山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

演劇エクスプレス報告☆3

2010-12-19 23:21:55 | No.56「KAGUYA」
公演報告を連載しております。

演劇エクスプレス■大阪ー熊本
12月18日(土)
劇団☆流星群(大阪)「GAIA」+劇団夢桟敷「かぐや」
各2ステージ(計4ステージ)1日限り交流公演企画
会場■熊本市現代美術館アートロフト



【5】
■12月18日(土)公演
 劇団夢桟敷「かぐや」+ 劇団☆流星群「GAIA」


午前中のゲネプロを終えていよいよ本番である。
開演の30分前、受付ロビーにお客さんが溜まっていた。予約状況では夜の部に集中していた筈だが、昼の部でこの状態だとどうなるのどろう?結果、努力の成果があって昼・夜はほぼ均等に分配できたことに安心する。
椅子席ではなく桟敷席にしておいて正解だった。「もう少し、お詰め下さい。」で20人くらいは詰められる。昼・夜共に大入りとなった。
お年寄りや家族連れ(この人たちは11月の「子ども劇」の関係者)、美術家や演劇関係者、情報を知っての一般の方たちが見に来てくれた。この秋は演劇公演のラッシュだったからチラシ配布の効果もあったろう。何よりも劇団員たちの口コミが大きい。

夢桟敷が70分、流星群が80分、この二つの劇をセットで見てもらう。休憩が20分以内で4ステージが繰り返される。刺激的で面白くなければ飽きられるパターンだ。
魅せる側からすると飽きられるのが一番怖い。美味しいものでも満腹になると「もう、いいや。」になる。お互いの劇に、ある場面で混合出演する場面も組んだ。
お客さんからすると座り心地が悪かったかも知れないが、「小劇場」特有の舞台との距離感は味わえたと思う。何よりも感動である。











手応えががあった。二つの劇団が協力して作り上げた「演劇エクスプレス」である。そして暖かい拍手と涙を流してくれたお客さんに感謝である。
行政の力を借りず、「民」の力でもこのような演劇は成立する。
地方の小さな劇団が呼び屋として受け入れるのではなく、共に作る劇団として一つ大きな経験をしたように感じた。
大阪、福岡、大分、長崎、佐賀からのご来場者もあった。
劇団☆流星群にも感謝である。ハードスケジュールの中、旅の疲れも見せず笑顔で取り組んでくれた。大人だった。
マニュアルのない企画。それはこころを込めるだけ。ここから先が見える。つながる。

注:劇団☆流星群の上演写真が手元にないため、後日YouTubeにて記録を残そうと思っています。

さて、打ち上げだ。温泉だ。(つづく)