2012-1213-man0814
万葉短歌0814 天地の0743
天地の ともに久しく 言ひ継げと
この奇し御魂 敷かしけらしも 山上憶良
0743 万葉短歌0814 ShuC075 2012-1213-man0814
□あめつちの ともにひさしく いひつげと
このくしみたま しかしけらしも
○山上憶良(やまのうへの おくら)=原文に作者名はない。ここでは依拠本注推定に拠る。第799歌左注参照。併せて第34歌、第63歌参照。
【編者注】長歌(第813歌)に続く短歌(反歌との記述はない)。長歌の序文は、建部牛麻呂(たけべの うしまろ)が伝承する(左注)、筑前国の深江海岸二石伝説の由来である。
【依拠本注】この歌には、作者の記載がない。ただし、『万葉集』の目録には、題詞の形で、「山上臣憶良、鎮懐石を詠む歌一首并せて短歌」と記している。…この歌群は、作風・表記などから見て憶良の作と考えてよい。
【訓注】[真名仮名全対応]天地の(あめつちの=阿米都知能)。久しく(ひさしく=比佐斯久)。御魂(みたま=美多麻)。