一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

夕暮れ空を映し出した水田は、まさに風のカクテルだ。 6/14

2011年06月14日 21時40分55秒 | 風の噂の「お天気たち」

( 奈良・王寺の空) 19:25

■2011/6/14(火) 曇

たまに気分を変えてみるつもりで帰るルートを変えてみる。 今日は、奈良・郡山で定時に仕事の打ち合わせを終え、いつもの奈良駅経由でなく王寺駅経由で帰宅することにした。

というのもどんなに曇っていても奈良に来れば雲が開いて青空と太陽が覗く、ある種『晴天伝説』も今日の空には通用しないのか。 いつもなら奈良駅までバスで戻る際、乗車すると左の窓から射しこんでくる、その強烈な西日も今日は望めそうになかった。

そんな理由からかもしれない、道を渡って反対向きのバスに乗って王寺経由で帰ってみようかと思ったのは。 乗車すると思いがけず、目の前にYさんも乗車していて王寺まで同席させて頂いた。 生駒のあたりに穴場のいい温泉があると教えてもらった。

バスに乗って車窓から曇った空を眺めては 「晴れないかな」と念じていた。 それにしても筒井駅を過ぎてから法隆寺までの道を通るのは、実に久しぶり。 以前憶えのある景色から変わっているところも多々あった。

法隆寺を過ぎると早く、45分ほどで王寺駅前に到着、折角だから併設してある西友に入ってお酒コーナーを覗いてみた。 う~ん、これと言ったお酒は見当たらないな、結局、純米吟醸「上善如水」アルミカップにバナナと食パンを買って、19時21分のJR高田行に乗った。

畠田~志津美にかけてローカル電車の車窓から水田に張られた水には上空の茜紫色の空が映し出されていた。「風のカクテルみたいだ。」  これをお酒に見立てる人間も私ぐらいだろうけど心救われる風景だった。

「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」  老子が唱えたこの教えを現実で成就できる人は多くないと思う。 「人生水のように生きるのが最高の生き方だ」と老子は説いたけど、私は最高でなくてもいいから風のように生きたいと願っている一人。  

妻に言わせると私は「とっくに 風タロー」とのことだが・・・

(寅) 

 

 



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