黄金色に山吹が咲いている。
山吹の花を見るたびに、今は亡き母が夜なべの時話してくれた太田道灌の話を思い出す。
太田道灌が若い頃、狩に出かけた時、にわか雨に逢い農家に蓑でも借りようと駆け込んだところ、この家の少女が山吹の花を差し出したというエピソードだ。
太田道灌は意味が分からず帰って家臣にこの話をしたところ、「後拾遺集」にある、
「七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞかなしき」
と言う歌にかけたのではないかという。
道灌は教養のなさを恥じその後学問に励んだと言う。
ヤマブキ
・バラ科ヤマブキ属ヤマブキ K.japomoca
八重山吹
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