( 柳宗理デザイン「清酒グラス」 )
■2011/12/26(月) 曇時々小雪
日本が誇る工業デザイナー柳 宗理(やなぎ そうり)氏の逝去を今日のネットのニュース見出しで知った。今月は、いろんな人が亡くなっているような気がする。
柳氏の代表的な作品の一つが、良く美術や技術の教科書にも出て来た 天童木工の「バタフライスツール」
時を越え、いまだ不朽の名作だ。 蝶が羽を広げたような姿からそう呼ばれているが、同じ形の板を一本の金属棒でつないだシンプルな構造。 札幌冬季オリンピックの聖火台も柳氏のデザインだ。 シンプルモダンを具現化したデザイナーだった。
私がその名を強く認識するようになったのは、日本酒の清酒グラスを2年がかりで、デザインしたのがこの柳氏だと知ってから。 そういえば、札幌の聖火台と似てなくもない。 私が会社帰りに良く夜、阿部野橋クロワッサンショップでも シンプルモダンのミルクパンやスマートやかんが、ひときわ際立っていた。 特に晩年は、飲食にかかわる道具のデザインに傾注されたようだ。
奈良の酒蔵「ささや」にもこのグラスがあって、清酒には適したグラスだ。 もっともっと飲食機具のデザイナーとして他のデザインも見せてほしかった。
私などは清酒グラスで、セカンドバージョンを期待していたところだった。まだまだ私の知らない世に残したデザイン作品があると思う。
これからもシンプルモダンな才能を発揮し 天国のデザインそのものも変えるかもしれない。 ご冥福をお祈りしたい。
(寅)
志が残っていく、受け継がれていく、ということそのものを大切に、使っていきたいと思います。
肝心の料理の出来はどうだい? 今度、宗理道具で作った手料理を是非ご馳走していただきたいものだな・・・・
(寅)