2012-1226-man0827
万葉短歌0827 春されば0756
春されば 木末隠りて うぐひすぞ
鳴きて去ぬなる 梅が下枝に 山口忌寸若麻呂
0756 万葉短歌0827 ShuC095 2012-1226-man0827
□はるなれば こぬれがくりて うぐひすぞ
なきていぬなる うめがしづえに
○山口忌寸若麻呂(やまぐちの いみき わかまろ)=原文では、「小典山氏若麻呂」。読下しでは、「少典(せうてん) 山氏若麻呂(さんじの わかまろ)」。「少典 大宰府四等官の次席。大典の補佐役。正八位上相当。定員二名。」依拠本には、「山口忌寸若麻呂」とだけ。第567歌参照。
【編者注】「梅花歌卅二 并序」の第十三首。
【訓注】[真名仮名全対応]春(はる=波流)。木末(こぬれ=許奴礼)。うぐひす(宇具比須)。梅(うめ=烏梅)。下枝(しづえ=志豆延)。