ウマさんの気ままな行動日記(その2)

ウォーキング、ハイキング、釣り、ドライブ、100名城巡りなどをレポートします。

川場・丸沼・湯滝・イタリア大使館別荘・小田代ヶ原

2014年07月14日 | ウマさんのキャンピングカードライブ
2014年7月13日(日)~14日(月)

私と妻の故郷である大分から、妻の妹がやって来たので、2泊3日で谷川岳から奥日光を観光することにした。
交通手段は場所が場所だけに車以外は考えられないし、宿にしても3人ともなると宿泊代がままならない。
と言う訳で、キャンピングカーで出かけることにした。

初日は先ず谷川岳天神平からの景色を楽しもうと、谷川岳RW駅に向かったが、
あいにく関越道水上ICを降りる頃から雨が降り出した。
途中のレストランで昼食を摂りながら雨の止むのを待った。
しかし、残念ながら雨は止む気配は見せない。
それでも念のため谷川岳RW駅まで行き、駐車場係員に天神平の様子を問い合わせた。
係員は、雨のため天神平からの景色は望み薄とのことだったので、
引き返して道の駅「川場田園プラザ」に向かった。

川場ビール工房
道の駅「川場田園プラザ」の数ある工房の一つで、
中にはパン工房と地ビールレストラン武尊(ほたか)がある。


レストラン武尊のメニュー


中に入ると、ビール濾過機が目を引く。


レストラン武尊店内は広くて天井も高く、適度な照明が落ち着いた雰囲気を醸し出している。


写真は、高級アロマホップをふんだんに使った香り高いピルスナー。


小麦麦芽を使用した、フルーティな香りのヴァイツエンもなかなか美味かった。
ヴァイツエンは、ホップの苦みを押さえてあるので、女性に好まれるそうだ。
『グラスは面倒』とピッチャー(1.5l)で注文だ。


料理テーブルに並んでいるのは、
ソーセージ盛合せ、鶏肉カルパッチョ、ギンヒカリ(ニジマス)のカルパッチョ、ポテトフライ



翌朝はブルーベリー摘みを楽しんだ。
翌朝の風景


ビール工房&レストラン武尊停まっているのは愛車のセレンゲティ。
夕方まではレストラン武尊の客のものと思われる車が何台も停まっていたが、
朝は愛車だけになっていた。


ビール工房前の道路を挟んだ駐車場の回りは、ブルーベリーの生垣になっている。
沢山のブルーベリーが生っていた。


前日も何人かが摘んでいたのを見ているので、自由に採っても問題はなさそうだ。


朝食の準備が出来るまでブルーベリー摘みを楽しんだ。


かみさんの妹と一緒に摘んだブルーベリー
これを持ちかえってジャムを作ることにしよう。



丸沼
朝食後、奥日光へ向かった。
途中丸沼があったので、寄ってみた。


丸沼湖畔の白樺の林。


静かな湖畔を歩くのは気持ちが良い。


丸沼は「日本観光地百選湖沼の部 第一位」とのこと。
記念にかみさんと並んだところを撮ってもらった。


標高1,430mの丸沼水平に撮影しているため、青い湖面が見えないのは残念!



湯滝
中禅寺湖へ向かう途中、湯滝に立ち寄った。
湯滝駐車場(駐車料金500円は前払い)


湯滝


水量も多く、迫力がある。
袋田の滝にも負けないくらい素晴らしい滝である。



イタリア大使館別荘

湯滝の後は、中禅寺湖畔のイタリア大使館別荘へ向かう。


中禅寺湖岸に沿ってイタリア大使館別荘へ続く道


駐車場から10分で「イタリア大使館別荘記念公園」へ到着


往時の歴史を紹介する国際避暑地歴史館(大使館別荘副邸)


往時の別荘の様子などを伝える展示室-2


大使の船遊びやフッシングのビデオが見られる展示室-1


展示室ー1の室内の様子(暖炉)


