lizardbrain

だらだらぼちぼち

悔やみきれないろくでなし

2007年12月29日 22時13分59秒 | 音楽

いつの間にやら、西宮北口駅近くにある兵庫県立芸術文化センターというホールが、ワタクシのお気に入りのホールになってしまった。
小ホールも中ホールも大ホールも、内装に木材を多用していて他のホールとは一味違う空気感を味わう事ができる。
大ホールの後ろの席に座ってしまうとステージまではかなり遠く感じてしまうが(実際、後ろから2列目の斜め向きの席に座らされた事があって、これはちょっとつらかった、、、、、)、ホールというのはでっかいだけがとりえじゃない。
ワタクシは、キャパ400人余りの小ホールが一番のお気に入りだ。
その小ホールがどんなホールなのかというと、ステージを囲んで浅めのすり鉢状に設計された、どう見てもクラシックを鑑賞する目的で造られたホールに思えて仕方が無い。
これだけ客席からステージが近いと、例えどの席に座ってもそこがベストポジションだと思えてしまう。
最後列に座っても、演奏者は常に目の前にいるのだ。

12月15日、そのお気に入りの兵庫県立芸術文化センターに、歌姫マリーンがやって来るという情報をキャッチした。
ひと昔前、夏場の野外ジャズフェスティバルを総なめにしていた、あのマリーンがやって来る。
しかも、午後5時開演という、余裕を持って日帰り可能な時間帯のライヴとあっては逃す手は無い。

このホールで例年12月に企画される兵庫クリスマスジャズというイベントの一環なのだが、このクリスマスイベントはとても人気が高いようで、プログラムによっては一般発売前に既に売り切れていた。
しょっちゅう出かける地域ではないが、それでも年に1~2回はここへやって来るワタクシとしては、このホールのライヴチケットを確実にゲットするために、ホール会員になるしかないなぁ、、、、、と、真剣に検討中なのだ。

それはともかく、幸いにも、マリーンのライヴのチケットは入手完了。
そこそこ良い座席を手に入れてニンマリ
後は、ライヴ当日を迎えるだけとなっていた。

そうそう、午前6時から9時の間にインターチェンジに乗ると100キロ以内が半額になるETCの通勤割引を利用して、ワーナーマイカルシネマに立ち寄って、半額で浮いた通行料金で映画を1本観ておこう。

そうそう、西宮北口へ行くのだから、年々強気に値上げしてくる例の駐車場の現在の料金を見てみたいし、といっても、少々値上げしていてもあそこにクルマを置くと一番便利なのだが

そうそう、西宮のブックオフとは相性が良さそうなので、そっちへも立ち寄らなければならない。

そうそう、ライヴ終了後にサインがあったらぜひとも参加しなければならない。
そうなると、少し帰りが遅くなるかもしれない。
ホールの近くの、どっかで腹ごしらえをした方が良いだろう。
事前の調査で、西宮北口駅のホールとは反対方向のビルに千房(ちぼう)というお好み焼き屋を見つけたので、夕食はそこに決定。
千房のホムペで割引券を見つけたので、こいつをプリントアウトしてこう。

と、すっかり準備は万端だった。

だったのだ。

だったのだが、、、、、、、



12月15日、当日。

あれは、明け方午前5時過ぎだった

なんとも表現のしようが無い、みぞおちのあたりに重さを感じて目を覚ましてしまった
どうも、胃の具合が悪いらしい。

こう見えてワタクシ、気が弱い。
気が弱いので、神経性の胃炎なら2回ほどやった事があるが、それとはちょっと様子が違った。

そのうちに治まるかもしれないと思い、そのまま寝転がっていた。
横向きの体勢になって寝ると気分が悪くなってくるので、仰向けのままぼんやりしていた。
少しウトウトしたのだろうか?
だが、胃の重さは一向に治まる気配は無いので、胃薬を飲んでおこうと起き出した。
胃薬を飲むには、その前に何か食べておいた方が良いだろう。
買い置きのパンを食べようとするのだが、口に入れたパンがなかなか喉を通ってくれない。
こういう事はめったにない。
それでも、なんとか水を飲みながらパンを喉に流し込んでおいて胃薬を飲んだ。

