登山・花日記(Ⅱ)

夫婦で始めたきままな山歩きの記録です。

ヒメサユリ・浅草岳

2017年06月29日 20時29分12秒 | 越後の山
H29年6月28日、ヒメサユリ咲く浅草岳を歩いてきました。

浅草岳は福島県只見町と新潟県魚沼市の境界に位置する。多くの登山者で賑わう言わずと知れた名峰。
福島県側(東側)は険峻な地形だが新潟県側(西側)は穏やかな地形で対照的。
みどころは、只見尾根(中崎尾根)から望む鬼ガ面山の絶壁と鬼ヶ面山への尾根のヒメサユリを初めとする高山植物の群落
今回は和徹さんと只見尾根(中崎尾根)を登り、六十里越に降り立つもので浅草岳の良いとこどり。ミニ縦走とした。

田子倉只見沢登山口(550m)6:35~渡渉6:55~大久保沢の水場7:15~田子倉眺め7:55~剣ヶ峰(1131m)~鬼ヶ面眺め~浅草岳(1586m)9:40~前岳(1568m)~ 10:55狢沢カッチ(1452m)(昼食)11:20~鬼ヶ面山(1465m)12:10~南岳(1409m)~14:25六十里越登山口(750m)
約7時間50分の花散歩でした。

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自分の車を六十里越登山口にデポ、和徹さんの車で約7キロ先の田子倉只見沢登山口へ移動。


田子倉只見沢登山口手前の休憩所に駐車。木の香りがプンプンとする綺麗な小屋。
休憩所はまだ新しくトイレも綺麗で快適。ここで宿泊したくなるほど(宿泊禁止ですけど)


JR只見線の線路を越えて、田子倉只見沢登山口へ。自分はこの登山口からは19年ぶりで記憶もおぼろげ。
「浅草岳登山口」と書かれた大きな看板のある登山口を入るとすぐに只見沢に沿った登りとなる。
登山道はよく踏みしめられており、ブナの原生林の中を気持ちよく登れる。


渡渉ポイントには、単管パイプの仮設橋が設置されていた。


大久保沢を横切る。


ブナの巨木が立ち並ぶ山道の間に、ホオノキ(朴の木)の緑の葉っぱが綺麗であった。


「剣ヶ峰」~「鬼ヶ面眺め」で見る鬼ガ面山の絶壁は見事。


屏風のような尾根が続く


田子倉湖を眼下に登ってきた只見尾根(中崎尾根)を見下ろす。手前の小ピークが通過した剣ヶ峰。中央奥には薄っすらと会津朝日岳
奥只見の雄大なスケールを体感できるようになる。ダム湖はこの右手の大川猿倉山を半島のように取り囲んでいる。


さらに登るとこれまた絶景、鬼ヶ面山の尾根の奥の山塊は毛猛山塊


北岳への尾根方面、前岳の残雪を歩くハイカーの列が見える。


山頂に近づくにつれヒメサユリが見られる。ここまででも紅更紗ドウダンやウラジロヨウラクや、タニウツギも沢山咲いている。


シラネアオイもこんなに元気に


山頂到着。ゆっくり4時間と思っていたが3時間で着いた。
山頂は混みあうので集合写真を撮って山頂直下の木道脇のベンチに移動し休憩。


休憩している木道脇のベンチからワタスゲ越に守門岳。


前岳周辺は遅くまで雪渓が残る。
ここで桜曽根・ネズモチ平登山口との分岐となるが雪の下に隠れていると迷いやすいので要注意だ。


鬼ヶ面への尾根の奥には毛猛山塊。これも気になる山、いつか機会があれば


登ってきた中先尾根をクローズアップ。なかなか迫力のある稜線。こんな尾根を登ってきたんだな~


この附近からフラワーロードへ突入。これからは花を愛でながらの稜線漫歩
早速ヒメサユリとの出合い。綺麗ですね~


まさにフラワーロード


切れ落ちた尾根を慎重に


眺望を楽しみながら狢沢カッチで昼食。


北岳を過ぎてもヒメサユリが乱舞する尾根は続く。足が止まり前に進まない。














南岳を過ぎるとヒメサユリは終わるが、その他の花に選手交代。ムラサキヤシオにタムシバが真っ盛り


カタクリにイワウチワも・・・






たくさんの花を見ながら無事に六十里越登山口に出る。


お疲れ様でした。梅雨の中休みをついた山散歩、眺望もあり活き活きとした花にも出合え最高でした。
そして「湯あたり」の話題には大爆笑、疲れも吹っ飛びました。また一緒しましょう。