大使館別荘本館
昭和3年にイタリア大使館の別荘として建てられ、平成9年まで歴代の大使が使用していた。
主に大使とその家族が使用したと言われている。


大使館別荘本館
杉の木の皮が貼り巡らされている。


中禅寺湖岸から見た大使館別荘本館


本館内食堂から居間・書斎方向を見たところ。


様々な模様の杉皮が貼り巡らされた書斎


大使が使用した食器が並ぶ食堂


マントルピース(暖炉)は創建当時のままだそうだ。


チェスなども展示されている。


解放感溢れる広縁


広縁から中禅寺湖を臨む。


2階に上がってみる。
眺望室1(大使の間)
この部屋は大使の寝室として利用されていた。
家具やカーテンなどのインテリアは平成9年当時まで使用されていた。


眺望室2(寝室)
この部屋は寝室として利用されていた。
ベッドや机など、家具を同一色で塗り、各色で部屋を呼び分けていた。
壁面と天井仕上げは、改修時に杉皮貼りから栃木県産材のさわらに変更している。


眺望室2には歴代イタリア大使の写真が展示されている。


眺望室2から中禅寺湖を見る。
朝起きて直ぐにこの景色が見られるとは何と贅沢なことだろう。


眺望室3(寝室)
この部屋も眺望室2と同じく寝室として利用されていた。
この部屋の壁面と天井仕上げは、改修時に杉皮貼りから栃木県産材のさわらに変更している。


休憩室(スリーピングポーチ)
この部屋は休憩室として利用されていた。
1階玄関の上に位置し、南に面しているので、吹き抜ける風と軟らかな木漏れ日を感じながら
寛げる空間となっている。


1階の休憩室(喫茶室)ではコーヒーなどが注文できる。
さほど広くないので相席になることがある。


外に出てウッドデッキから湖岸へ下りてみる。


湖岸から見た半月山方面の景色


桟橋
老朽化して一部朽ちかけているので、立入禁止となっている。


湖岸から見た景色(八丁出島)
八丁出島の先端は寺ヶ崎と呼ばれている。
紅葉の時期には毎年必ずと言っていいほど紹介される場所である。


湖岸から見た景色(男体山:2,484m)
あいにく雲がかかって山頂は見えなかった。


湖岸から見た景色(大使館別荘本館)
建築デザインの発想と原点について以下の説明があった。
別荘の設計者アントニン・レーモンドは、総合芸術のとしての建築を目指し、
「建物の内と外、そして環境との調和」といった設計理念を提唱した。
その手法として、その地方・地域に特有の素材を積極的に建材として利用した。
間口一杯に広がる広縁からは、湖の美しい眺望を最大限に享受することを
デザイン発想の原点に置いていることが感じとれる(説明板より)


イタリア大使館別荘を後にする。


立木観音を過ぎた辺りのレストラン「湖楽」で昼食を済ませた。



小田代ヶ原
昼食後、時間があったので、小田代ヶ原まで歩くことにした。
赤沼駐車場を出発し、遊歩道を進む。


赤沼から200mほど進むと湯滝(4.0Km)への分岐点がある。


小田代ヶ原(2.1Km)方面へ。


湯川赤沼橋


湯川赤沼橋の袂でフライフィッシングをしていた。
ブルックトラウトが釣れるとのこと。
ここではキャッチ&リリースが基本となっているので持ち帰りは出来ない、そうだ。


熊笹の中を小田代ヶ原へ。


熊笹が美しい。


小田代ヶ原まで1.3Km地点を通過。


小田代ヶ原へ


戦場ヶ原展望台へ50mの表示が。


戦場ヶ原


小田代ヶ原へあと0.3Kmとある。


鹿避けの金網柵を抜けると小田代ヶ原だ。


木道を通って貴婦人が望める小田代ヶ原展望台へ向かう。


千手ヶ浜行電気バス「わたすげ」が静かに追い越していった。


右手には次第に小田代ヶ原の草原が見えてきた。


展望台手前の道路から撮った貴婦人。
草原の中にポツンと佇む姿が美しい。


小田代ヶ原バス停が見えてきた。


貴婦人の撮影ポイントへ


木道工事の警備員がいたので、3人揃っているところを撮影してもらった。


展望台から見た小田代ヶ原


動画で観た小田代ヶ原


やはりこの展望台から見た貴婦人が一番美しい。


ここまで来たら、小田代ヶ原を一周してみたい。
しかし、妻とその妹はやや疲れた様子。日頃から歩き慣れていないので無理もない。
先ほどのバスが千手ヶ浜で折り返しておよそ10分後に来るので、それに乗って戻りたい、とのこと。
結局、一人で小田代ヶ原を一周することにした。
木道は途中工事中のため、バス専用道路を通らなければならない。


