lizardbrain

だらだらぼちぼち

又借り=盗人説

2006年09月15日 22時43分41秒 | 無駄話
5月頃だろうか?
ちょっとした暇つぶしに、自分のお気に入りのレコードやCDのジャケットをデジカメに撮ってみたところ、少しだけでは物足りなくなってきて、所有する全てのLP、CDジャケットを撮影しておこうという気になった。

せっかくだから、

とその写真を使って、Libraryというシリーズを立ち上げたのだが、まだホンのLP3枚分しかエントリーできていない。
元来がナマケモノである事をすっかり忘れてしまい、えらく面倒くさい事を始めてしまった物だと反省している。

自分のコレクションをデータベース化する事ができれば、と言えば聞こえが良いが、メモ書き程度に終わりそうな気配がプンプン漂ってきた。
道は遠い、
ま、ノンビリやろう


こうして、しばらく放ったらかしだった手持ちのLPやCDを引っ張りだしてみると、
「こんなアルバム、いつ買ったんだろうか?」
と首を傾げてしまうようなものが何枚も出てきた。
それとは反対に、
「あのアルバム、どこへ行ってしまったんだろう?」
と、全てのLP、CDジャケットをデジカメに収めた中にも見当たらない、が、確かに持っていたはずのアルバムが1枚ある気付いてしまった。

思い出した。
ヤツに貸したまんまになっていたのだ。
それも、通常の手段で貸したのではない。
ある友人に貸していたのだが、ヤツがその友人宅に遊びに行った折に、
「借りていいか?」
と、所有者であるワタクシに問い合わせる事もせずに、そのアルバムをワタクシに無断で友人宅から持ち出したのだ。
いわゆる、又借り

昔から、レコードや本を、平気で又貸しあるいは又借りする輩がいるが、ワタクシには信じられない。
たとえ高価な物ではなくても、借りる前には、所有者の許可を貰ってから借り出すのが礼儀ではないか?

おそらく、又借りが成立する瞬間には、このようなやり取りがあるはずだ。

ある日、Aの部屋をBが訪れ、C(この場合、ワタクシ)が所有するレコードに目を付ける。
B「おっ、このレコード、聴きたかったんや。貸してよ~」
A「それは、俺のレコードとちゃう。Cから借りてるレコードやから勝手に貸すわけにはいかん。」
B「エエやないか~、Cには、後で俺から連絡しておくから、貸してよ~」
A「そんならエエけど、絶対に、お前から連絡しておけよ~、勝手に貸して怒られるのは俺やからな~。」
B「うん、わかった、わかった、絶対に連絡しておくから、借りていくで~」

こういうヤツに限って、自分が借りたという事を持ち主に連絡するような事は、まず無い。
連絡したとしても、何ヶ月も経った後。
その上、こういうヤツに限って、レコードやCDを、汚さないように傷付けないように大事に取り扱うような事は絶対にしない。
レコードをレコード棚にしまっておくような習慣は、無い。
レコード棚にしまったおくまではしなくても、レコードをレコードジャケットの中にしまっておくような習慣さえも無い。
一度でも引っ張り出されたレコードは、万年コタツの上で、傷だらけになりながら転がっている運命となる。
それが、例え自分が買った物であるとしても、大事に扱うような事はしないのだから、借り物であるとしても他人の物を大事にする気など、毛頭ない。

こうして、いつの間にやら、汚い部屋の隅っこで、ジャケットもボロボロになって、まるで、それが当たり前であるかのように放置されるのだ、、、、、、、、、、
そして、最大の問題は、
ヤツには、借りたものを返す気は全く無い、と言う事だ。


別の友人の話だが、高校生の時に、レナウンの懸賞に当選して、ビートルズのLPレコード全セットを手にしたラッキーな奴がいた
当時、日本で発売されていたビートルズのアルバム全てを、ハガキ1枚で手中に収めたのだ。
これをラッキーを言わずしてどうする。
ワタクシは、そのビートルズのアルバムを何度かに分けて貸りて、カセットテープにコピーさせてもらった。

ところが、
何と言う事であろうか
ほどなく、彼の家が火事に遭い、全焼してしまった。
もちろん、彼の宝物であるビートルズのLPレコード全セットも、灰になってしまった。
ワタクシにできた事と言うと、家事に遭う前に貸してもらったレコードを録音したカセットテープを再度コピーして、火事見舞いとして手渡す事くらいだった。
出火時に家は留守だったために、家族の誰もケガしなかったと言うのが不幸中の幸いだった。

それから何年も経って、ようやく火事の一件を笑い話に話題にできるようになった頃。
彼が、ボソっと言った。
「あの時、火事になる前に、ビートルズのレコードを3枚ほど、友達に貸してたんや。
そやから、全部焼けたわけとは違う。
でも、もう何年も経つのに、そいつから返してもらえないんや、、、、、、、」
ビートルズのレコードを3枚ばかり借りたまんまにしている友達というのは、Sというヤツで、ワタクシも知っている男だった。

それからさらに何年か経った時、バッタリとSと出くわした。
狭い町なので、彼の家が火事に遭ったという話は、友人達の間では知れ渡っている話だった。
当然、Sも火事の件は知っていた。
件のビートルズのレコードの話を覚えていた(実は、Sに対して怒っていた)ワタクシは、
「お前、昔、あいつからビートルズのレコードを借りてるやろ?」
Sは、否定しなかった。
「あいつの家が火事に遭ったんで、あの頃のレコードも全部燃えてしまったんや。
借りてるレコードを、今からでもええからあいつに返してやってくれんか?」
と言うと、
「そんな、昔の事、言うても仕方ないやろ?」
と、
返そうという素振りさえ見せなかった。

借りた物を返さなければならないのは、当然の事だろう?

ワタクシは、又借りなど、絶対にしない
一度たりとも、所有者の許可を得ずに自分の家に持ち帰るなどという事はしていない。

レコード、CD、あるいは、本、、、、、、、、、、、、、、
このあたりの物は、知人に一旦貸してしまうとなかなか戻っては来ない。
他人の物と自分の物との区別がつかない、という輩が多過ぎる。
過去に貸してあげた本が、戻ってきたときにはボロボロになっていた時も何度かあったが、返してもらえただけでも幸運だったのかもしれない。


ライヴ音源である事を差し引いても、はなはだ音質が悪いレコードだったので、自分でも手元に置いておこうという気が薄かったのだが、

やい!! テツジ!!
矢沢の日比谷ライヴ2枚組!!
とっとと返しやがれ!!