( 雪月の虎 )
節分の日を境にこのプログが突然途絶えたままとなっていたせいだろう
月末に馴染みの店に久しぶりに顔を出してみると
「仕事がものすごく忙しかったんですか?」
と聞く人から始まり
「元気にしてました? 心配してたんですよ~ 何かあったんじゃないかと思って」
と多くの方々から心配していた旨のコメントをたくさん頂いた。
私ごときにありがたいことだ。
事故や重病説、入院説にブログ終了説、それから・・・
中には、もしかするともうこの世に寅は生存していない説まで
大袈裟な話だが、いろんな憶測を呼んでしまってお恥ずかしい次第である。
ご心配おかけ致しました。
「何もなかった」と言えば嘘になる
でも 「何かあった」としても書けない現実だってある。
節分と立春の隔たりは、想像以上だった。
この間、ブログを確認することもパソコンを開くこともしなかった。
二月はやっぱり苦手のにがつだ。
いつもならあっと言う間に過ぎてしまうこの逃げる二月も
今年に限っては、少ない日数のはずなのにとても長く感じた。
そんな二月が、ようやく終わろうとしている。
降り積む雪に竹林で静かに身を潜め、冷たく輝く夜空の月を見上げながら
ただ通り過ぎてくれと時を待つ、虎のごとし。
でもこれが 「虎」だと格好良いが、「寅」となると・・・
寅には、寅(午前3時)の刻まで飲んでいる呑兵衛の意味もある。
再び 日本酒LOVEのつむじ風を吹かすことができるのか
如月の帳(トバリ)が消えると気持ちも少しは変わるだろう
如月の帳の向こうには弥生が待っている。
(寅)