一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

きつねに包まれる文化だってある「巾着うどん」

2009年11月03日 20時15分15秒 | 『麺』食い人間なんだよな
(ミニ巾着と巾着うどん 奈良「麺闘庵」) 2009.11.03


冬将軍が一泊二日で日本列島に訪れ、列島各地に木枯らしや初雪
そして初冠雪など「文化の日」に多くの置き土産をして大陸に
戻って行ったようですね。

今日は、朝から「第61回目の正倉院展」を目指して寒さの残る奈良市へ、
晴れ男の私が行くと昼からは、どんどん晴れ間が広がっていきました。

陽だまりの下、鹿ものんびりと観光客との2ショットを容認していました。

国立博物館が見え始めたと思いきや、だんだんと見えてきたその入場口まで
三折れにもなっている行列の物凄さに驚かされました。
3年前も凄いと思いましたが、今年の方がもっと凄い人。
いゃ~ この最後尾に並ぶのか・・・ と途方にくれるくらいの行列の数
でした。

天皇陛下即位20周年を記念した今年は、選りすぐりの宝物の出品との
前評判に期待してのものでしょう。

私が印象に残ったのは、「金銀荘黄刀(確かそんな名前)」の今でも
スパッと切れそうな刃の輝き。
あとは、トルコ石を散りばめた「背面鏡」ですが、特に心惹かれたのが
そこに描かれている鳥と花。 いわゆる花鳥文様というやつでしょうか。

小さな鳥や花を目で追って、しばし天平のロマンに引き込まれていきました。

そんな今日、博物館に向かう前に寄ったのが『麺闘庵』
開店前に既に20人の行列。
最近、マスコミで取り上げられ全国的にかなり有名になった
「巾着うどん」を食べてから向かったのでした。

それにしてもその大半を占めているのが、20代~30代の女性たち。
そのだれもが、全員と言ってよいほど携帯で写真を撮っているのです。
もちろん県外とおぼしき人もたくさんいて、運ばれて来ると
テーブルのあちらこちらから、携帯カメラのシャッターチャイム音が
聞こえてくるのです。

この「巾着うどん」 大きな揚げ袋の中にうどん玉が入っています。
逆きつねうどんとして最近、みのもんたさんの「ケンミンショー」で
紹介されて以来、フィーバーに更に拍車がかかったようです。

巾着にうどんの発想も中々のものですが、
天然物だけでとったダシは、コクがあり、あと味が悪くありません。

最初に目にしたときは、狐につままれたかと思った私でしたが、
きつねに包まれる食文化だってありますよね~

それにしても正倉院展からの帰り、再び通りかかった「麺闘庵」の行列は
もっと物凄いことになっていました。 ざっと100人ほど。

2009年文化の日は、正倉院展の向こうを張るうどん屋の行列に
サプライズした日でもありました。
ちなみに今日一日、奈良市に訪れた人の数は、なんと20万人とのこと。
恐れ入りました~
(寅)


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