チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

ミグロのハイジ

2005年02月04日 05時54分21秒 | Weblog
数日前に、スイスのハイジが可愛くない話を載せました。その最後に、「スイスの偽ハイジを集めて展示する」と書きましたので、早速集めてきました。

スーパー「ミグロ」に行くと、「ハイジ」ブランドの乳製品が並んでいます。日頃はほとんど買わないのですが、取材ということで、身銭を切って買い集めました。


これは低脂肪乳 (Milch-Drink)。どうです、このハイジ。「本物」とは全然似ていない。そもそも、ハイジが肥満を気にして低脂肪乳など飲むでしょうか? アルムの山小屋にはそんなものなかったはず。もうちょっとよく考えて商品化してほしいものです。

でも、似てないとはいえ、ハイジがラベルに登場するだけ、まだこの低脂肪乳はマシなほうです。他の商品になると、その「偽ハイジ」すら登場しない。


これは、プルーン入りのミュースリ(シリアルみたいな食べ物)。右にいるのは果たしてペーターなのでしょうか? 愛嬌も何も感じられない、まるで中学生の落書きのような顔です。まるでハイジをいじめそうな……。

この「偽ペーター」、他の品にも現れます。


ヤギのチーズ。確かにヤギの乳を搾っているのはペーターのようです。しかし、どちらかというと、ヤギに何かイタズラでもしているかのような顔つき。ヤギも、心なしか迷惑そうな表情ではありませんか。


ヨーグルトドリンクにいたっては、アニメの登場人物を描くことすら放棄され、マイエンフェルトの町中で偶然出会ったので連れてきたようなおばさんが使われています。それとも、ハイジを最初に育てていた(そしてフランクフルトに無理やり連れて行ってしまった)デーテおばさんでしょうか。だったら一応アニメの登場人物だけど。(2/4追記:写真では見えませんが、ラベルの左端に、ペーターのおばあさんとハイジが並んで座っている絵がありました。背中を向けているので、表情などはわかりませんが。とすると、このおばさんは、ペーターのお母さんということのようです。こんな顔だったっけ?)

いくら、ハイジブームにあやかろうというミグロの作戦とはいえ、これではイメージを壊してしまって逆効果ではないかという気もするのですが、お世辞にも高いとは言えない、スイスの漫画のレベルならこれでもいいのかもしれません。高額な版権に守られている「本物ハイジ」にお金を使ってまで便乗しようという気は、ミグロにはさらさらないのでしょう。