千手ヶ浜と泉門池との分岐点を


泉門池へと向かう。


鹿がじっとこっちを見ている。
いったんは逃げ出すが、一定の距離をおいて立ち止まり、こちらの様子を伺っている。
近づくとまた逃げ出す。


泉門池への分岐点では木道工事が行われていた。
展望台からこの地点までの木道工事は9月頃まで続くとのこと。


泉門池へ続く古い木道を進む。
この木道も工事が予定されているそうだ。


小田代ヶ原


アヤメなども見ることができる。


カラ松林の木道を進む。


泉門池分岐点が近くなると白樺の木が目立つようになってきた。


泉池門分岐点に到着。
小田代ヶ原バス停を出発してから約25分が経過していた。
しゃくなげ橋方面へ進む。


白樺の林の中を小田代ヶ原分岐点へ


小田代ヶ原分岐点へ。
後方に見えるのは、高山(1,667m)と思われる。


小田代ヶ原の草原


ところどころにニッコウキスゲが固まって咲いていた。


枯れた大木が横たわっていた。


白樺の林が無くなると代わりにカラ松が目立ち始めた。


小田代ヶ原に到着したとたん、雨が降り始めた。
バス停を出発してちょうど40分が経過したところだ。
既に二人は赤沼駐車場に着いていることだろう。


降りしきる雨の中を赤沼駐車場へ急いだ。
赤沼まで2.2Kmの地点を通過した辺りで雨が強くなってきた。
傘を差しているが、膝から下はずぶ濡れ状態だ。


赤沼まで1.0Kmの地点では土砂降りとなった。


しかし、湯川赤沼橋に着いた頃には雨は少しばかり小降りになってきた。


赤沼まで0.3Km地点を通過。


赤沼まで0.2Km地点を通過。


赤沼茶屋に到着した時には、雨は止んでいた。
40分ほど雨に降られたことになる。ついてない。


17時16分、赤沼駐車場に到着。
二人は1時間以上も前に到着していた、とのことだ。
二人をバスで先に帰しておいて良かった。



湯守釜屋
小田代ヶ原でかいた汗を流すため、奥日光湯元温泉の「湯守釜屋」へ向かった。
「湯守釜屋」は「日本100名湯」でも紹介されており、2008年6月6日に一度訪れたことがある。


浴室


浴室(男性用)


浴室内に入るとむっとしてレンズが曇ってしまった。
温泉特有の硫黄の匂いが充満している。
まさに”温泉”を感じる。


露天風呂
牛乳のように白く濁ったお湯がたまらなく嬉しい。
お湯はしっとりとして本当に気持ちが良い。


「湯守釜屋」は、栃木「にごり湯の会」会員である。
濁り湯の条件は、以下の条件が揃っていること、だそうだ。
その壱:源泉を持っていること。
その弐:にごり湯であること。
その参:掛け流しであること。


入浴後は赤沼駐車場へ戻り、キャンピングカーでワインとビールで盛り上がった。
明日は、日光市内で土産物を買い求め、日光霧降高原へ行くことにする。


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千畳敷カールに行ってきました

2013年07月27日 | ウマさんのキャンピングカードライブ
2013年7月27日(土)


今回の日本100名城巡り(伊賀上野城・和歌山城・千早城・高取城・松坂城)も予定どおり済み、
四国八十八か所巡りの高野山奥の院へのお礼参りも終えたので、
帰路の途中に、千畳敷カールへ行こうということになった。
5月のGW(5日)に岩村城を訪問した帰りには、山頂に大量に雪が残っていたため、断念せざるを得なかった。
この時は結局八島湿原に向かった。そういう意味ではリベンジということになる。

前夜は駒ヶ根市の道の駅「花の里いいじま」に泊まり、この日朝、千畳敷バスターミナル(菅の台)へ。
駒ヶ岳ロープウェイには、一般車は規制されており、バスしか行けないためだ。
駐車料金は500円である。

駒ヶ岳ロープウェイの料金混みで3,800円を払ってバスに乗り込む。
朝早かったが、バスは補助席も全て埋まり、満席状態である。
およそ45分で、駒ヶ岳ロープウェイ山麓駅(しらび平:1662m)へ到着した。


