万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4070 一本の3780

2021年08月20日 | 万葉短歌

2021-0820-man4070
万葉短歌4070 一本の3780

一本の なでしこ植ゑし その心
誰れに見せむと 思ひそめけむ  大伴家持

3780     万葉短歌4070 ShuI436 2021-0820-man4070

□ひともとの なでしこうゑし そのこころ
  たれにみせむと おもひそめけむ
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻18(4032~4138、百七首)の第39首。題詞に、「詠庭中牛麦花(なでしこが はな)歌一首」。下記注。左注(要旨)に、前任国師の従僧(じゅうそう)清見への送酒に、と。
【原文】18-4070  比登母等能 奈泥之故宇恵之 曽能許己呂 多礼尓見世牟等 於母比曽米家牟  大伴家持
【編者注-牛麦】日本固有種、かわらなでしこ。用字<牛麦>はこの1例だけ、理由は不明(以上、依拠本要旨)。<なでしこ>訓は26首28か所。『百度(Baidu)』にはない。