万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4056 堀江には3766

2021年08月06日 | 万葉短歌

2021-0806-man4056
万葉短歌4056 堀江には3766

堀江には 玉敷かましを 大君を
御船漕がむと かねて知りせば  橘諸兄

3766     万葉短歌4056 ShuI414 2021-0806-man4056

□ほりえには たましかましを おほきみを
  みふねこがむと かねてしりせば
○橘諸兄(たちばなの もろえ)=第3922歌注参照。
【編者注】巻18(4032~4138、百七首)の第25首。題詞に、「太上皇(おほき すめらみこと)御在(います)於難波宮之時歌七首 清足姫(きよたらしひめの)天皇也 左大臣橘宿祢歌一首」。
【訓注】堀江(ほりえ=保里江)[「難波宮の北を掘って、南方の水を西の海に導き入れた川(・・・)。今の天満橋あたりの大川」]。玉敷かましを(たましかましを=多麻之可麻之乎)[「<玉敷く>は、客を迎えるためにその場を飾る常套句」。06-1013門尓屋戸尓毛 珠敷益乎(かどにやどにも たましかましを)、11-2824覆庭尓 珠布益乎(おほへるにはに たましかましを)、など]。御船漕がむ(みふねこがむ=美敷祢許我牟)[「大君が船遊びをすること・・・」]。太上皇[「退位後の第44代元正天皇。諱(いみな)は氷高皇女。脚注に<清足姫天皇>とある。・・・橘諸兄を重用した」]。