模写と模倣

イタリアの画家の絵とそっくりの作品を発表し続けて、芸術選奨文部科学大臣賞を受けた画家に盗作疑惑が出て来た。酷似作品が２０数点も発表され、それが評価される様になったが、一部の告発者から美術関係者に届けでがあり今回の騒ぎに発展した。イタリアの画家も無名に近い方だった為に、今回の告発者が出るまでは誰もが疑う事さえしていなかったし、今回の芸術選奨の選考委員さえも今回の報道が出るまでは気が付いていないらしい。そして慌てて授与の取消しを決めたと言ふ。
更にイタリア駐在の大使館員が態々イタリアの画家にお詫びに行ったらしい。
本来「模写」と言ふ分野があり画家が修練の為に名画の模写を勉強する道がある。世界的な名画を「模写」した作品が本物として流通する事さえあるのだ。
しかし今回の場合は完全に「模倣」であり、そして自己のオリジナルとして発表していたのだから、盗作と疑われてもやむを得ないと思う。２枚の絵を並べて見ると微妙に違えてはあるが、構図や色ずかいが全く類似している。小生はやはり完全に「模倣」と断じざるを得ないと思うが如何？
この段になって盗作と名指しされている画家の言訳がましい態度が益々惨めに見えてくるのだ。

昨日の「村上ファンド」の報道が姦しい程だが、「ホリエモン」とこの「村上ファンド」が株式業界に旋風を巻起こしたお陰で、個人投資家や外資投資家を株式取引に取込み今日の株高の状況を招いたとその効用を説く説があった、小生は一理あると思った。

驚きました

昨夜は遂に１２時までサッカー日本代表の試合を見てしまった。明らかに格下のマルタを後半も攻め続けたが、開始早々に挙げた１点だけの得点に終わってしまった。何ともストレスの残る結果である。
前回のドイツ相手のメンバーの中から何人かが抜けたメンバーだっただけに明らかに相手を甘く見ている様子が伺えてた。やはり緊張感が緩んでいたのだろう。それが開始早々に得点できただけに尚さらだった。１２日の本番を見据えて早々の軌道修正が望まれる。

そのサッカー中のＴＶ画面に驚いた事に、秋田県藤里町の「豪憲君」の死体遺棄事件で近隣の女性が事情聴取を受けて居るとのニュース速報が流れて驚いた。
そして今朝のニュースで事情聴取を受け、その後に逮捕された女性は実は「豪憲君」の２軒隣の、長女が先日やはり同じ河畔で死体で発見された女の子の母親だと知らされた。
週刊誌やＴＶは地元の土地勘のある人物が捜査線上に浮かんでいるとの報道があっただけに、早い内からこの女性が犯人視されて居た様だ。どんな事情があったのだろうか、このニュースは聴くだに恐ろしいもので、夫婦はこのニュースが流れる度にチャンネルを変えて見ない様にしていた。

そしてもうひとつ、午前のＴＶで突然に「村上ファンド」の村上氏が急遽記者会見を開くとの事で固唾を呑んで記者会見の模様を見た。最近の報道ではニッポン放送株の取引に関して、インサイダー取引の疑いが浮上と出ていたし、そして阪神株については阪急側のＴＯＢに応じる意向とされていたからだ。
その会見で村上氏は既に検察庁の事情聴取でインサイダー取引の疑いは認めざるを得ないとして調書にサインをした事を認めた上、阪神株のＴＯＢに応じる事、それに「村上ファンド」から手を引く事を発表した。そして５時半過ぎに村上氏は正式に逮捕され拘置所に収容された事と自宅、事務所が強制捜査を受けた事が報道された。
「ＬＤ」とタッグで行ったニッポン放送株の買占めで多額の利益を得た付けが、今頃になって現れたのだった。「ＬＤ」の捜査の途上で漏れた情報が「村上ファンド」の村上氏の首を絞めた結果になった。
経営陣が全く為すすべがなかった株の買占めに翻弄されていた阪神電鉄は、同じ関西のライバル会社の阪急電鉄の傘下に入る事になってしまったが、これも「村上ファンド」がもたらしたひとつの効用かもしれない。
関西のトラキチ達はきっと胸を撫で下ろしたに違いが無い。

かつお

今の時期に美味しいのは「かつお」である。今日も房総は勝浦港に多くが荷揚げされたと言ふ。
たたき風の「かつお」は好物のひとつである。回転寿司屋で「かつお」のにぎりを食べる事もあるが少々生臭いのが難である。その為に必ず「しょうが」が乗っているのだが、その「しょうが」が昔から苦手ときているので困っている。今夜の夜食にもカミさんが「かつお」のたたきを出してくれた。醤油と「からし」で食べたが、今が一番美味しい時だと思う。

