よっちゃんのおててつないで

よっくんとカブの夫婦ウオーキングブログです。
2018年12月長崎出島~東京日本橋完歩。

福島へ②(二本松・智恵子記念館)

2013-04-20 20:22:02 | 日記
4/13 ふくしま吾妻荒川花見山ツーデーマーチゴールの後、会津のKさんと二本松市・智恵子記念館で待ち合わせしました。
ナビを智恵子記念館に合わせ出発です。福島県庁から約25km。

「智恵子記念館」は、高村光太郎の奥様「高村智恵子さん」の生家です。
詩集の中で「智恵子抄」を発表しています。
歌謡曲でもありましたね。たしか二代目コロンビアローズでしたか?
 
  東京の空 灰色の空 ほんとの空がみたいという
      すねてあまえた智恵子 智恵子の声が
      ああ安達太良の山に今日も聞こえる
 

智恵子は明治19年(1886)5月二本松で生まれました。
実家は酒造業。
    
実家の裏庭にはきれいな花壇があります。
そこで「水芭蕉」を見つけました。
他にはニラの花、すみれ・・・・・・
   
   

高村光太郎は、「あどけない話」で智恵子のことを書いています。
    智恵子は東京には空がないといふ
    ほんとの空がみたいといふ
    私は驚いて空を見る
    桜若葉の間にあるのは
    切っても切れない
    昔なじみのきれいな空だ
    どんよりけむる地平のぼかしは
    うすもも色の朝のしめりだ
    智恵子は遠くを見ながら言ふ
    阿多多羅山の山の上に
    毎日出ている青い空が
    智恵子のほんとうの空だといふ
    あどけない空の話である 

智恵子記念館から少し登った所に鞍石山があります。
光太郎、智恵子の二人が手をとりあって純愛を育んだ地です。
ここからは阿多多羅山、阿武隈川が見えます。

    
ここには光太郎「樹下の二人」の碑があります。
    あれが阿多多羅山(安達太良山)
    あの光るのが阿武隈川
    
    ここはあなたの生まれたふるさと
    あの小さな白壁の点々があなたのうちの酒庫
    それでは足をのびのび投げ出して
    このがらんと晴れ渡った北国の木の香に満ちた空気を吸おう
    あなたそのもののやうなこのひいやりと快い
    すんなりと弾力のある雰囲気に肌を洗おう

    私は又あした遠く去る
    あの無頼の都、混沌たる愛憎の渦の中へ
    私の恐れるしかも執念深いあの人間喜劇のただ中へ
    ここはあなたの生まれたふるさと
    この不思議な別箇の肉身を生んだ天地

   
樹下の二人記念碑には大きな桜の木があります。これが智恵子の「空」なんでしょうか?

会津のKさんからこの近くに「カタクリ」の群生地があるということで行ってみました。
九州ではあまりなじみのない「カタクリ」陽があたると花が開いています。一輪草もありました。

    

さて、今夜の宿は、飯坂温泉の一角にある「穴原温泉」です。
飯坂温泉は、芭蕉「奥の細道」の芭蕉碑があります。

       笈も太刀も五月にかざれ紙幟 
   
芭蕉は、奥の細道の中で飯坂温泉のことを次のように書いています。。
   其夜飯塚にとまる。温泉あれば湯に入て宿をかるに、土坐に筵を敷て、あやしき貧家也。灯もなければ、ゐろりの火かげに寝所をまうけて臥す。
   夜に入て雷鳴、雨しきりに降て、臥る上よりもり、蚤・蚊にせゝられて眠らず。持病さへおこりて、消入斗になん。短夜の空もやうやう明れば、又旅立ぬ。
   猶、夜の余波心すゝまず、馬かりて桑折の駅に出る。遥なる行末をかゝえて、斯る病覚束なしといへど、羇旅辺土の行脚、捨身無常の観念、道路にしなん、
   是天の命なりと、気力聊とり直し、路縦横に踏で伊達の大木戸をこす。 (おくのほそ道)

飯坂温泉の街並みはどこかレトロ調でした

  
 
今夜のお宿です。font>
  
お楽しみの夕食は・・・・・・
          

今夜も食べすぎました。