安倍政権の特徴として、国会開催期間をなるべく短くするという傾向があります。参議院選挙があった昨年なら通常国会と秋の臨時国会の間が長くなるのは分りますが、今年は通常国会の延長がなされず、また秋の臨時国会の開催の見通しする立っていない状況です。必然的に長い国会の夏休みとなりますが、その間「田の草取りをする。」のも国会議員の仕事です。地元を回り、支援者、後援会との交流を強固にして、選挙に備えるという意味です。勿論、それより重要なことは、地元の実情や要望に通じて、国会活動に活かすということです。
写真は、宅地建物取引業協会久留米支部の皆さんとの意見交換の様子です。私の事務所ではミニ集会と呼んで、少人数との突っ込んだ議論を県内各地で数多く行っております。各種団体、地域の皆さんと1時間半ほど時間をかけて意見交換をします。あらかじめ議題を確認して、関係法律、政策など予め資料を10ページほど準備しての議論となりますので、私にとっても事前勉強、本番での意見交換、その後国会に戻って関係省庁との意見交換、関係部門会議での議論と相当勉強になります。
今日の勉強会では、①インターネット時代における不動産仲介業のあり方、特に双方代理制度やエージェントの各種機能と不動産仲介手数料の意味、②少子高齢化、人口減少時代における地方不動産市場の変化と都市計画、地域活性化のあり方、 ③人口老齢化時代におけるリバースモーゲージ制度の確立の条件など、多岐にわたるテーマを議論しました。1時間半の予定の時間を超えて、白熱した議論がなされました。今日の議論の一部を国会に持ち帰り、関係省庁と意見交換をして、政策の議論にしたいと思います。
最後になりますが、インターネット時代になり、不動産市場が大きく変わっていくことが予想されます。日本でも不動産売買情報が簡単に手に入る時代になっていくことが予想されます。特に米国の場合には、ネットで多くの不動産情報を手に入れることができ、不動産エージェントの役割が大きく変わっています。例えば、米国西海岸シアトルの不動産市場を調べたいとすれば、一業者のネット trulia.com をクリックするだけで多くの物件が探すことができます。不動産の流通市場が透明化すれば、高齢者が自分の家を担保に生活費を借りて老後をより豊かに送ることができるリバースモーゲージローン市場も活性化することが予想されます。
一方で、日本の宅地建物仲介制度の利便性や安心感を維持することも考えるべきです。特にどこの駅前にもある不動産会社は地方の代表的な中小企業です。地域の商工業を守っていくため適切は保護育成も考えるテーマです。今日のミニ集会では、短い時間でしたが、様々な論点を整理することができ、大変有意義なミニ集会となりました。