保久礼小屋から守門岳

2017年06月29日 07時13分37秒 | 越後の山
H29年6月27日、守門岳を歩いてきました。

以前に浅草岳から見た守門岳が気になり、いずれ機会をみてと思っていた。
今回、和徹さんと浅草岳を一緒する機会があり、これは良い機会と守門岳と組み合わせた。

守門岳は、大岳、青雲岳、袴岳の3つの山から構成され、その中の最高峰である袴岳を指して「守門岳」と呼ばれている。
今回は最もポピュラーで、保久礼小屋(ほっきゅれい)から大岳、青雲岳、袴岳の三山を踏むコースを選択した。

保久礼駐車場発8:25~保久礼小屋8:30~キビタキ清水9:00~きびたき小屋~不動平9:45~不動さま9:55~10:05大岳10:10~二口コース分岐点10:45~青雲岳11:00~11:15守門岳(昼食)11:40~青雲岳11:50~二口コース分岐点12:00~12:35大岳12:45~不動平~キビタキ小屋13:25~保久礼小屋~13:50保久礼駐車場着
約5時間半の山散歩でした。

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今回は保久礼(ほっきゅれい)コースから守門岳の往復


自宅4:00発、駐車場8:20着 241キロ(一般道)
登山口の保久礼駐車場


駐車場の奥から大岳に取り付く


すぐに保久礼小屋がある。見た目通りで内部も綺麗ではない。


ブナの森の中の偽木の階段をずんずんと、泥濘だ山道を登って行く。


登山道脇にキビタキ清水


キビタキ清水からちょっと登ってキビタキ避難小屋。内部も綺麗ではない。


粘土質で滑りやすい


不動平付近。ここまで来れば、大岳はもうちょっと


不動さま


大岳山頂。一息入れザックをデポしサブザックで守門岳を往復する。


大岳からやや進むと、守門岳東側の山容がドーンと現れ絶景です。守門岳ピークは中央やや左。


大岳からの登山道の両脇は刈りはらわれている。ヒメサユリやニッコウキスゲの花芽も・・花は疎らで少ない




大岳を背に


二口コースとの分岐点


守門岳の北尾根の先に烏帽子山(左)


青雲岳(あおぐもだけ)に到着。
守門岳(袴岳)と大岳分岐の中間点付近に位置し、目の前には守門岳がそびえていて眺望の良い山で山頂には低潅木と草原が広がっており池塘と呼ばれる池がある。


青雲岳は草原が広がり、木道が敷かれている。
目の前の山が守門岳の主峰、袴岳(はかまだけ)。このあたりの雰囲気は最高です。


守門岳(袴岳)山頂。


山頂からは360度の大展望。鬼ヶ面山~浅草岳が間近に


守門岳山頂より浅草岳・会津朝日岳(右)などの山々を望む


大白川コースから日立のSさんが仲間2人と到着。
自分が勝田マラソンの参加賞のTシャツを着ていたことで、マラソンの話になった。
Sさんは勝田、水戸マラソンなどにも参加しているとのことでローカルな話に花が咲いた。
水戸マラソンでお会いしましょうとお別れした。


