万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌0812 言とはぬ0742

2012年12月12日 | 万葉短歌

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万葉短歌0812 言とはぬ0742

言とはぬ 木にもありとも 我が背子が
手馴れの御琴 地に置かめやも  藤原房前

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こととはぬ きにもありとも わがせこが
  たなれのみこと つちにおかめやも
藤原房前(ふぢはらの ふささき)=題詞・序文末尾には「房前」。旅人連作の贈り相手の中衛高明閤下(ちゅうゑい かうめい かふか)。「不比等の第二子。北家の祖。時に、参議、正三位、四十九歳。天平九年四月没。<中衛>は中衛府で、のちの右近衛府。神亀五年(728)に創設。<高明>は人の徳をほめる尊称。<閤下>は<閣下>に同じ。高位の人に用いる敬称。」
【編者注】旅人の「謹状」への房前の「謹状」(返書)。
【訓注】[真名仮名全対応]言(こと=許等)。木(き=紀)。我が(わが=和何)。背子(せこ=世古)。手馴れ(たなれ=多那礼)。御琴(みこと=美巨騰)。地(つち=都地)。