駒ヶ岳ロープウェイにも長い列が。
これでもまだ少ない方だとか。


待つこと約10分、下りのゴンドラが見えてきた。


早速ゴンドラに乗り込む。
定員は約60名なので、全員は乗り込めない。積み残しも大勢いる。
通常は30分間隔だが、乗客数を見て20分間隔、10分間隔と臨時の運転をするそうだ。
この日は土曜日のため、そのうち臨時運転になることだろう。


8時50分出発!
秒速7mという速さだから目の前の景色はあっと言う間に通り過ぎて行く。


中間点を過ぎると、次第に山の頂上(山の名前は分からない)が見えてきた。
ところどころに雪渓が見える。


日本一の高低差約950mを7分半ほどで山頂駅(千畳敷駅:2612m)に到着した。
日本で一番高いロープウェイ駅だそうである。
気温は13℃ほどで、かなり涼しい、というよりちょっと寒い感じ。半袖では厳しい。
山頂駅の土産物売り場には既に大勢の客がいた。


目の前に千畳敷カールが広がる。
一番左側の一段高い山が宝剣岳(2931m)である。


動画で見てみよう。


宝剣岳を背に先ずは記念写真だ。


千畳敷カールには人の列が続いている。


望遠で見るとつづら折りの山道を大勢の人が登って行くのが見える。


乗越浄土にも10人ほどの人影が見える。


駒ヶ岳神社にお参りをしていこう。


雪渓が残っている。


雪渓の上を歩く。


お花畑から剣ヶ池の方を見る


望遠で見た剣ヶ池


ホテル千畳敷


千畳敷カール
宝剣岳に少し雲がかかり始めた。


コイワカガミ
コマクサに似ている。


黄色い花のミヤマキンバイ


水は流れてないが、沢と言った方が良いのかもしれない。
大雨が降った時にだけ流れるのだろう。


八丁坂分岐点に到着。


かみさんはここから剣ヶ池を周って千畳敷駅に引き返すことになった。
ここで引き返すのはもったいない。ここまで来たら乗越浄土を目指すしかない。
道はそれほど悪くはなさそうだし、みんな登っている。何とか登れるだろう。


かみさんと分かれて、乗越浄土(分岐点)を目指した。
時計は9時50分を指していた。


石段のような瓦礫の道を登る。


後ろを振り返ると次から次へと登ってくるのが見える。


先ほどまで晴れていたと思ったら、急に霧が出てきて、視界が悪くなってきた。


高度は山頂駅で既に2,600mを過ぎているので、2,800m近くは登っただろうか?
途中から少し登ると息が荒くなってくるようになった。
少し登って休憩して、また登る、という具合である。


下を見ると、何も見えなくなっていた。
天気の急変を実感した。


10時27分、乗越浄土に到着。約40分かかった計算になる。
従ってこの乗越浄土辺りは2,850mほどはあると推定される。


記念撮影
右が中岳(2925m)駒ヶ岳(2956m)、左が宝剣岳(2931m)になる。


宝剣山荘が薄っすらと見える。


かみさんを待たせているため、長居はできない。直ぐに下山開始だ。
まずいことに携帯を車の中に忘れてきたので、連絡がつかない。


先ほどより、天気は回復しつつある。
山頂にいた時だけ曇ったのか、ちょっとついてない。


下山は早いだろうと思ったら、これが大間違い。
登ってくる人とすれ違うため、道が細い個所では、待たなければならない。


まだまだ人の列は続いている。
登りと下りの人が半々の状態である。


少し下って待つ、これの繰り返しである。
あまり疲れは感じないが、目の前にゴールは見えているのに何とももどかしい。


ようやく八丁坂分岐点まで下ってきた。
後ろを振り返ると、霧はなくなっていた。
山の天気はきまぐれである。


水無渓谷


伊奈前岳(2883m)の稜線が美しく弧を描いている。


ミヤマキンバイの黄色い花が美しい。


コバイケイソウとホテル千畳敷


千畳敷カール


剣ヶ池から見た千畳敷カール


すっかり霧が晴れて、望遠で見ると乗越浄土に人影が見える。


時刻は11時30分、山頂駅周辺で弁当をと思ったが、帰りのロープウェイの混雑を考えて、
早めに下山することにした。


11時40分、千畳敷駅とお別れである。
この時間帯は10分間隔のフル稼働になっていた。


伊奈前岳の稜線を見る。
真っ青な空と白い雲のコントラストが美しい


ロープウェイで一番急と云われる個所を通過。
目の前に大きな岩が迫ってきて迫力満点である。
(上りの方が迫力があるが、残念ながら撮れなかった)


岩を伝って流れる滝も見える。


中間点を通過
あっと言う間に上りのゴンドラとすれ違う。
一瞬のことだったが、何とかカメラに収めることができた。


これはまた別の滝で、落差は50mほどはあるだろうか?


