山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

詰めの日々

2014-11-28 11:12:32 | 透明人間三部作-2014-2015
稽古が終わって「フゥ」がない。
「ヒィ〜」である。
これは禁酒からくる禁断症状の悲鳴ではありません。
昨日までと今日の出演者の気持ちや表情が明らかに変わってきた。
驚きの「ヒィ〜」です。
何も注意していなかったのに目の焦点が合っていない。怖い、悲しい。
仮死状態で舞台に立っているように見える。
とうとう来たね。
東京公演までカウントダウンである。


東京公演までアト8日!・・・三度の飯より劇、命。
■劇団夢桟敷No.65「火の君、鳥の物語」
■12月6日(土)15:00/19:00 &12月7日(日)13:00-
■スペース早稲田
■前売り3000円(当日3500円) 
■予約 yumesajiki@ybb.ne.jp
 https://ticket.corich.jp/apply/59120/
 090-4581-5190(制作)
12月6日(土)夜終演後は流山児祥さんのアングラトークがあります。輪になって一杯呑みながらの場になります。宜しくお願い致します。


東京の友人たちが宣伝してくれています。
感謝します。
胸を張って「熊本の恥、参上!」と、これまでは旅公演をして参りました。それは照れ隠しでの「恥」でした。
肥後もっこす、火の国の女たちは「恥」と言って高笑いする癖があるのですよ!
この「恥」の単語を「アバンギャルド!」に代えました。ニュアンスは近くなります。更に「演劇の変」とも名乗っています。
革命そのものではありません。大風呂敷を広げなくなりました。
まだまだ、席は空いております。

古代への妄想は現代を写す万華鏡にならんことを願って、「火の君、鳥の物語」を仕掛けました。
私たちにできることは想像の翼を広げて飛ぶこと。落ちたら、もういっぺん立ち上がる。繰り返す力が演劇にはあります。
どうぞ見て下さい。お待ちしております。

大きな被害はなかったようですが、11月26日、阿蘇中岳火口で噴火がありました。
このようなことは珍しくないことです。火口付近への立ち入り禁止もよくあることです。
しかし、このニュースを知った時は「神様仏様、お助け下さい!」と祈りました。災害に対して繊細になっています。

劇は阿蘇の大爆発から物語は始まります。稽古の最中、それは現実と虚構の境界線が曖昧になることがしばしばあります。
これは夢だとわかっていても役者たちは、そこへ入り込んでいきます。その気になって立つ。泣けるを突き抜けて笑う。その姿が狂気に見える。狂気を見て笑う。目を覚ますと奇妙奇天烈が現実にもあることにゾッとします。