登山・花日記(Ⅱ)

夫婦で始めたきままな山歩きの記録です。

思い出の山旅(鳥甲山)

2021年10月28日 20時38分56秒 | 越後の山
自分のブログ開設は H19年5月21日
H14年以前は山行ではカメラを持たずに歩いていたので公開できる情報はない。
H15年~H18年まではわずかながら写真、情報が残っており履歴として残しておくことにした。
順次、思い出の山旅としてアップする予定

山行日:H16.6/5 (土)
山 名:鳥甲山(2038M)  
コース:狢平登山口8:17(67分)9:24展望の良い岩棚 9:32(69分)10:41白嵓の頭10:52(64分)11:56鳥甲山頂12:25(54分)白嵓の頭13:19(93分)14:52狢平登山口

 3時発、高崎~草津~奥志賀を経由し、秋山郷を目指し秋山林道を走り狢平登山口へ。
8:17、277Km。駐車場の入口には立派な案内板がある。
駐車場は未舗装であるが約10台は楽に駐車でる。登山口は駐車場の奥にある。


登山道に入ると草薮から巨木のブナ林の中の急登となる。
水場への道が分かれるムジナ平から傾斜はさらにきつくなり、稜線に出ると苗場山や和山集落が見渡せる。行く手に赤嵓の岸壁が現れると露岩の急登となりハシゴ、クサリの張られた狭稜と続く。
両手を使い急登の末、休憩にはもってこいの展望の良い露岩に着く。
奥志賀の山々、苗場山や和山集落を見ながら至福のひと時を過す。
ここからはひとつのピークを越えるとすぐに似たようなピークが次々と現れ、
また先があるのかと疲れが増すばかり。
登山道の両側にはシラネアオイ、イワカガミガ咲き疲れを癒してくれるのが救い。


白嵓の頭は樹木が茂る平坦地、小休止とする。夏みかん、トマトのうまいこと。元気を取り戻し出発する。ここから鳥甲山の鞍部まで大きく下る。ここで始めて山頂が見られる。
下の写真はここから撮影したもの。


鞍部から少し登り帰すとカミソリ刃の岩稜が不気味にそそり立つ。
これからが本コース最難関といわれるカミソリ刃の岩稜。
左右がきれ落ちていてクサリとロープがかかっているが道は肩幅程度で傾斜も急である。
ここを過ぎると草付の急登で、シラネアオイを見ながら登ると屋敷口からの登山道と合流する。
ここまでくるとほんの少しで山頂へ
 山頂からは樹が茂り展望は得られない。山頂にいた埼玉の人にシャッターを押してもらう。
山頂付近では小さな虫がたくさんいて休んでいるようでなく、早々に下山とする。


下の写真は、山頂から見た佐武流岳。次回はこの山とする。
H16.9/18に佐武流岳を歩いてきましたが、写真を消失しレポはありません。


今回は当初の計画では一泊の山行であったが日曜日の天気がおもわしくなく日帰りとした。
急登、峻険な岩場、距離いずれをとってもハードな山でであった。
今日は盛夏を思わせる暑さにバテバテであった。


ヒメサユリ・浅草岳

2017年06月29日 20時29分12秒 | 越後の山
H29年6月28日、ヒメサユリ咲く浅草岳を歩いてきました。

浅草岳は福島県只見町と新潟県魚沼市の境界に位置する。多くの登山者で賑わう言わずと知れた名峰。
福島県側(東側)は険峻な地形だが新潟県側(西側)は穏やかな地形で対照的。
みどころは、只見尾根(中崎尾根)から望む鬼ガ面山の絶壁と鬼ヶ面山への尾根のヒメサユリを初めとする高山植物の群落
今回は和徹さんと只見尾根(中崎尾根)を登り、六十里越に降り立つもので浅草岳の良いとこどり。ミニ縦走とした。

田子倉只見沢登山口(550m)6:35~渡渉6:55~大久保沢の水場7:15~田子倉眺め7:55~剣ヶ峰(1131m)~鬼ヶ面眺め~浅草岳(1586m)9:40~前岳(1568m)~ 10:55狢沢カッチ(1452m)(昼食)11:20~鬼ヶ面山(1465m)12:10~南岳(1409m)~14:25六十里越登山口(750m)
約7時間50分の花散歩でした。

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自分の車を六十里越登山口にデポ、和徹さんの車で約7キロ先の田子倉只見沢登山口へ移動。


田子倉只見沢登山口手前の休憩所に駐車。木の香りがプンプンとする綺麗な小屋。
休憩所はまだ新しくトイレも綺麗で快適。ここで宿泊したくなるほど(宿泊禁止ですけど)