間もなくしらび平駅だ。


バスターミナルまで戻るバスもほぼ満員だった。
補助席に若干の空席がある程度だ。


バスに揺られること40分、バスターミナルに到着。
車で弁当を食べ、帰路についた。


前回(5月6日)駒ヶ根市の道の駅から駒ヶ岳山頂の雪を見て登頂を断念した悔しい思いがあったので、
この日、千畳敷カールへ登れたのは嬉しかった。
一時的に雲に覆われたが、天気も良く、絶景を楽しむことができた。
乗越浄土まで一緒に行けなかったのは残念ではあるが、かみさんは満足の様子だった。
秋の紅葉の時期にまた訪れてみたい。


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関東三大イルミネーション 足利フラワーパーク

2013年01月12日 | ウマさんのキャンピングカードライブ
2013年1月12日(土)


かみさんが『「足利フラワーパーク」のイルミネーションを観たい』と言うので、付き合うことにした。
友達から『とても素晴らしかったわよっ』と聞かされたとのこと。
割引券(600円のところ200円引き)を貰ったので、なんとしても行きたいらしい。
『わざわざこんな寒い時期に出掛けるの?』と、いったんは尻込みしたが、
かみさんは言い出したら聞かない性格、ここは大人しく付き合った方が良いだろう。

イルミネーションを観るのは夜になってからだが、明るいうちに着くように昼過ぎに出掛けた。
「足利フラワーパーク」に到着したのは、16時30分頃。
たくさんの車が誘導員の指示に従って駐車場に納められていく。
時間がまだ少し早かったため正面ゲートから百mほどのところへ駐車することが出来た。


足利フラワーパーク」正面ゲート
今から6年ほど前に”藤の花”見物で来たことがある。それ以来である。
まさか、藤の花以外で、それも夜に訪れることになろうとは思いもしなかった。


”関東三大イルミネーション”と紹介されている。
また、”日本夜景遺産”認定施設との触れ込みである。
”日本夜景遺産”なるものがあるとは知らなかった。
因みに”関東三大”の他の2つは、”江の島湘南”と”東京ドイツ村”だそうだ。


園内の入口付近にはテーブルが並べられており、大勢の人が日が暮れるのを待っている様子だった。
我々も、空いているテーブルを見つけ、日暮れを待つことにした。


日が暮れるに従って、次第に寒さが厳しくなってきた。
何か温かいものが欲しくなる。
幸いにも園内のあちこちに温かいシチューやスープ、ホットな飲み物などが売られていた。


温かいコーヒーを飲みながら日の沈むのを待つが、少しづつ日没が延びているためか、
暮れそうで暗くならない。
じっとしていてもしょうがないので、少し園内を歩いてみることに。


新年のイルミネーションに模様替えしているとのことだ。


暗くなるとこのように見える。


雪囲いされた冬牡丹


LED照明では殆ど気温は上がらないと思えるが、暗くなると何だか温かそうに見える。


「白藤のトンネル」も明るいうちは藤の枝ばかりが目立って大して美しくはないが・・・


暗くなったら、このように綺麗に見えるから不思議だ。


「きばな藤のトンネル」


暗くなってからは幻想的である。


園内を巡っているうちに日が沈み、次第に暗くなってきた。
先日NHKで放送していた、「言葉の宝船」の”誰彼時”(たそがれどき)を思いだした。
ちょうど今頃の時間を指すのだろうか。
夕暮れの空に「光のピラミッド」が浮かびあがってきた。


池の水に映った「光のミラミッド」はなかなか美しい。


幻想的な雰囲気である。


若い二人連れが次々とやって来る。


デートするにはもってこいの場所ではないだろうか。


動画で見るとこのような感じ。


こちらは園内のほぼ中央にある「イルミネーションタワー」
高さは23mあるそうだ。


手袋をしていても、指がかじかむほどだ。
ここは足利。土浦とはかなり温度が違うと感じた。
(最近冷え症になったせいもあるかもしれない)
ちょうど目の前に「スノーハウス」があったので、入ってみることに。