下山とする。
守門岳山頂から青雲岳・大岳方面を望む/大岳への登り返しがきつそう~


往路を坦々と戻り、大岳でザックを回収し無事に駐車場へ戻った。
蒸し暑い日であったが眺望もあり良い山行であった。だが花は少なく期待外れであった。

寿和温泉(シルバー料金400円)で汗を流し、明日の浅草岳の六十里越駐車場で車中泊。


残雪と花の苗場山

2017年06月24日 10時03分34秒 | 越後の山
H29年6月23日、苗場山を歩いてきました。

先週、平標山を歩いた際にゼブラ模様の苗場山が大きく見えた。
懐かしい山、シラネアオイ、シャクナゲが綺麗に咲いていた記憶があり久しぶりに歩いてみようとなった。
苗場山は3回目、もっともポピュラーな祓川コースからは18年ぶりの再訪となった。

かぐらみつまた第二駐車場6:55~和田小屋7:20~下ノ芝8:15~8:50中ノ芝8:55~小松原分岐9:25~神楽ヶ峰9:40~雷清水9:55~10:55苗場山(昼食)11:25~雷清水12:15~神楽ヶ峰~小松原分岐~中ノ芝~下ノ芝13:20~和田小屋13:55~14:15かぐらみつまた第二駐車場
7時間10分の山散歩でした。

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祓川コース往復


R17よりかぐらスキー場への林道を入るとゲートが、登山の方は無料、山菜取りの方は有料とのこと。
自宅3時半発~笠間IC~月夜野IC~かぐらみつまた第二駐車場6時50分着。237キロ

かぐらみつまた第二駐車場から先は車止めがある。トイレがあり右の案内坂の所から取り付いたが、粘土質の滑る荒れた山道であった。
下山時は山道が滑って危なっかしいので和田小屋から車道沿いに下った。


左に和田小屋(標高1380m)。和田小屋まで車道が伸びているが、和田小屋の駐車場は宿泊客専用。


ゲレンデを横切り山道へ。下ノ芝まで、岩がごつごつした岩場の山道を歩く。
苗場山は富士山のように号目がある、和田小屋は5号目、頂上は10号目


  エンレイソウがず~~と咲いていた。ユキササも
   

ムラサキヤシオも活き活きとしている


「下の芝」。ベンチは雪の下


樹林帯に入り残雪がたっぷりと


「中ノ芝」。木道、休憩所が整備されていてH21年施工と銘版があった。


残雪と木道が交互に現れる。


「上の芝」


苗場山の小槍? 「顕彰碑」と裏側に記されていて説明書きがあったが良く見えなかった。


小松原分岐。小松原湿原も気になるところです。


小股スリ岩。神楽ヶ峰方面の展望が素晴らしい


神楽ヶ峰斜面は残雪がたっぷり。キックステップで足場をつくりながら




神楽ヶ峰ピーク(八合目)。苗場山はまだまだ先、神楽ヶ峰は特に何もないのでスルー


神楽ヶ峰からしばらく下ると急に視界が広がり、目の前に苗場山が見える。
稜線がキレイに見え、絶景です!思わず「オー!!」と・・


鞍部付近から見る苗場山はでっかい山です。


雷清水は、唯一の水場ポイント。とても冷えて美味い


雷清水を過ぎお花畑へ、シラネアオイロードとなるが、一昨日は台風並の大荒れだったとかで花は傷んでいる。




   

苗場山は正面から直登になる。シラネアオイが見頃時期は素晴らしいことでしょう。


尾根から振り返り見る神楽ヶ峰(右)


九合目、九合目半くらいから急登、踏ん張りどころ!登りきるとただっ広い湿原地帯に出る。絶景・絶景


苗場山の南斜面(湿原)は雪面が広がる


山頂手前のベンチ


苗場山山頂




木道の端っこに腰を降ろし昼食


残雪がある時期にしか歩けない湿原、誰もいない残雪の上をグルリと周回




下山。ピストンなので来た道を戻る。
登りよりも下りの方が滑りやすいので、足元に注意。下ノ芝あたりから単調で飽きてくる・・

久しぶりに訪れた苗場山、記憶も断片的である意味新鮮な山行でした。
好天に恵まれ眺望も花も満足、ラッキーでした。


土樽から茂倉岳~武能岳~蓬峠

2017年06月19日 20時27分58秒 | 谷川連峰
H29年6月18日、土樽から茂倉岳~武能岳~蓬峠を歩いてきました。

谷川岳主稜線の花園を見て来ようと土樽からプチ縦走を計画した。
避難小屋泊りとするか日帰りとするか迷ったが、自分たちの足で9時間かな・・朝早く出立すれば日帰りも出来るのではと
前日に平標山を歩き、土樽に移動し車中泊しスタート

