万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌0815 正月立ち0744

2012年12月14日 | 万葉短歌

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万葉短歌0815 正月立ち0744

正月立ち 春の来らば かくしこそ
梅を招きつつ 楽しき終へめ  紀卿

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むつきたち はるのきたらば かくしこそ
  うめををきつつ たのしきをへめ
紀卿(きの まへつきみ)=原文では脚注形式で「大弐紀卿」、読下しでは「大弐 紀卿」。以下、この歌群では同じ。「大弐 大宰府次官。官位令では正五位上相当官。当時従四位下相当だったらしい。」「未詳。この頃従四位下であった紀朝臣男人[きの あそみ をひと]であったらしい。…天平元年二月に大宰大弐多治比真人県守が参議になっているので、そのあとを受けて大弐に任ぜられたものと思われる。」
【編者注】この歌の前に、以下第846歌までの序文(唐詩ふう)がつく。題詞は「梅花歌卅二 并序」。有名な天平二年正月十三日大宰帥大伴旅人宅梅花宴の、大歌群の始まりである。
【訓注】[真名仮名全対応]正月(むつき=武都紀)。春(はる=波流)。梅(うめ=烏梅)。招き(をき=乎岐)。楽しき(たのしき=多努之岐)。