「スノーハウス」の中では槇ストーブが焚かれていた。


『温かいっ!』
少し暖を摂って行こう。


スープやフォンデュ、温かい飲み物が売られていた。
少しばかりお腹も空いて来ていたので、クラムチャウダーとフライドポテトを買った。
これで少しは空腹をしのげる。


「トナカイとソリ」はクリスマスの名残である。
”ジングルベル”のBGMも流れている。


大藤棚に「大藤神社」の大きな鳥居が。
新たに建てられたそうである(パンフには未だ載っていない)
”開運”を祈願してお参りする若い人が絶えない。


「フラワーステージ」
花壇には三色スミレなどが植えられている。


フラワーファンタジィの「レインボーマジック」
虹が目まぐるしく灯いたり、消えたりする。


「銀河鉄道」もある。


子供たちが喜びそうな人気キャラクターが並んでいた。
幼稚園などで作られたイルミネーションが展示されている。
「となりのトトロ」


「リラックマ」と「それいけ! アンパンマン」


お腹も空いてきたことだし、寒さがかなり厳しくなってきたので、引き上げることにした。
1時間余りの駆け足ではあったが、盛りだくさんのイルミネーションを満喫。
出口(入口)のところでは沢山の土産物が売られていた。


透き通るような可愛らしい多肉の「ハオルチア」を土産に買って帰ることにした。


まだ19時少し前ということもあってか、「足利フラワーパーク」へは長い車の列が続いていた。
いくつか用意されている駐車場はどこも満杯状態に近い。
厳しい寒さにも関わらずこれだけの人が押し寄せるということに正直驚いた。
3連休の初日の土曜日ということもあるだろうが、『凄いっ!』の一言。
「足利フラワーパーク」のイルミネーションは1月27日(日)まで続くそうである。


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世界文化遺産 嚴島神社(安芸の宮島)

2012年08月08日 | ウマさんのキャンピングカードライブ
2012年8月8日(水)


世界遺産 「嚴島神社」(安芸の宮島)へ行ってきた。
広島市の南西、嚴島(宮島)に北西の海に面して鎮座する嚴島神社は、
全国に約500社ある嚴島神社の総本社である。
平成八年(1996)12月、ユネスコの世界文化遺産に「嚴島神社」として登録されている。
嚴島は俗に「安芸の宮島」と呼ばれ、日本三景の一つとなっている。


フェリーターミナル
雅楽の舞いの像が厳島神社を強く印象づける。


宮島へのフェリーはJR西日本と宮島松大汽船の二つがある。
料金はどちらも片道170円、往復340円である。
JR西日本がたまたま出航間近だったので、そちらを利用した。


JR西日本宮島フェリー「みやじま丸」


宮島に近づくにつれ、次第に鳥居が大きくはっきりと見えるようになってきた。


フェリーが大鳥居の近くで大きく旋回する。
大鳥居に接近して途中で角度を変えて見せるのもサービスの一つなのだろう。


豊国神社(千畳閣)の五重塔が見える。


島に上陸すると、先ず目に付くのが鹿である。
人に馴れていて、近寄っても逃げないし、鹿の方から近寄ってくる。


嚴島神社への通り道(行き帰り)は、アーケードの商店街を通るように造られている。
なかなかの賑わいである。


特大杓子(しゃくし
その由来は以下のように説明されている。
江戸時代の寛政年間(1789~1800)、宮島の「時寺」に誓真という僧がおられ、ある夜弁財天の夢を見、
その手にされた琵琶の形の美しさを杓子に写し、それを作ることを島の人に教えたことが始まりと云われている。
飯とる・すくい取ることから、幸運・福運・勝運をすくいとる祈願杓子としても縁起の良いものとされている。


沖合を見ると、手漕ぎ舟の一行が嚴島神社を目指していた。
全員編み笠を被っているのが良い。手漕ぎ舟によく似合う。


ほどなく大鳥居の下に到着していた。
大鳥居を真下から見る気分はさぞかし壮快だろう。


嚴島神社全景


我々も嚴島神社へ向かった。
嚴島神社の参拝入口。


「世界遺産」の字が誇らしい。
平成八年(1996)12月、広島の原爆ドームとともに世界文化遺産に登録された。


嚴島神社の景色(1)
ちょうど満潮で、運良く神社全体が潮に浸っているのを見ることができた。


嚴島神社の景色(2)
廻廊


嚴島神社の景色(3)