土樽茂倉岳駐車場4:15~茂倉岳登山口~6:30矢場ノ頭6:40~川場ノ頭~茂倉岳避難小屋8:00~8:20茂倉岳8:25~9:45武能岳9:55~10:30蓬ヒュッテ10:50~水場11:00~中の休場11:45~東俣沢出合12:10~12:45黒金沢出合13:00~13:30土樽茂倉岳駐車場
9時間15分の山散歩でした。

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茂倉新道を登路に、蓬新道を下山路に、反時計回りの周回とした。


土樽茂倉岳駐車場(前日に撮ったもの)
夜中に起きた時は星がビッシリだったが、3時半に起きた時は星は見えずおぼろ月夜。こんなはずではなかったが・・


4時15分薄暗い中をスタート。スッキリしない天気だが雨の心配はなさそう。
だが熊が怖い笛を吹き鳴らしながら薄暗い樹林帯の中を黙々と登りつめ矢場ノ頭に到着。
奥のピークが茂倉岳、手前のピークは川場の頭。ここからは一転して展望尾根となり花も多くなる。


右手に万太郎山など主稜線を眺めながらの稜線歩きとなる。


矢場ノ頭で一息入れて再スタート。この尾根はきつい登りとなるが花が多く力になる。


ピチピチのイワウチワが咲いている。ツバメオモトも


シラネアオイもヨツバシオガマも活き活きとしている


主役のハクサンイチゲもいたるところに登場


花を愛でながら茂倉岳避難小屋へ着く


小屋内部は覗いてみる。小屋前には天水の貯め水、1分ほど降れば水場もあり使い勝手の良い綺麗な小屋でした。


小屋の上部から見下ろす。小屋に続く稜線がうねうねと続いている。


ここを登り切れば茂倉岳。右手には一ノ倉岳


茂倉岳到着だがガスで真っ白。駐車場から標高差1200m余、約4時間。予定通りに着いた。
茂倉新道で出会ったのは2組と静かなものであった。


一息入れ茂倉岳から武能岳へ向かう。尾根に雪はないが斜面には多くの雪が残り吹き上げる風はひんやりと涼しい。
遠方にガスに包まれた武能岳が見える。


この尾根にも花が多い。シラネアオイはあちこちに見られ花好きにはたまりませんね。


武能岳から滝のようにガスが流れる落ちる豪快な景観を見ながら


ハクサンイチゲの群生地も多くある。


ピンボケだが、ハクサンコザクラもあちこちに


多くの花が混在したお花畑。カミさんが「こっちが良い」「あそこも」と矢継ぎ早に言うので追いつかない。






稜線のガスが消え武能岳がスッキリと。この稜線が素晴らしい・・晴れていれば尚更でしょうが。


武能岳山頂。小虫が多い山頂で出会ったハイカーに虫よけスプレーを貸して頂いた。
今時期の山には持ち歩いていたがこの日に限って持ってない・・


武能岳から茂倉岳~一ノ倉岳~谷川岳を振り返り見る。


蓬峠へ降ります。蓬ヒュッテが眼下に、大源田山の尖がったピークが眼につく


蓬ヒュッテ前のエチゴキジムロ 。主稜線では何組かと出会ったが馬蹄形縦走の人だけであった。


改装になった蓬ヒュッテの中を。管理人さんは下山して不在であった。


蓬ヒュッテから蓬新道を降る。小屋から10分ほど下った水場。冷たくて美味しかった。


蓬新道は3~4ヶ所雪渓を横切る所がある


蓬新道にも花が多い。キクザキイチゲの色のバリエーション。この花もイチゲつながりでお気に入り




「中の休場」。展望もなく休憩するにはちょっと・・


「東俣沢出合」の道標あり、水量があり上流側に移動し回り込む。このロープは役にたたない。
この後も沢を渡渉する所が何か所かある。


