2021-0821-man4071
万葉短歌4071 しなざかる3781
しなざかる 越の君らと かくしこそ
柳かづらき 楽しく遊ばめ 大伴家持
3781 万葉短歌4071 ShuI436 2021-0821-man4071
□しなざかる こしのきみらと かくしこそ
やなぎかづらき たのしくあそばめ
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻18(4032~4138、百七首)の第40首。左注(要旨)に、郡司以下大勢が集まったので、と。
【訓注】しなざかる(之奈射可流)[「級放(シナザカ)ルで、階段状に山や野が重畳(ちょうじょう)して遠い意・・・」。17-3969(長歌)之奈射加流 故之乎袁佐米尓(しなざかる こしををさめに)、など、集中5か所のすべてが<こし>(越)に掛かる]。かくしこそ(可久之許曽)[「このように」]。柳かづらき(やなぎかづらき=楊奈疑可豆良枳)[「<かづらく>は縵〔(かづら)〕から派生した動詞」]。