向上 & 低下

自分が向上するよりも人が
低下していく事で相対的には
自分の位置が上がる現象になる。
努力や根気だけで何事も思い描く
状態になるなら、誰でもする。

しかし、現実は競争社会の
枠組みで何事も決まってしまう。
定員や合格ライン、或いは基準値
という定められたものに到達
していない時点でバッサリ
切り捨てられてしまう訳だ。

他者がドンドン進んでしまえば
自分が置いてきぼりを食らう。
それ以上の事をしなければ
後退する事態に陥ってしまう。

大してしているように見えず
それでも成果や結果をあげて
称賛されているような人は
たぶん要領がよく、すぐに
呑み込みが早いタイプなのだ。

毎日続ける事も、それ自体に
疑問や無力を感じなければ
ある程度はできるが、ある時
目標を失い、自分の限界や実力を
知った時に晒される敗北感から
抜け出すのは容易ではない。

人は常に明るく前向きに生きる
事が出来ないのが、普通だから。
何かが起これば、それに対して
色々と考えたり、悩んだり
煩わされたり、時間を費やす。

前に進む、頑張る事も、１つの
エネルギーだから、元気な時は
さほど何も考えずに取り組める。
しかし、落ち込んだり、やる気が
ない時に無理やり励まされても
しらじらしいと感じるだけだろう。

誰かの言葉や態度が自分を救ったり
或いは、逆に陥れられたりする。
安定した気持ちを維持する為に
あなたは、どんな事をしますか？