下草が伸び岩がゴロゴロと歩きにくい沢沿いの道が続く


林道に出てホット一息


「黒金沢出合」の道標をみて先が見えてきた。ここで最後の休憩とする。蓬新道で出会った人はいなかった。


土樽茂倉岳駐車場に無事到着。ほぼ予定通りに着いた。
好天とはいかなかったが眺望はまずまず、目的の花も存分に見られ良い山行であった。


花散策・平標山

2017年06月19日 07時07分18秒 | 谷川連峰
H29年6月17日、平標山を歩いてきました。

花の山として知られている平標山へ。カミさんの大好きな花の一つのハクサンイチゲがお目当て。
カミさんの旧姓はイチゲ、イチゲつながりでこの花はお気に入りの一つ。
当初の計画では飯豊の朳差岳であったが天気が思わしくない予報なので近場で見られる山へとなった。
平標山は10年ぶりの再訪、レポは⇒こちらから

火打峠トンネル出口7:00~松手山登山口7:05~鉄塔7:55~8:25松手山8:35~9:45平標山~お花畑散策~平標山10:25~11:05平標山の家11:40~平標山登山口12:15~林道~13:10火打峠トンネル出口
約6時間の花散歩でした。

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こんな場所に水戸ナンバーの見覚えがある車がある。カミさんは「これは徹っちゃんの車だよ」と。お隣に駐車する。
専用の駐車場は、聞くところによると夜中には半分くらい、朝5時頃には8割方、7時には満車であったとのこと
自宅4時発~笠間IC~月夜野IC~火打峠TN6時50分着。214キロ


松手山登山口


登山道はハイカーが列をなしている。花時期の好天の土曜日とあって多くのハイカーが押し寄せた。


松手山山頂


松手山からは特徴ある山容の苗場山が良く見える。


平標山へのたおやかな尾根を行く


尾根の途中から振り返り見る。この辺まで来るとハイカーも疎らになる。


目的のハクサンイチゲに出合えた


シラネアオイも


ハクサンイチゲの素晴らしい群落


平標山山頂。徹也さんはどのあたりかと電話するも圏外でつながらず


仙ノ倉山への尾根を降り花散策


眩しいほどの色合いのミヤマキンバイ


ハクサンイチゲやミヤマキンバイやハクサンコザクラなどのお花畑が広がる。








平標山の家への尾根を降る


コシジオーレン。別名をミツバノバイカオウレンと呼ぶとか。この附近にだけ咲く希少種だそうな。
ベンチで休んでいる時に出会った方に教えて頂いた。


タテヤマリンドウも見られた。


平標山の家から


仙の倉山、エビス大黒ノ頭もスッキリと


平元(へいげん)新道登山口


駐車位置に戻ったが和徹さんはまだ戻らず、メモをフロントガラスはにさみお先に失礼した。
幸いにも好天に恵まれピッカピカの花にも出合え良い一日でした。

下山後、土樽へ移動。明日は茂倉岳へ。
土樽の岩の湯(500円)で汗を流し、土樽PA付近の茂倉岳登山口駐車場で車中泊。


シモンさんと山探検・奥竜神下流部遡行

2017年06月11日 21時34分37秒 | シモンさんと山探検
H29年6月11日、シモンさんの「茨城の山探検」(第61回)に参加した。

竜神川の亀ヶ淵から上流は奥竜神と言われ、国体や高校総体のコースとしても使われたこともある。
奥竜神は亀ヶ淵から上流の持方集落まで続いていて長丁場、上流、下流部と2分割し歩かれていることが多い。
今回は下流部のコース、自分は4回目のチャレンジ、8年前のレポは⇒こちらから