ETCの通勤割引を受けられる時間にインターチェンジに乗っかるためには、そろそろ出発する用意をしなければならないのだが、もう少し胃の様子を見たほうが良いだろうと思い、もう少し寝転がっておく。

そうこうするうちに、今度はおなかの具合が悪くなってきたので、整腸剤を飲んで、再び様子を見る事にする

こうなると、ETCの通勤割引はもちろん映画館に立ち寄るのもあきらめた方が良い。
要するに、午後5時からのライヴの開演までに間に合えば良いのだから。

2時間ほど様子を見ていたが、胃薬も整腸剤も効いてくる気配が無い。
それどころか、本格的な下痢症状が始まったようだ。

これは困った。

困ったが、薬を飲んだのでそのうちに効いてくるかもしれない。
待ちに待ったマリーンのライヴに行く事を、今、簡単にあきらめてしまうのも情けない。
行きがけの駄賃(この言葉の使い方、間違ってるだろうか?)に薬が効いてくる事を期待して、(時間的にはまだ早かったのだが)お昼前に出発してみる事にした

出発してみたが、胃の重さに変化は無い。
吐き気は感じられないが、みぞおちの辺りが妙に膨張したように感じられて仕方が無い。
お腹の具合にも変化は無い
それでも頑張って1時間半ほど運転してみたが、紀ノ川サービスエリアまでたどり着いた時点で、西宮行きを断念した。
この状態で、万一、ホールにたどり着く事ができたとしても、ライヴ中落ち着いて座っていられそうに無かった、、、、、、、、

大阪府との府県境を過ぎたあたりで一旦高速を下りて、Uターン、、、、、

胃と腸にトラブルを抱えながら、よく運転できたものだ。
行きはまだしも、帰りは特に。
もしも、途中、突発的な渋滞なんぞに巻き込まれていたならば、致命的な破綻をきたしていたかもしれない。
Uターン後は、そんな最悪の状態だった。

ヒーヒー言いながら、3時半ごろ帰宅。
まだ、ライヴの開演どころかホールの開場時刻にもなっていない。

市販薬では埒が明かない。
こんな症状は初めての経験だった。
このまんまほっといても、治りそうには無い。
どっかの病院で診察してもらった方が良い。
だが、この日は土曜日で、かかりつけの開業医も午前中で診察を終えている。
あちこちの総合病院の休日診療窓口に電話してみると、2件目の病院で診察してもらえる事になった。

ところが、この病院の近くの道路は、よく混雑する。
しかも土曜日の夕方に近くなっていたので、きっと国道が渋滞していると思い、スクーターに乗り換えて病院に向かう。
まさか、救急車に乗るのも恥ずかしいし。
寒いのを我慢してスクーターで出かけたというのに、国道が渋滞していないのを目にしても腹立たしささえ沸いてこない。
いつもなら絶好のブログネタにできそうな道路状況だが、体調がそれに追いつけないので、つまらん事に怒る気力も無い。

救急診察室は暖房が効いていたので、再び襲ってきた気分の悪さと戦いながら診てもらった結果、
「今の時点での病名は、急性胃腸炎でしょうね。ただし、ノロウィルスの可能性は否定できません。」
と宣告され、胃薬と整腸剤を処方してもらう。
6月に行ったのとは違う院外処方戦薬局で、アンケートを書かされたうえで薬を受け取り、帰宅してすぐさま薬を服用。

その頃、西宮のホールではマリーンのライヴが佳境に入っていただろうに、、、、、

胃の方は、心なしかその夜のうちに楽になった。
近くのコンビニでレトルトパックのお粥を買い締めながら、翌々日の朝、ようやく下痢が治まった。

ふ~、、、、、、、

詳しい検査をしたわけではないので、結局、原因はわかっていない。
37.3度程度の微熱と胃の痛みと下痢、、、、、
ノロウィルスだったのかどうかよりも、発症した前夜に食べたラーメンがアヤシイとにらんでいる。
屋台から身を起こして、現在、一大フランチャイズチェーンを展開している某ラーメン店でラーメンとチャーハンの定食を食したのが、、、、、、、、、
他に原因があったとしても、しばらくあの店の油っこいラーメンを食する気分にはならないだろうなぁ。


あの日、無駄にしてしまったチケットが無傷で残ってしまった。
そこそこの良い席だったのに、、、、、、