。それとも、やっと
死んだと思われるのかは違う。

日頃は深く考えなくても何が
自分にとって強い影響を与えるか？
きっかけの１つになるかもしれない。
それが身近な人に起る事象なのだ。