武生神社前P8:05~竜神川入渓8:40~烏帽子岩基部のハイキングコースと交差9:15~第1堰止岩9:35~第2堰止岩9:50~12:25竜神槍12:30~12:45エスケープ地点13:00~13:55中武生の車デポ位置
約6時間の山探検でした。

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山探検のルート図(シモンさんの計画図)


朝8時、武生林道の武生神社の鳥居近くの駐車場所にシモンさんを含め17名が集合した。


亀が淵へのハイキングコースから竜神川に入渓。


上流に向けてスタート。岩は苔むしてさらに昨日の雨で滑り易い。


歩き易い所を選んで歩いて行く。高巻きする人、川の中を歩く人とそれぞれ


自分が歩いた時はいずれも冬の渇水時、水の中を歩くことはなかったが、今時は水量があり水に入らず歩くのは難しい。


岩場に登ったり、へつったりして水の中に入らないように・・


烏帽子岩基部のハイキングコースと交差附近で小休止。ここから先が奥竜神の核心部


釜は水深く水に浸かるまいと力が入る。


第1堰止岩。沢を堰き止めるように横たわってる大岩


水がきれいで魚もいて雰囲気が良い沢である。


たまらず水の中を歩くことに


第2堰止岩手前、岩を縫うように


第2堰止岩


ゴルジュ。高巻きしても行けないことはないが水の中を歩くのが安全である。


水の中は腰までもと深い場所もあり足をとられないように


苔むした岩をへつり


水深い場所は高巻きして


高巻き上から見ると高度感ありますねぇ


この雰囲気が良いですね~


そしてまた高巻き


腰まで浸かり水の中を歩く人も。「これから先は深くてダメ」、上からは「まだ行けるよ、顔が見えるてら大丈夫」と(笑)


水の中はコケでツルツル、足もとを確かめながら


スリリングな場所を抜け陽の当たる平坦地で昼食。緊張から解放されホット一息


昼食場所の岩壁にはユキノシタがビッシリ。これは凄い広大な花園です。


右手の岩壁に茶色っぽく見えているのはユキノシタです。


釜の淵をへつり。垂直な岩場に取り付いているのはシモンさん。身のこなしが若いです。


手がかり足がかり決めて慎重に、落ちたら頭までドボンです。


小次郎淵。水が綺麗ですね~


小次郎淵の淵を高巻き。水が流れ岩場はツルツル、気を付けて~


川と緑が素晴らしくお気に入りの場所


これが竜神槍


竜神槍で集合写真。(シモンさん撮影)


大岩が重なるゴルジュを超えてゆくので腕力も使い結構疲れる。


上から見ると高度感ある。


足場が遠い岩場もあり小柄な人には辛いものがある。Mさんサポートありがとう。


竜神川から武生林道へのエスケープ地に到着。ここで奥竜神下流部遡行は終わり、この先は上流部となる。
水には終始浸かりながらの遡行ではあったが困難なゴルジュには鉄の杭が打たれていてトラバースが出来き手助けとなった。


エスケープ地点には武生林道の看板がある。


枯れ沢沿いに歩き林道に出る。


朝方、デポしておいた車に全員怪我もなく無事に戻った。


お天気にも恵まれ、良いコンディションのもと無事に歩き通せ良かったです。
淵あり、瀬あり、ミニ滝あり、ナメありと、楽しめた遡行であった。
シモンさん、参加者の皆さんお疲れ様でした。ありがとうございました。


銀山平から庚申山~鋸山~皇海山(その2)

2017年06月07日 11時48分50秒 | 袈裟丸・足尾・安蘓山塊
銀山平から庚申山~鋸山~皇海山(その1)からの続き

6日:庚申山荘4:00~5:00庚申山(朝食)5:20~7:05鋸山7:10~不動沢のコル7:45~8:25皇海山8:40~不動沢のコル9:10~9:40鋸山9:50~11:25庚申山11:45~12:20庚申山荘(昼食)13:20~15:20銀山平
約11時間20分の山散歩でした。 以前の皇海山レポは⇒こちらから

