今日の日銀の政策決定会合の結果は、”ビッグ サプライズ”でした。決定会合後、外出先で私の携帯電話に懇意にしている日銀担当者から連絡が入り、内容を聞き唖然としました。少なくとも白川総裁の時にはなかった驚きでした。金融調整の指標を無担保コール翌日物からマネタリーベースに変え、金額を倍増するのみならず40年までの国債を対象に平均残存7年の目処に購入するというものでした。財政ファイナンスではないと言っても、なかなか信じてもらえないという感想でした。日銀がこれだけ思い切った政策を打つ以上、政府側で確りと財政規律を確保しないと完全に財政ファイナンスをしているとマーケットが判断して、数年後に為替の暴落や国債の暴落につながる恐れがあります。先日私のところに来た海外有力ヘッジファンドが、日本の状況は1990年代初めのイギリスに似てきたと言っておりました。ポンド危機で起こったことが、日本円で起こさないという政府と政治の覚悟が問われる時代になったと認識しています。