JR只見線の線路を越えて、田子倉只見沢登山口へ。自分はこの登山口からは19年ぶりで記憶もおぼろげ。
「浅草岳登山口」と書かれた大きな看板のある登山口を入るとすぐに只見沢に沿った登りとなる。
登山道はよく踏みしめられており、ブナの原生林の中を気持ちよく登れる。


渡渉ポイントには、単管パイプの仮設橋が設置されていた。


大久保沢を横切る。


ブナの巨木が立ち並ぶ山道の間に、ホオノキ(朴の木)の緑の葉っぱが綺麗であった。


「剣ヶ峰」~「鬼ヶ面眺め」で見る鬼ガ面山の絶壁は見事。


屏風のような尾根が続く


田子倉湖を眼下に登ってきた只見尾根(中崎尾根)を見下ろす。手前の小ピークが通過した剣ヶ峰。中央奥には薄っすらと会津朝日岳
奥只見の雄大なスケールを体感できるようになる。ダム湖はこの右手の大川猿倉山を半島のように取り囲んでいる。


さらに登るとこれまた絶景、鬼ヶ面山の尾根の奥の山塊は毛猛山塊


北岳への尾根方面、前岳の残雪を歩くハイカーの列が見える。


山頂に近づくにつれヒメサユリが見られる。ここまででも紅更紗ドウダンやウラジロヨウラクや、タニウツギも沢山咲いている。


シラネアオイもこんなに元気に


山頂到着。ゆっくり4時間と思っていたが3時間で着いた。
山頂は混みあうので集合写真を撮って山頂直下の木道脇のベンチに移動し休憩。


休憩している木道脇のベンチからワタスゲ越に守門岳。


前岳周辺は遅くまで雪渓が残る。
ここで桜曽根・ネズモチ平登山口との分岐となるが雪の下に隠れていると迷いやすいので要注意だ。


鬼ヶ面への尾根の奥には毛猛山塊。これも気になる山、いつか機会があれば


登ってきた中先尾根をクローズアップ。なかなか迫力のある稜線。こんな尾根を登ってきたんだな~


この附近からフラワーロードへ突入。これからは花を愛でながらの稜線漫歩
早速ヒメサユリとの出合い。綺麗ですね~


まさにフラワーロード


切れ落ちた尾根を慎重に


眺望を楽しみながら狢沢カッチで昼食。


北岳を過ぎてもヒメサユリが乱舞する尾根は続く。足が止まり前に進まない。














南岳を過ぎるとヒメサユリは終わるが、その他の花に選手交代。ムラサキヤシオにタムシバが真っ盛り


カタクリにイワウチワも・・・






たくさんの花を見ながら無事に六十里越登山口に出る。


お疲れ様でした。梅雨の中休みをついた山散歩、眺望もあり活き活きとした花にも出合え最高でした。
そして「湯あたり」の話題には大爆笑、疲れも吹っ飛びました。また一緒しましょう。


保久礼小屋から守門岳

2017年06月29日 07時13分37秒 | 越後の山
H29年6月27日、守門岳を歩いてきました。

以前に浅草岳から見た守門岳が気になり、いずれ機会をみてと思っていた。
今回、和徹さんと浅草岳を一緒する機会があり、これは良い機会と守門岳と組み合わせた。

守門岳は、大岳、青雲岳、袴岳の3つの山から構成され、その中の最高峰である袴岳を指して「守門岳」と呼ばれている。
今回は最もポピュラーで、保久礼小屋(ほっきゅれい)から大岳、青雲岳、袴岳の三山を踏むコースを選択した。

保久礼駐車場発8:25~保久礼小屋8:30~キビタキ清水9:00~きびたき小屋~不動平9:45~不動さま9:55~10:05大岳10:10~二口コース分岐点10:45~青雲岳11:00~11:15守門岳(昼食)11:40~青雲岳11:50~二口コース分岐点12:00~12:35大岳12:45~不動平~キビタキ小屋13:25~保久礼小屋~13:50保久礼駐車場着
約5時間半の山散歩でした。