庚申山荘を4時に出発。庚申山から先は、鋸十一峰を越えてゆく。
個々の名称は、庚申山、御岳山、駒掛山、浮雲山、地蔵岳、薬師岳、白山、蔵王岳、熊野岳、剣ノ山、鋸山

昼食は庚申山荘に戻って食べようとサブザックで身軽にしスタートする。
庚申山の展望台から見た皇海山。冷え込んでいて一枚着込む。皇海山は遠いな~


鋸十一峰の尾根には旬のシャクナゲがず~と咲いている。


続いてシロヤシオが


アップダウンを繰り返すがシャクナゲが咲き飽きさせない。


鋸十一峰の真ん中の6番目の薬師岳に到着。
薬師岳の山頂でコースは左(西)に曲がっている。真っ直ぐ続く踏み跡もあるので、間違わないように要注意。


薬師岳からシャクナゲ越に見る皇海山


薬師岳からの下り斜面に咲くコウシンコザクラ


白山は展望ピーク。雲海に浮かぶ日光男体山~白根山の尾根


鋸山から皇海山に続く尾根がはっきりと見えるはずであるが・・


どこまでもシャクナゲが続く


蔵王岳から鋸山への間が最も険しい。
ココから先は本コースのメインイベント。蔵王岳から垂直の崖を鎖を頼りに下りる。


降り切った鞍部に鮮やかなコイワカガミ


厳しいコースが続き平坦部でホット一息


厳しい尾根にもシャクナゲは咲いている。


鋸山の斜面には、脚立やトラロープが設置されている。が脚立は微妙に不安定だし、ロープは引っ張るとグラグラ揺れるし・・


剣ノ山付近のシャクナゲ、これは見事な花つき・・素晴らしい


六林班峠分岐はシャクナゲ群生地。


鋸山山頂。
ここからの景色は格別。360度とはいかないまでも、南を基点に270度ほどの角度で景色が開けている。
皇海山を正面に見据えてのはずであるがガスで見えない。またここに戻るので休まずに出立する。

鋸山山頂直下はお花畑


鋸山から不動沢のコルまでの道は、ガチャガチャした感じの登山道が続く。
倒木、ぬかるんだ地面、むき出しの木の根など、登山道が荒れている。
写真ではわからないが滑り易い急斜面、後ろ向きで降りる。


鋸山から不動沢のコルまでの道にもシャクナゲがいたるところに見られる。


栗原川林道の皇海橋から不動沢のコルを経由して登るコースに合流。
皇海山に登るには最短ルートで数人のハイカーと出会ったが全て栗原川林道の皇海橋からとのこと。


想いでがある倒木で小休止


樹林帯に入ってから一部には歩きにくい荒れた所もある。


皇海山到着。やったね!ガスもとれ青空が迎えてくれました。我々だけの山頂。庚申山荘から4時間25分。


樹林に囲まれた皇海山(2,144m)、山頂にはミネザクラが咲き、枝先越しには白根山も確認できる好展望。
ゆっくりしたい所だが鋸十一峰を戻らなければならない。道半ばなので一息入れて出立する。


山頂直下の青銅の剣


不動沢のコル付近から鋸山。まさに鋸の歯のような尾根の鋸十一峰。右端が鋸山、これからこの尾根を歩かねばと気を引き締める。


鋸山(右端)は鋭い形をしていて見上げると覆いかぶさるよう迫力がある。


皇海山を背に急斜面を登る。


鋸山に戻った。陽が射し暑くなってきたので六林班峠分岐で小休止


六林班峠分岐から見る六林班峠方面。
六林班峠コースは、下山で利用されることが多いと聞くが、自分の経験から鋸尾根を戻った方が良い。
一見歩き易そうに見えるが背の高い蜜藪に苦しめられ、その後は変化のない樹林帯の中を延々と歩くことになるのでお奨めできない。


