前参議院議員大久保勉 公式ウェブサイト

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日銀正副総裁候補への質疑

2008年03月11日 | Weblog
 本日参議院議院運営委員会・懇談会で武藤日銀総裁候補、白川副総裁候補、伊藤副総裁候補の所信を聞いた後、質疑をしました。私も議院運営委員会委員として、武藤候補、伊藤候補に質疑を行いました。
 日本銀行の同意人事に当たり、国会でヒアリングを行い、かつその議事録を公表することは大きな進歩だと思います。私は、このような機会に、正副候補者に日銀運営に関して、方針を聞き、今後の運営の透明化とコミットメントの明確化を行う絶好のチャンスであると思います。その観点からも質疑を行いました。質問の要旨は以下の通りです。

武藤総裁候補への質問
①日本経済は、デフレを脱却したのか。②中央銀行の見る物価指標として何が適切か。政策の透明性は如何に確保するか。③道路特定財源の一般財源化と日銀の政策運営の自由度の関係 ④日銀総裁の資質として、十分満たしている点と改善を要する点。特に短所があれば、どのように補って行くか。

伊藤副総裁候補への質問
①米国型コアCPI(食料、エネルギーを除いたCPI)は、引き続きマイナスなのにどうしてデフレを脱却したと言えるのか。また現在の状況に満足しているのか。 ②日本の金融システムの健全性と米国サブプライム、過払い問題等の影響 ③日本の金融資本市場の競争力を高めるための政策とそのための本人のコミットメント

 両人の答弁の内容は、概ね満足のいく内容でした。詳細は、議事録が公開されますので省略します。候補者の同意、不同意は別として、決定プロセスの透明性は十分に評価できます。参議院で与野党逆転して、初めてこのような制度改革が可能になりました。

実は、今日が私の誕生日です。日銀総裁同意人事において、国会インタビューが初めて行われた日で、新日銀総裁同意人事制度の誕生日とも言えます。