嚴島神社の景色(4)


嚴島神社の景色(5)
豊国神社の五重塔が見える。


チヌが悠然と泳いでいるではないか。
ちょっと分かりづらいかもしれないが、40Cmほどのチヌである。
何組かのペアが確認できた。潮が満ちてくると、神社の近くまで寄ってくるのだ。


嚴島神社の景色(6)
平安時代の舞楽が舞われる舞台。
舞楽とは、雅楽による舞踊のことで、陵王・振鉾・万歳楽・延喜楽・太平楽・抜頭など二十数曲が、
今なお嚴島神社で舞われるそうである。


嚴島神社の景色(7)
海側から舞台・本殿を見たところ。


嚴島神社の景色(8)
本殿


嚴島神社の景色(9)
廻廊


厳島神社の景色(10)
日本で唯一海中に建てられている能舞台というのが、特徴である。
切妻造・桧皮葺の造りは国重要文化財に指定されている。


嚴島神社の景色(11)
太鼓橋は、長さ21m、幅4m、高欄は丹塗り・橋脚は墨塗り。
別名、勅使橋とも云い天皇からの使者(勅使)だけがこの橋を渡ることができた。
鎌倉期に既にあったが、現在のものは弘治三年(1557)毛利元就・隆元父子により再建されたもの。


嚴島神社の景色(12)
嚴島神社の出口


千畳閣の五重塔
やはり宮島には朱塗りの塔が映える。


千畳閣(豊国神社とよくにじんじゃ
天正十五年(1587)、豊臣秀吉が戦で亡くなった者への供養として毎月一度千部経を読誦するため
政僧・安国寺恵瓊に建立を命じた大経堂(読経所)である。
桃山時代の豪放なもので、秀吉公の気風をよく現した建物であるが、途中で秀吉公が逝去したため、
未完成となって現在に至っている。
明治時代に秀吉公と加藤清正公が祀られ、豊国神社となっている。


畳857枚分の広さがあることから千畳閣と呼ばれてきた。
千畳閣の内部は桁行41m、梁間22mと広く、豪快な太い柱で支えられている。


天井には奉納されたたくさんの絵馬が飾られていた。
江戸時代、既にここは交流の場・納涼の場として人々に親しまれていたようだ。


暑さ凌ぎに休憩している姿が見える。
海からの風が心地良い。
しばらく休んで行きたいが、かみさんを待たせているのでそうもいかない。


千畳閣の隣に建つ五重塔
応永十四年(1407)に建立されたものと伝えられている。
五重塔の高さは27.6m、和様と唐様を巧みに調和させた建築様式で、桧皮葺の屋根と朱塗りの柱や垂木の
コントラストが美しい塔である。


かみさんと商店街で落ち合い、土産物店で一休み。
かき氷(いちごミルク)が冷たくて美味しかった。
かき氷を買ってまで食べたことなど最近では殆どないが、この時は何故か妙に食べたくなった。


温かいもみじ饅頭もなかなか美味しかった。
甘いものが欲しくなったのは、暑さで疲れていたからなのだろうと思う。


帰りの舟から見た大鳥居は夕日を受けて輝いていた。


既に16時20分を過ぎていたが、フェリーはまだ頻繁に宮島に向かっていた。


JR宮島口駅


この辺りの瀬戸内海一帯は穴子がたくさん採れるのだろう。
あちこちで「穴子めし」が売られていた。
駅前の穴子飯の専門店で一つ(1,470円)買ってみた。


この後、温泉付道の駅「スパ羅漢」に向い、汗を流してさっぱり。
夕食には穴子飯(穴子弁当)を食べた。


味は香ばしくてとても美味しかった。
かみさんと半分づつだったが、十分な量だった。
二つ買っていたら食べ残すところだ。



明日は、広島城に登城することにしたい。
広島記念公園にも寄ってみたい。


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一度は見ておきたい名園 毛利氏庭園

2012年08月07日 | ウマさんのキャンピングカードライブ
2012年8月7日(火)


