lizardbrain

だらだらぼちぼち

飛び出た杭は打たれるらしいが、飛び出す映画はみてみてみたい

2007年12月10日 21時36分26秒 | 映画とかTV

せっかく梅田くんだりまで出てきたからには、映画の1本も鑑賞せずに帰れるものか。

たまたま、つい先日、『アメリカでも日本でも、このところ3D映画に力を入れだした。』という記事を読んだばかりのところに、梅田ブルク7で、ベオウルフという3D仕掛けの映画が上映中だったので、そちらを鑑賞することに

いやいや、予告編でもチラっと現れるアンジェリーナ・ジョリーのヌードが目的でこの作品に決めたわけではないので誤解なきように。
あれは、ヌードと言っても、CG処理されたヌードなので実物ではない。
実物ではないが、CG処理するためには、アンジェリーナ・ジョリーの実物のボディが元になっているはずだから、、、、、、
という事を楽しみにしていたわけではないので、くれぐれも誤解なきように

3D映画というと、画面が飛び出す立体映画の事だ。
ワタクシが子供の頃には、レンズの部分の片側に赤、もう片側に青のセロハンを貼り付けたメガネで画面を観るという、いささか単純な仕掛けの立体映画が既にあった。

最近の3D映画の仕掛けはこんな単純な物ではなく、デジタル3Dというヤツらしい。

そういえば、USJのアトラクション、スパイダーマンに乗る時も3Dメガネをかけたし、海遊館に隣接するサントリーミュージアム天保山のアイマックスシアターで3D映画を観る時も専用のメガネをかけたが、それらとも違う仕掛けなのだろう。

従来の3Dとデジタル3Dの違いについて解説しているサイトからパクってみると、こういう理屈で出来ているらしい。



従来の3D映画は、赤と青のメガネをかけて見る映画が主流だったが、この方式だと色の再現性が大きく損なわれ、目や頭が疲れやすいという欠点があった。
対するデジタル3Dでは、フィルム映写機では無くデジタルプロジェクターを用いて左目・右目のデータを1フレームにつき各3回(合計6回)を投影する。
通常、映画は1秒間24フレームだが、デジタル3Dでは1秒間になんと合計144フレームでスクリーンに投影される。
これにより、実写、アニメ作品共に従来のフィルム映写機ではなしえなかった今までに経験した事が無い驚くほど鮮明な3D映像を、専用のメガネをかけるだけで観る事が出来る。



う~ん、、、、、、
何やらほとんど理解できないが、、、、、

さらに、

現在、世界各国でこのデジタル3Dを導入する映画館が急激に増えているらしく、「シュレック」の製作でお馴染みのドリームワークス アニメーション社は2009年以降のドリームワークスのアニメ作品については全て3Dで製作・公開すると発表し、さらに、ジェームス・キャメロン監督は「タイタニック」以来の次回作、「Avatar」(2009年公開予定)も3Dで製作しているのだそうだ。

理屈は理解できなくとも、確かにすんごく鮮明で迫力たっぷりの立体映画だった。
いろんな物がこっちへ飛んできたり、あっちへ飛んで行ったり。
字幕までもが、画面から飛び出していた。

だが、ちょっとくたびれた事も事実である。

というのも、劇場で手渡される専用の3Dメガネ(赤、青のセロハンなど貼り付けてはいない)をかけて画面を観るわけだが、この3Dメガネというヤツがどうにもかけ心地が悪かったのだ
ワタクシのような近眼メガネ常用者は、近眼メガネの上から3Dメガネをかける事が出来て、つまりメガネの上にさらにメガネをかけるわけで、問題なのは近眼メガネの上にかけた3Dメガネが、鼻の上でしっかりと止まってくれない事なのだ。
近眼メガネの上にかける事を想定して作られているので、その分、3Dメガネのフレームのサイズを大きめに作っているのだろうが、そのサイズを調整をする事が出来ない。
まさか、2時間あまりの上映時間中、3Dメガネをず~っと両手で押さえておくわけにもいかない。
どう工夫してみたところで、3Dメガネの方は鼻の下の方にずり落ちた位置に落ち着かざるをえない。
早い話が、オロナミンCのCMにおける大村崑の状態である。

この状態のまま、まっすぐ座って画面を正視していると、3Dメガネは、さらにずり落ちそうになってくる。
やや上向き加減にしておくと、ずり落ちずにすむので、映画が終わるまでず~っとやや上向き加減の姿勢でやや下目使いの視線を維持しなくてはならなかった。
だから、くたびれたのだ

ワタクシなどとは違い、近視や乱視のメガネを使っていない人が直接3Dメガネをかけた時のかけ心地ってどうなんだろうか?
どうも、それでも快適とはいえないような気がするが、、、、、、

3Dメガネが実際どんな形状をしているのかというと、ブルク7のサイトの3D映画について紹介するページに写真が載っているので、そちらでご覧いただきたい。

この3Dメガネについて、もっと言わせてもらいたい。
それは、レンズが汚れている事だ

この劇場では、上映終了後に3Dメガネを返却する事になっていて、返却された3Dメガネは、次の上映回の観客が使いまわす事になる。
前に使った観客が、物珍しさからベタベタとレンズに指を触れたのだろう、
ワタクシがスクリーン入り口で手渡された3Dメガネのレンズは、座席に着いてかけてみようとすると、左も右も裏も表も、どえらい汚れようだった。
あの汚れ具合は、指紋だけではないはずだ。
売店では、ポップコーンやらホットドッグやらフライドチキンやらソフトクリームやらドリンク類やらを売っている。
何を触ったのかわからない手で、レンズに触れられては、その後で使う方はたまったものではない。
上映開始前に、たまたま持っていたメガネクリーナー(布製)を片手に、ハァー、ハァーとレンズに息を吹きかけながら、3Dメガネのレンズを磨くのに5分くらい費やしてしまった。

3D映画の料金は、大人¥2,000という極めて強気の価格設定がなされている。
割引券などは一切通用せず、前売り券や招待券で鑑賞する時には3Dでない通常映画との差額を支払わなければならない。
かようにして一般映画よりも高い料金を取るならば、3Dメガネのレンズをきれいに保つコストを劇場で負担して、回収するたびに洗浄してもらいたいものである

と、小さく怒りながら、ベオウルフという映画そのものは、とても面白かった
物語は、英国文学最古の英雄叙事詩を元にしているらしい。

ベオウルフがグレンデルという怪物と素手で戦った時、どうして一糸まとわぬスッポンポンの姿で戦う必要があったのだろうか? 
こっちは、男の素っ裸など見たいわけではない。
もしや、その方面の嗜好を持つ階層の観客の動員も狙ったのだろうか?

それならいっそ、アンジェリーナ・ジョリーはCGではなく、、、、、、、、