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( 雨後の月 ブラックムーン) 2011/6/16
■2011/6/16(木) 雨そして雨 雨酒雨読
昨晩は、遅くまで夜更かししていた。 半年ぶりの「皆既月食」見物にチャレンジしてみようかと午前2時まで起きて、夜空の様子をうかがっていたが、さすがに星ひとつなく、葛城山の上に厚い雲ごしに薄ら丸い月があることだけが、認識できた。 でもあと2時間待ったところで、雲ばかり。 今回は月食など拝めそうにないと諦めて床に就いた。
そして夜が明けると雨、昼も雨、そして家路につく時も雨だった。 実は、今夜は満月なのだが、そんなこと関心のない人はそれを意識することすらなく夜をおくっているわけだ。 「雨雲の上に実は満月が輝いている。」今夜の私はそう思いながら家路についた。
降り続く雨で思い出したのが、昨年の10月9日が豪雨で、西条の後、呉市と竹原市まで足を伸ばせなかったこと。 土砂でJR呉線が復旧せず、翌日宮島から引き返し再び西条、尾道の後三原に戻って帰ったのだった。 雨が筋書きを変えてしまった一例だ。
実は、呉では行ってみたい蔵があった。 食べたいものもあった。 海軍の街「呉」には、西条と並ぶくらい銘酒があり、美味しい食もあり。 そんなことを思い出させる雨。 銘酒「雨後の月」の相原酒造は呉にある。 「雨後の月」は徳富蘆花の小作品からとって命名したらしい。
この酒は、同じ広島の酒でも西条の酒とはまた違って シャープな辛口酒。 八反で作った酒でも辛口でキレがある。 自分がよくブログに書いているのとは違うタイプじゃないかと言われそうだけど美味しい。 人間でも似たようなことはないだろうか。 「日頃言ってるタイプじゃないけど魅かれる人」というのに近いかもしれない。要は、それもれっきとした好みのタイプということに他ならない。
八反・千本錦と地元・広島の酒米で作る酒の他、全て雄町で作った限定酒が「雨後の月『ブラックムーン』」なのだ。 入手できてないので、ラベルだけ。
この酒こそ、満月が雨雲に隠れてしまっている今夜飲むには、 うってつけの酒だと思う。
(寅)
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