山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

逆転の発想

2010-12-03 23:49:05 | モノローグ【エトセトラ】

悲しく喋る。笑いながら喋る。怒った時は大声になる。人間の言葉は感情に支配されている。声の強弱だけでなく顔の表情も感情を表す。そればかりでなく立ち姿すら感情に表れる。舞台では演技術として一定のルールはあるものの、絶対はない。・・・私は舞台での表現は感情を説明したり物語りを伝えるだけではもの足りないと思っている一人です。心のひだは単純ではなく複雑怪奇なものだと思っている。日常では表れにくい「狂気の沙汰」を拡大する場。日常の感情を裏返すことで、つまり非日常の中に人間の本音を出そうとこだわりを持っている。
次回公演「かぐや」では、人間だけでなく内部に棲みついている怪物を表したい!・・・言ってしまった。「ひひひ」の狂笑オンパレードです。

「台詞の時代」はとうに終わっている!台詞は演劇の一部でしかないのです。物語りは肉体で作りかえられる。肉体の中に物語りはある。だから、役者は存在する。舞台が生きているか死んでいるか、ここに全てを集中する。「覚える」ことから「作る」ことへ転換する場が演劇である。

■12月3日(金)熊本市亀井公民館
「かぐや」【32】稽古


今日は公演会場である熊本市現代美術館アートロフトにクドシンとマシマンが潜入してきた。他劇団の仕込みに立ち会ってきたのである。ここで問題発覚。アジャパア。照明吊りバトンに計算違いを発見する。速攻、舞台図面の変更である。・・・会場はフリースペースとしてあり劇場の概念では通用しない。臨機応変!これが広がる。
稽古では一部にこだわる。豹変する各個人が見えてこない。もう少し、あと一押し!そのきっかけを探す。とりわけ、通称、妖怪五人衆に目を配って稽古は進めている。24才~26才の若きエースたち!いきなり海老蔵を超えるチャンスがやって来たーア。睨み、ひ~!・・・正座する。

■役者Do宝シリーズNo.2
本田浩隆(ほんだひろたか)
俳優・演技指導

もう古株になった。今回は不思議な登場をする。天国の番人の役。男か女か、モノセックスな存在。言いかえれば三輪明宏さんである。色で例えれば紫。生物で例えれば発光クラゲ。独身。お嫁さん募集中。人格は劇団で保障。趣味、生け花。
南阿蘇のホテルフロントマンとして働いている。劇団では温泉の入浴券(800円)を彼から頂いて好きな時に無料で入浴する。ニューヨークより入浴(ニュウヨク)よねえ。チケットを買って下さった方の中には、この無料入浴券を賄賂として配布することもあります。ひひひ。

妖怪ゲゲゲ!そして

2010-12-02 23:25:05 | モノローグ【エトセトラ】
なに?今年の流行語大賞は「ゲゲゲ」。水木茂漫画「ゲゲゲの鬼太郎」は知っているがNHKの「~女房」は見ていなかった。国民的な話題になったのだろうな~。私は国民的なことに鈍感になっている。・・・水木茂漫画は好きだった。特にネズミ男だ。アレに似た友人がいる。あのビンボーたらしいところが良い。ズルイ奴だが憎めない。目先の損得でいつも痛い目に会う。要領が悪い。愛すべき友人だ。母性本能をくすぐるタイプ。古くからの友人である。一時期疎遠になっていたが、この電子時代、インターネットで関係復活。メールでのやりとりを楽しんでいる。

■12月2日(木)熊本市中央公民館
「かぐや」【31】稽古


次回公演の「かぐや」では妖怪五人衆という設定がある。日本昔話の桃太郎、浦島太郎、金太郎、瓜子姫、そして、かぐや姫。愛と勇気とメルヘンの登場人物だが、夢桟敷のバージョンでは「妖怪」で括ることになった。ある意味、ゲゲゲである。まともな人間ではない。
稽古では天から憑依されることを要求しているのだが、演じる方は大変である。言っていることはわかるが表現となると簡単なことではない。頭で考えるだけでは際限がない。ナニガシが降りて来るのを役者たちは待っている。台本の活字の隙間にヒントはあるのだが、言葉では説明し難い。<間>か<魔>か。一回、<魔>を引き出せるといいのだが・・・。私にその腕力はあるのだろうか。腕力である。<魔>を引っパレード。

■役者Do宝シリーズ
卓 草四朗(たく そうしろう)
俳優・舞台監督

今回は箱男=お父さんという設定で登場する。通称、卓さん。
名古屋のてんぷくプロ旗揚げメンバー(1984年)で高取英「月食歌劇団」演出デビュー。
熊本に帰って来て、インターネットで「アングラ」を検索して夢桟敷を知り、そのまま入団する。
アングラおじさんである。名古屋では怪優として知られ、熊本では癒し系俳優として、知る人ぞ知る位置を築く。息が荒い、演技に落ち着きがない。これが味です。
アングラは喜劇だ!を証明するテンネン記念ブツ。国宝級であります。
ちなみに俵山で乗馬クラブを経営している。劇団では馬小屋を倉庫代わりに道具を管理させてもらっている。

酒酔人の夜

2010-12-01 23:55:33 | モノローグ【エトセトラ】
海老蔵の酒乱ニュース?(暴行された?)でテレビは賑わっているようです。私は酒乱(しゅらん)ではなく知らん(しらん)だった。カア~(カラスの鳴く音♪)
どうでもいいけど、体力も落ち2時間以上呑むと眠くなるのは淋しいものです。しかし、酔いが覚めていく感覚、あれは良いですね。コーヒーで酔いを醒ます。酔ってモヤ~としたのが晴れていく感覚。だから酒は辞められない。コーヒーも辞められない。

■11月29日(月)鍋を囲む

美術を勉強中のヨハネ君たち3名が来る。以前から約束をしていた「鍋料理」である。劇団員たちも呼びたかったが、狭いキッチンである。ここは一つ、静かに呑みたいと思っていたのだが、一人、盛り上がってしまった。ヨイヨイの夜。

■11月30日(火)ビールで乾杯

1979年劇団の旗揚げメンバー、大ちゃん(52)らと呑む。昭和の話で盛り上がる。再びヨイヨイの夜。二日連続のヨイヨイである。演劇の稽古がない夜は、こんな調子でヨヨイノヨイだ。

■12月1日(水)熊本市清水市民センター
「かぐや」【30】稽古


12月になった。今月は呑む機会も増える。特に稽古後の一杯は良い。当然、本番の打ち上げなんかは最高な気分で呑める。美味しい酒を呑むために演劇をしているようにも思える。酒と舞台が一体化する。つまり、お祭りが好きなのである。
さて、今夜もマシマンと舞台の打ち合わせということで呑む。・・・飲酒記事は今回で打ち止め。次回からは役者を御紹介!です。