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だらだらぼちぼち

小泉八雲記念館

2007年07月10日 23時08分10秒 | 風景光景

水木しげるロードを後にする頃には、少し晴れ間がのぞいていた空模様が重たくなってきた。

松江市内のホテルに向かう途中で、翌日のライヴチケットを予約しておいた楽器屋さんに立ち寄る。
カーナビに入力した番地を間違えていたために、一時は迷子になりながら、なんとかかんとか楽器屋にたどり着く。
対応したスタッフに名前を告げると、
「○○さん(ワタクシの事ね)、電話番号をうかがうと、ものすごい市外局番ですねぇ どちらからですか?」
と聞かれてしまった。
予約の際に、名前と電話番号を告知していたのだ。
和歌山県からだと答えると、一瞬、相手が無言になった。
信州行きの予定が松江行きに変更になった事情を、事細かに説明しようかと思ったのだが、やめた。

こうして松江市のホテルに投宿した翌日、6月30日。

今回の旅のメインである、渡辺香津美がゲスト出演するライヴは、アメリカのギターメーカーのマーティンが運営するマーティンクラブの主催。

18時半開演のライヴに先立って、ライヴと同じ会場でマーティンギターの展示・試奏会が行われるのだが、それまでの時間はたっぷりある。

空いた時間を使って、まず、小泉八雲記念館へと向かう。
記念館には専用駐車場が無いので、松江城の駐車場にクルマを置いて小泉八雲記念館まで歩く事にする。





松江城の堀を遊覧するボートが出ていた。
料金は確認していないが、ガイドが乗り込んでいるので、もちろん有料だろう。




遊覧ルートマップによると、松江城の周囲だけでなく、もうちょっと遠回りしているようだ。

 



天気が怪しかったので、今回は松江城には寄らずに、小泉八雲記念館へ直行する。

 

          

ワタクシが小泉八雲の作品を読んだのは、中学生くらいだったと思う。
少なくとも、大人になってからは全く読んでいないわけで、こじんまりとした小泉八雲記念館を歩きながら、少しでも昔の記憶を呼び戻そうとしてみたが、小泉八雲という人物について知らない事が多すぎた。

小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは、ギリシャ人の父親とアイルランド人の母親との間に生まれ、幼い頃に両親が離婚。
両親の離婚後に身を寄せた大叔母も、やがて破産するという、幼い頃から随分と苦労を味わった人だったんだ。
日本に渡り、島根県尋常中学校に英語教師として赴任したのが明治23年(1890年)。
亡くなったのは明治34年(1904年)、54歳という若さであった。
八雲が日本にやってきた時(横浜に入港したのだったと思う)に手にしていたトランクなども展示されていて、この時代に長い船旅の果てに異国にやってきて、ましてや日本で生活して行くという事がどれだけ大変な事だったのだろうかと、考えてしまった。


記念館の中では、アイルランドのミュージシャン、エンヤの音楽が流れていた。



松江城の周りで、レトロなバスが走っていたのでシャッターを押す。
レイクラインバスと呼ぶらしい。