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今回は保久礼(ほっきゅれい)コースから守門岳の往復


自宅4:00発、駐車場8:20着 241キロ(一般道)
登山口の保久礼駐車場


駐車場の奥から大岳に取り付く


すぐに保久礼小屋がある。見た目通りで内部も綺麗ではない。


ブナの森の中の偽木の階段をずんずんと、泥濘だ山道を登って行く。


登山道脇にキビタキ清水


キビタキ清水からちょっと登ってキビタキ避難小屋。内部も綺麗ではない。


粘土質で滑りやすい


不動平付近。ここまで来れば、大岳はもうちょっと


不動さま


大岳山頂。一息入れザックをデポしサブザックで守門岳を往復する。


大岳からやや進むと、守門岳東側の山容がドーンと現れ絶景です。守門岳ピークは中央やや左。


大岳からの登山道の両脇は刈りはらわれている。ヒメサユリやニッコウキスゲの花芽も・・花は疎らで少ない




大岳を背に


二口コースとの分岐点


守門岳の北尾根の先に烏帽子山(左)


青雲岳(あおぐもだけ)に到着。
守門岳(袴岳)と大岳分岐の中間点付近に位置し、目の前には守門岳がそびえていて眺望の良い山で山頂には低潅木と草原が広がっており池塘と呼ばれる池がある。


青雲岳は草原が広がり、木道が敷かれている。
目の前の山が守門岳の主峰、袴岳(はかまだけ)。このあたりの雰囲気は最高です。


守門岳(袴岳)山頂。


山頂からは360度の大展望。鬼ヶ面山~浅草岳が間近に


守門岳山頂より浅草岳・会津朝日岳(右)などの山々を望む


大白川コースから日立のSさんが仲間2人と到着。
自分が勝田マラソンの参加賞のTシャツを着ていたことで、マラソンの話になった。
Sさんは勝田、水戸マラソンなどにも参加しているとのことでローカルな話に花が咲いた。
水戸マラソンでお会いしましょうとお別れした。


下山とする。
守門岳山頂から青雲岳・大岳方面を望む/大岳への登り返しがきつそう~


往路を坦々と戻り、大岳でザックを回収し無事に駐車場へ戻った。
蒸し暑い日であったが眺望もあり良い山行であった。だが花は少なく期待外れであった。

寿和温泉(シルバー料金400円)で汗を流し、明日の浅草岳の六十里越駐車場で車中泊。


残雪と花の苗場山

2017年06月24日 10時03分34秒 | 越後の山
H29年6月23日、苗場山を歩いてきました。

先週、平標山を歩いた際にゼブラ模様の苗場山が大きく見えた。
懐かしい山、シラネアオイ、シャクナゲが綺麗に咲いていた記憶があり久しぶりに歩いてみようとなった。
苗場山は3回目、もっともポピュラーな祓川コースからは18年ぶりの再訪となった。

かぐらみつまた第二駐車場6:55~和田小屋7:20~下ノ芝8:15~8:50中ノ芝8:55~小松原分岐9:25~神楽ヶ峰9:40~雷清水9:55~10:55苗場山(昼食)11:25~雷清水12:15~神楽ヶ峰~小松原分岐~中ノ芝~下ノ芝13:20~和田小屋13:55~14:15かぐらみつまた第二駐車場
7時間10分の山散歩でした。

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祓川コース往復


R17よりかぐらスキー場への林道を入るとゲートが、登山の方は無料、山菜取りの方は有料とのこと。
自宅3時半発~笠間IC~月夜野IC~かぐらみつまた第二駐車場6時50分着。237キロ

かぐらみつまた第二駐車場から先は車止めがある。トイレがあり右の案内坂の所から取り付いたが、粘土質の滑る荒れた山道であった。
下山時は山道が滑って危なっかしいので和田小屋から車道沿いに下った。


左に和田小屋(標高1380m)。和田小屋まで車道が伸びているが、和田小屋の駐車場は宿泊客専用。


ゲレンデを横切り山道へ。下ノ芝まで、岩がごつごつした岩場の山道を歩く。
苗場山は富士山のように号目がある、和田小屋は5号目、頂上は10号目


  エンレイソウがず~~と咲いていた。ユキササも
   

ムラサキヤシオも活き活きとしている


「下の芝」。ベンチは雪の下


樹林帯に入り残雪がたっぷりと


「中ノ芝」。木道、休憩所が整備されていてH21年施工と銘版があった。


残雪と木道が交互に現れる。


「上の芝」


苗場山の小槍? 「顕彰碑」と裏側に記されていて説明書きがあったが良く見えなかった。


小松原分岐。小松原湿原も気になるところです。


小股スリ岩。神楽ヶ峰方面の展望が素晴らしい


神楽ヶ峰斜面は残雪がたっぷり。キックステップで足場をつくりながら




神楽ヶ峰ピーク(八合目)。苗場山はまだまだ先、神楽ヶ峰は特に何もないのでスルー


神楽ヶ峰からしばらく下ると急に視界が広がり、目の前に苗場山が見える。
稜線がキレイに見え、絶景です!思わず「オー!!」と・・


鞍部付近から見る苗場山はでっかい山です。


雷清水は、唯一の水場ポイント。とても冷えて美味い


雷清水を過ぎお花畑へ、シラネアオイロードとなるが、一昨日は台風並の大荒れだったとかで花は傷んでいる。




   