山口市の瑠璃光寺の次に向ったのが防府市にある、毛利氏庭園である。

毛利氏庭園は、旧防長藩主毛利氏が大正五年(1916)に完成させたもので、自然の美を配した豪壮な館と庭園である。
本邸は、明治・大正時代の建築技術の粋を集め、江戸期御殿造りの様式を採用した壮大美麗な殿堂である。
邸内の毛利博物館には、国宝・重文等重要な宝物を収蔵・展示している。(案内板より)

駐車場に車(キャンピングカー)を停めて、毛利氏庭園入口に向かった。
車が楽に通れる舗装された道が続くが、歩いて行くよう案内されている。
じりじりと照りつける太陽が憎らしいほど暑かった。


200mほど進むと、城のような大きな門があったのに驚かされる。
毛利氏庭園の入口である。


入口を過ぎると、またしばらく大きな道が続く。
いったいどこが本当の入口なのだろうと思わせられる広さである。


途中に案内図があった。
中は博物館(赤の部分)と庭園(緑の部分)がある。


結局、駐車場から10分余りでようやく博物館・庭園入口に到着した。
正面のロータリーの木の向こうが博物館である。庭園はその右側だ。


券売所では、庭園と博物館の共通券が1,000円ということで売られていた。
庭園(400円)だけでもと思ったが、かみさんが『せっかく来たのだから』、と言いだして聞かない。
結局両方見ることにした。


先ず、毛利氏博物館へ入る。
毛利邸は、明治維新後、旧長州藩主毛利家の本拠に相応しいところとして、
維新の元勲井上馨公に奔走によりこの地が選定され、建設された。
建物及び庭園は、明治・大正時代の技術の粋を集め、自然の美に人口の妙を尽くした壮大華麗なもので、
明治二十五年(1892)に着工、大正五年(1916)7月に完成したものである。(案内板より)


博物館正面玄関


玄関を上がると、毛利家の家紋が目に付いた。
本家と徳山・長府・清末各毛利家の家紋は微妙に異なる。


本邸1階の様子


本邸1階の様子
室内は絨毯が敷かれている。
豪華な造りである。


中庭の様子


本邸1階の様子
畳張りの廊下が長い。


本邸1階の室内の様子


「百万一心」の書が掛けられていた。
毛利元就の居城、安芸高田氏の郡山城で見たばかりなので記憶に新しい。
郡山城築城の際に元就が、人柱に代えて「一日一力一心」と彫った石を埋めさせると工事がうまくいったという伝説に因み、
日を一にして、力を一にし、心を一にする、という協同一致の精神を示したものである。


2階に上がってみる。


2階も1階と同様に広い。


2階の毛利庭園側の廊下


2階から毛利庭園の一部を見たところ。


2階の部屋の様子
書院造りの右の掛け軸には、狩野栄川かのうえいせん)筆の「鶴亀図」(複製)が掛かっている。


中庭を見降ろしたところ。
河原屋根の部分が博物館になっている。


再び1階に戻る。
この部屋は、大正五年十一月に大正天皇、大正十一年三月には貞明皇太后
昭和二十二年十二月に昭和天皇、昭和三十一年四月には昭和天皇・皇太后がお泊りになった部屋とある。
天皇家専用の部屋であった。


博物館に入る前の廊下に毛利家の歴史が図入りで分かり易く展示されている。
これは、元就と「三矢の訓」(みつやのおしえ
元就が長男毛利隆元、次男吉川元春、三男小早川隆景に宛てた書状で、三人兄弟が一致団結して
毛利家を守るように諭している。
この教訓状は、元就の遺訓として、毛利家に代々受け継がれていく。(説明より)
これより中(博物館内部)は撮影禁止となっている。


博物館に続いて、庭園を見て回ることにした。
庭園の入口


庭園から本邸(博物館)を見たところ。


庭園の景色(1)


庭園の景色(2)


庭園の景色(3)


庭園の景色(4)


庭園の景色(5)


庭園の景色(6)


庭園の景色(7)


庭園の景色(8)


庭園の景色(9)


うだるような暑さの中、駆け足で毛利博物館と庭園を見て回ったが、特に庭園の美しさは
言葉に言い表せないほど素晴らしいものであった。
どこを切り取ってみても”見事”の一言に尽きるのではないだろうか。
これまで、本間家別荘庭園(酒田市)、栗林公園(高松市)、中津万象園(丸亀市)などいくつかの庭園を見てきたが、
恐らく最高の庭園(個人の意見として)だと思う。
防府を訪れる機会があったら、是非一度ご覧になって欲しいものである。


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