鋭く切れ落ちた山肌に咲くハクサンイチゲ


熊野岳から、歩いてきた鋸尾根の全容が見渡せるが全体を写しきれないのが残念。


ヤセ尾根などスリリングな場所が続く


急斜面にを何本も下がっているロープを頼りに


岩場をトラバース


蔵王岳に到着。ここまで戻ればスリリングな所は過ぎた。振り返ると左に剣ノ山、中央岩峰に熊野岳、右に鋸山
ここから見て「え~コレ登れるの?」って感じだ。茶色い岩肌が露出した斜面は、崩落などで山体が崩壊しているように見える。


シャクナゲの尾根を坦々と戻るが疲労がたまりわずかなアップダウンもきつい。
庚申山の展望台に着くがガスってきてしまった。晴れた時間帯に鋸十一峰を歩けて良かったな~。皇海山から2時間45分。
皆、頑張ったね~ 〆にシャクナゲ群生地を散策する。


まさに旬、今年も咲き誇っていました。




庚申山荘へ戻る。庚申山荘から皇海山往復8時間20分であった。
ザックを回収し、ゆったりと昼食、コーヒータイム、無事に銀山平に戻った。

好天に恵まれ花に酔った二日間であり、大満足であった。
山に天気に花に感謝・感謝です。和徹さんお疲れ様でした。


銀山平から庚申山~鋸山~皇海山(その1)

2017年06月07日 07時06分18秒 | 袈裟丸・足尾・安蘓山塊
H29年6月5日~6日、銀山平から庚申山~鋸山~皇海山を歩いてきました。

昨年は天候不順で流れたが、今年もコウシンソウとシャクナゲが咲く時期にと和徹さんと一緒した。
初日は足慣らしにお山巡り、二日目はクラシックコース(鋸尾根コース)で庚申山~鋸山~皇海山の往復

5日:銀山平8:30~9:40一の鳥居9:50~11:00庚申山荘(昼食)11:50~お山巡り~14:05庚申山荘(泊)
6日:庚申山荘4:00~5:00庚申山(朝食)5:20~7:05鋸山7:10~不動沢のコル7:45~8:25皇海山8:40~不動沢のコル9:10~9:40鋸山9:50~11:25庚申山11:45~12:20庚申山荘(昼食)13:20~15:20銀山平。
約11時間20分の山散歩でした。

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銀山平キャンプ場に駐車。国民宿舎かじか荘は改修工事中、その先の林道も工事中で駐車はできない。


避難小屋泊りの山行なので久しぶりの大きなザックを背負って


新緑の綺麗な林道を約4キロ、1時間ほど林道を歩くと一の鳥居、庚申山荘まで渓流沿いを緩やかに登って行く。


田彦神社跡のヤマツツジ、いつもなら綺麗に咲いているが今年はまばら


庚申山荘は、基本的には無人だがシーズン中の週末は管理人が常駐、炊事場やトイレ、寝具などもあるがシュラフを準備した。
自分達が使う布団をテラスに干し、陽の当たる2階に寝床をとる。


小屋前のベンチで昼食。小屋裏のクリンソウはまだ蕾のものが多かった。
サブザックに少々のおやつを詰め込み、コウシンソウ自生地を経由するお山巡りへ。


岩場にビッシリとコウシンコザクラ。まだ咲き始め初々しいものでした。






めがね岩。お山巡りのコース上には行場跡が残っており、数々の奇岩・怪岩も林立している






お山巡りのコース上には花も多い。
ミヤマハンショウツル。コース上に点々と見られた。


ミツバツツジも。多くは終わっているが元気な花もある。


シャクネゲも。お山巡りのコース上では初めて見られた。


コウシンソウも。蕾のものが多かったが咲いているのもわずかに見られた。








〆はシロヤシオで。我々にとっては今年一番のものでした。










小屋内のテーブルで夕食。持ち寄ったもので宴会、山飯としては生野菜も肉もあり美味しいものであった。


今日の宿泊者は我々以外に2名と静かなもの。明日は4時発、早めの就寝とした。

銀山平から庚申山~鋸山~皇海山(その2)へ続く