苗場山は正面から直登になる。シラネアオイが見頃時期は素晴らしいことでしょう。


尾根から振り返り見る神楽ヶ峰(右)


九合目、九合目半くらいから急登、踏ん張りどころ!登りきるとただっ広い湿原地帯に出る。絶景・絶景


苗場山の南斜面(湿原)は雪面が広がる


山頂手前のベンチ


苗場山山頂




木道の端っこに腰を降ろし昼食


残雪がある時期にしか歩けない湿原、誰もいない残雪の上をグルリと周回




下山。ピストンなので来た道を戻る。
登りよりも下りの方が滑りやすいので、足元に注意。下ノ芝あたりから単調で飽きてくる・・

久しぶりに訪れた苗場山、記憶も断片的である意味新鮮な山行でした。
好天に恵まれ眺望も花も満足、ラッキーでした。


六十里越から浅草岳

2016年06月19日 12時36分17秒 | 越後の山
H28年6月18日、ヒメサユリ咲く浅草岳を歩いてきました。

浅草岳は越後山脈に位置し、新潟県魚沼市、福島県南会津郡只見町にまたがる。標高1,585.5m。一等三角点「浅草岳」設置。登山ルートは複数あるがヒメサユリが多く咲くと聞く六十里越登山口からとする。
浅草岳のこれまではいずれも天気との相性が悪く良い思い出はない。次の機会には「晴れ+ヒメサユリ」と思っていて、梅雨の間の晴れ間が期待できる今がチャンスと出かけてきた。

六十里越登山口7:20~マイクロウェーブ中継局8:20~南岳9:10~鬼ヶ面山9:40~10:00北岳10:15~狢沢カッチ10:35~前岳~11:25浅草岳11:40~前岳~狢沢カッチ12:20~12:50北岳(昼食)13:10~鬼ヶ面山13:30~南岳13:55~マイクロウェーブ中継局14:30~15:00六十里越登山口 約7時間40分の山散歩でした。

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自宅3:50発ー塩原ー田島ー田子倉湖ー六十里越登山口7:10着 一般道209Km
国道252号六十里越トンネル出口の登山口から南岳、鬼ヶ面山、前岳、浅草岳のルートで往復する。


六十里越登山口。駐車場は満車、登山口のスペースに車を押し込む。


マイクロウェーブ中継局を過ぎなだらかな山道の脇にコケイラン、チゴユリなどが点々と。 
 


南岳。ここから先の尾根はヒメサユリロード


南岳から降ると早速、尾根に多くのハイカーが群がっている。


尾根の両脇にヒメサユリがびっしりと


綺麗ですね~


まだ続くヒメサユリ


ツボミも多く見頃はまだ続きますね


鬼ヶ面山。多くの方が休まれていてスルー


まだまだヒメサユリが続きます


小ピークを越え北岳へ


北岳直下にもヒメサユリ


シラネアオイも


北岳のピークは登山道を少し外れているが立ち寄ってみる。ピークの先は蜜藪、登山道に戻る。


北岳にザックをデポしサブザックで浅草岳を往復する。


この尾根にもヒメサユリ




ニッコウキスゲ、ヒメサユリ、カラマツソウやハナニガナのお花畑。


ベニサラサドウダン オノエラン


V字谷


前岳への登り


前岳ピーク(1568m)に、そこから雪渓を下ってネズモチ平からのコースと合流。右端に浅草岳


雪渓からパラグライダーで飛び立つ準備をしている方も


雪渓が融けた湿原に一際目立つミツバオウレン。他にイワカガミ、シラネアオイ、イワイチョウなども。


浅草岳山頂(1585m)。ガスっぽくて展望は良くないが今の時期はこんなものでしょう。


パラグライダーが飛び立った。


下山です。南岳からの尾根が確認できる。


新潟の山らしい荒々しい斜面(絶壁)沿いの登山道を行く


貉沢カッチ(1452m )から浅草岳方面


鬼ヶ面山への尾根はS字状にうねっている。


北岳で遅めの昼食をとりザックを回収し往路を戻る。




天気も午前中はイマイチでしたが午後になると持ち直し展望が得られ、そして期待通りのヒメサユリ、待ちに待ったかいがあった。