「声優A子の犯罪」演出ノート【27】12月22日(火)
今年も残り僅かになった。押し迫ってくると気忙しい。一年を区切ろうとする。
劇の進行状況はスリリングである。
「世界の涯」を「世界の終り」に修正した。すると、現実批判が鋭くなる。「終り」はネガティブではなくなる。「終り」を意識することで今を敏感に捉えることができるからだ。
「終りが近いことを感じるかい?」と投げかけてみた。ポカーン!と返ってきた。
正直者だ。生きるの死ぬのと差し迫ったところで生きているのではなく、世界に終りがあることを実感できないのだ。正直者に幸あれ!
未来を信じるしかない。劇も同じこと。公演に向けて信頼関係を築くことが稽古の汗だ。ここには叱咤激励がある。飴と鞭もある。苦労を共有することで喜びも生まれる。
劇中、劇の解説が入る。なんてデタラメな解説なんだ。だが、このデタラメが真実を突く武器にもなる。理想と現実を履き違えることで、虚構が現実の歪みを拡大する。
犯罪は時代を映す拡大鏡である。時代?
今、終りに向かって暴走する勢いにブレーキをかける時代だと思う。これは劇を送り出す側の役割でもある。
時間よ、止まれ。劇では時間が止まる。
■■■■■■■■■■■■■■■
劇団夢桟敷公演No.68「声優A子の犯罪」
作:さかもとまり//演出:山南純平
【出演スタッフ】
夢現//工藤慎平//海幸大介//太郎ピーチマンション//東田まなみ//賀久秀乃助+大谷豪(劇団仮面工房)//タカハシユウジ//肥後丸.//坂本咲希(宣伝美術)//KAREN//山南純平
2016年1月29(金)19:00//30日(土)15:00/19:00//31日(日)14:00
ギャラリーADO 熊本市中央区河原町2
前売 2000円・当日 2500円 学割1500円・当日学割2000円
■問・予約 yumesajiki@ybb.ne.jp
090-4581-5190(制作)
今年も残り僅かになった。押し迫ってくると気忙しい。一年を区切ろうとする。
劇の進行状況はスリリングである。
「世界の涯」を「世界の終り」に修正した。すると、現実批判が鋭くなる。「終り」はネガティブではなくなる。「終り」を意識することで今を敏感に捉えることができるからだ。
「終りが近いことを感じるかい?」と投げかけてみた。ポカーン!と返ってきた。
正直者だ。生きるの死ぬのと差し迫ったところで生きているのではなく、世界に終りがあることを実感できないのだ。正直者に幸あれ!
未来を信じるしかない。劇も同じこと。公演に向けて信頼関係を築くことが稽古の汗だ。ここには叱咤激励がある。飴と鞭もある。苦労を共有することで喜びも生まれる。
劇中、劇の解説が入る。なんてデタラメな解説なんだ。だが、このデタラメが真実を突く武器にもなる。理想と現実を履き違えることで、虚構が現実の歪みを拡大する。
犯罪は時代を映す拡大鏡である。時代?
今、終りに向かって暴走する勢いにブレーキをかける時代だと思う。これは劇を送り出す側の役割でもある。
時間よ、止まれ。劇では時間が止まる。
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劇団夢桟敷公演No.68「声優A子の犯罪」
作:さかもとまり//演出:山南純平
【出演スタッフ】
夢現//工藤慎平//海幸大介//太郎ピーチマンション//東田まなみ//賀久秀乃助+大谷豪(劇団仮面工房)//タカハシユウジ//肥後丸.//坂本咲希(宣伝美術)//KAREN//山南純平
2016年1月29(金)19:00//30日(土)15:00/19:00//31日(日)14:00
ギャラリーADO 熊本市中央区河原町2
前売 2000円・当日 2500円 学割1500円・当日学割2000円
■問・予約 yumesajiki@ybb.ne.jp
090-4581-5190(制作)