小生は東北は山形の山に四方を囲まれた土地に生まれ育った為に小さい時から魚が苦手であった、と言ふより魚はあまり食べなかったと言ふ方が正しい。
それが大阪は箕面市にあった独身寮に８年も生活した時に、「サバの味噌煮」が夕食に出た時があり食べた途端に蕁麻疹が出て、おまけに吐いてしまった。それから特に背の青い魚が食べられなくなってしまったのだ。その後は寮のオバサンが夕食が魚の時には別メニューで小生が食べられる物を用意して呉れる様になった。

それが勤務先の転勤で青森市に住んだ時に新鮮な魚が豊富に出回っており少しずづ魚も食べられる様になった。実際本当に魚が美味しいと思う様になったのは、この青森での生活からだった。

それが今では月に何回か寿司を食べに行ける様になっている。勿論背の青い魚はダメで一切食べないが最近は「炙り」ものが美味しく感じられる様になった。「炙り」ものは最近の流行の様であるが、東京は築地の店で「炙り」専門の店も出来ているらしい。一度尋ねて見たいものだ。
当地の回転寿司屋は木更津港からの直送もので、カウンターの向こうで必ず握ってくれるのが嬉しい店である。と言ふ事で昨日も昼食はつい寿司にしたのだった。

今日は何故か急に風が寒く４月頃の陽気だった。外に出るのも億劫で散歩も省略してストレッチ体操だけにした。気は心であろう。

いよいよ６月

昨日から６月だ。梅雨の季節がそこまで来ている。憂鬱な時期でもある。

道交法の改正で迷惑駐車の減少を狙い、駐車違反取締りを民間に委託し短時間の駐車違反をも取締る事にしたと言ふ。
迷惑駐車を減少させるのは良い事だが、通常の荷卸し等の駐車も出来ないと運送業者が悲鳴を挙げている、運転手１人から２人の配置にしたり、運送基地を別に設けてハンドやその他の運送手段を講じるなどの必要性が出て来たらしい。
民間人の取締りに対して逆切れする運転者も在ったらしい。警官なら諦めるが民間人が何の権限で駐車違反の切符を切るのかの思いを多くした人が多かったらしい。車を運転する我々も常日頃から注意する必要がある。

昨日、今日と「村上ファンド」の村上代表に対する動きが慌しい。
「ホリエモン」問題に続いて果たしてと言ふか、やっぱりとの思いがする問題だ。急にシンガポールに拠点を移したり、阪神電鉄株の問題で渦中の人物だけに、又、これからの展開が経済界に対する影響も心配される。
株の買占めや、株価の引上げでの錬金術は世間一般の常識からは支持されない行為であろうか。

先日のバラ園の内の１枚である

今時の若い者

今日は電車でのお出掛け、千葉市の生涯学習センターへの「ＨＰ作成講座」への出席だ。

電車に飛び乗ると座席の向かい側（遠距離用の対面式の座席の電車だった）女子学生風の子が座って化粧に余念がなかった。見るともなしに眺めていると、まつ毛に色を塗っているらしい。鏡を覗き込みながら終点の千葉駅までその作業が続いていた。小生も飽きずに千葉駅までの１０分間見ていた事になる。

センターに行く途中には女子学園がある。駅の構内を出た途端に赤いジャージの高校生が先生の指導で固まって何かしていた。そしてその学園までの間に、青のジャージ姿の学生もビニール袋を片手に三々五々にゴミ拾いをしていた様だ。どうも全学での清掃作業を駅からの通学路で実施していたのだ。しかしこの作業たるや遊び半分、話半分でビニール袋
は持参していたが、ほとんど空の様に見えた。先生も混じっていたが本当にやる気になって作業をさせていたのか疑問だ。

そして帰り路、丁度４時半過ぎの学生達の帰宅時間帯だ。駅の構内に２組の２人連れの女子学生が座り込んで何かしている。１組は熱心にメールを打っており、もう１組は喋りまくっている。人通りの多い処で無いのだけは未だましだった。

電車は混んでいたので立ちん棒かなと思ったら男子学生が奥に詰めて呉れたので座れたが普通は知らない振りなのだがこの子は教科書から目も離さず一生懸命に勉強していた真向かいの男子学生２人は１人のケイタイを覗き込んではクスクス笑いどうしだった。
入口付近の５～６人の女子学生は制服をだらしなく着込んで、大声で歓声をあげて付近の人の迷惑になっている。降りる人がいるのに脇に退く事もせず知らん振りだ、怒鳴ってやろうかと思いながら堪えた。

先週は腰下までズボンを下げた男子学生の事を書いたが、やたらに若い人の動作が気になるのはやはり高齢者になった証拠なのだろうか。