山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

演劇エクスプレス報告☆1

2010-12-17 23:20:13 | No.56「KAGUYA」
演劇公演報告をエッセイ風ドキュメンタリーでご報告致します。

演劇エクスプレス■大阪ー熊本
12月18日(土)
劇団☆流星群(大阪)「GAIA」+劇団夢桟敷「かぐや」
各2ステージ(計4ステージ)1日限り交流公演企画
会場■熊本市現代美術館アートロフト

【1】

この企画は、私たち劇団夢桟敷が昨年の12月「薔薇色之病室Ⅱ」大阪公演でお世話になった劇団☆流星群との交流から「何となく」浮かんでいた。「何となく」である。

これまでも劇団競演を企画したり参加したことがあった。
1987年(5月)「劇的祭’87」ぐるーぷ連(宮崎の劇団)
2005年(2月)近畿大学「唐十郎フェスティバル」(唐ゼミ・近畿大学演劇芸能専攻・潔癖青年文化団)
2005年(11月)「熊本関西演劇交流公演」(尼崎ロマンポルノ)

このような経験があった為、劇団☆流星群の(主宰者)岩倉さんががポロリと「熊本で公演したいな~」と漏らした時、「ならば!」と「何となく」が閃いたのである。
しかし、競演、つまり競い合うことではなく交流目的、演劇ネットワーク作りに考えが及んだ。
地域の違う劇団が同じ舞台に立ち、共通するテーマのようなもので劇を見せられないだろうか。
劇団☆流星群はプラネタリウムや野外劇で活動しており、空間作りに個性があります。そして宇宙や古代史などストーリー展開も独特な世界を持っており、「アングラファンタジー」の「アングラ!」にも色々あることを確かめてみたい、見せたいとも思った。
今回の括りは「月」か。・・・予想として「アングラ劇?」と言えども切り口や見せ方が違えば幅広いものが現れると思った。

大阪の劇団が熊本で公演することは滅多にない。関西は「吉本」や「宝塚」ばかりではなく「小劇場」が熊本の数十倍もうねっているところ。
夢桟敷が劇団☆流星群とコラボすることにより、断片的な大阪ー熊本「小劇場」の現在を見せる。その断片は線で結ばれる。
熊本の新幹線開通で時間的に距離が短くなるだけでなく、演劇というエクスプレス(特急)で距離を縮めたいとも思っています。

【2】

■12月17日(金)

会場での仕込みの日。
流星群組は早朝から飛行機で熊本の会場に到着していた。一気に搬入・舞台設営作業へ。
フツー、「お疲れでしょう」と休ませるでしょ。誰一人嫌な顔をせず黙々と作業している。
フツー、遠いところから来たのだからお客様扱いでしょ。そこら辺が夢桟敷側の世間知らずなところ。
あっ、彼らは朝ごはんを食べていないのではないだろうか!的中!気付くのが遅かった。昼である。
熊本名物、セブンのカップラーメンやおにぎり、パンなど。そりゃ全国共通つうもん。本当にゴメンナサイ。それでも、誰も愚痴をこぼさない。なんて我慢強いのだろう。





予定通りに設営が夕方には終わった。その日の夜は8時まで夢桟敷のゲネプロ。流星群とのコラボ場面も一発で終わる。
近くの熊本らーめん「味千」に直行!夜の街をご案内したかったが、ラーメン屋で解散。
いよいよ明日が本番。午前中は流星群のゲネプロである。

大阪弁のアクセントが心地良かった。この日ですっかり仲間意識が深まる。