チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

広島のカレー

2013年01月27日 16時47分51秒 | Weblog
スーパーのカレーコーナーで見つけた、広島ローカルカレーの集合です。上のものは、「海軍さんのカレー」。「帝国海軍艦内烹炊所發」との文字が。わだつみ物流の製品です。ほかに「海軍さんの珈琲キャラメル」なんてのもあります。


海軍ものカレーは他にもあります。左は「呉海軍亭肉じゃがカレー」。広島市南区にある、「ご当地カレー開発製造・レトルト食品開発製造」の会社オフィスシンが作っています。右の「広島名産かきカレー」は広島県竹原市のレインボー食品製。「たけのこカレー」もあります。ネット通販はウェブサイトから。


こちら左側は、「宮島牡蠣カレー」。これもオフィスシンの製品で、その名の通り、宮島産の牡蠣を使っているとのこと。右側は説明不要でしょう。カープのオフィシャルグッズサイトで購入可能。こちらも広島県産の牡蠣が入っているそうです。でもスタジアムでカレーを食べている人は見たことがないような気が。


宮島と言えば厳島神社。厳島神社と言えば平清盛。ということで、やはりありました、「平清盛カレー」。これもオフィスシンの製品で、宮島産牡蠣が入っているカレーです。これを食べていれば清盛ももっと長生きできたかも。


戦国武将毛利元就にあやかるカレーもちゃんと作られています。「戦国カレー 毛利元就の陣」。元就と言えば三本の矢ですから、カレーも(ちょっと無理矢理感は否めませんが)三本の矢=三つの素材で味を構成。すなわち「広島産の梨」(味をフルーティでマイルドに)・「ブレンドスパイス」・「沢山の野菜」。製造は「赤川本家」で、通販購入は「広島夢プラザ」から。

こうして見ると、やはりカレーに牡蠣を入れるという発想が広島カレーの特徴らしいです。一度どれかに挑戦してみることにしましょう。

綺麗になった広島バスセンター

2013年01月06日 16時31分25秒 | Weblog
(バスセンターの発車時刻表)

広島に来て、最大のカルチャーショックだった一つがこれ、バスセンターの存在です。

バスの集合発着所があること自体は別に珍しくもありませんが、それが百貨店の3階にあるとなれば話は違います。このバスセンター、広島そごうの3階に存在しているのです。広島に来た頃は、その階だけ排気ガス臭がして、雑然とした雰囲気があり、そごうとはどうにも相容れない感じがして馴染めずにいました。しかし、これはこれで広島の歴史の一部をなす施設であり、今日でも多くの乗降客がこのセンターを利用しています(1日4万人近いそうです)。

バスセンター自体の開業は1955年7月。そごうの中に入っている今の形になったのは1974年10月だそうです(もともとバスセンターが先にあり、百貨店が招致されたとのこと)。


このように、そごうと直結しているわけです。

このバスセンター、しばらく見ないうちに全面改装され、モダンでちょっと垢抜けた施設に変身していました。広島生活6年目にして初めて利用する機会があったので、ちょっと写真撮影。


紙屋町交差点付近からエスカレータで3階まで上がり、バス乗り場までをつなぐ通路。


コンビニ。「Bcon」(ビーコン)という名称は、バスセンターのコンビニという意味でしょうか。


通路には野菜や果物、花が置かれていました。朝市? こういうところが広島らしいです。


お土産屋さん。遠方へバスで旅立つ人が買っていくようです。


腹ごしらえしてからバスに乗り込む人たちのためのレストラン。


こんなお店も。どういう人が帽子や小物を買っていくのでしょうか。なぜか福袋も売られていました。


バスセンターの路線図。ここからは、街中を走る近距離のバスも、また遠く島根や鳥取、さらに大阪や東京へ行くバスも発着します。


東京へもバスなら安くで行けます。早割+学生割引でお得、という宣伝ポスター。


自動券売機とPaspy自動チャージ機。パスピーとは、


広島の人なら誰でも知っている、交通系ICカード。広島電鉄や広島バスなど、9つの事業者が合同で発行していますが、事業者によって色が違うので、きっとレアな色のものもあるはず(中国バスとアストラムラインのものがここでは欠けていますが、バスセンターでは7色だけ購入可能ということなのでしょう)。現金利用よりも10%割引になるので、長距離で使用したときには、お得感が大きいです。


ここが発着場前。ホームは11に分かれています。広島空港行きのリムジンバスもここから乗れます(2番ホーム)。


これがホームの風景です。このセンターは、旧広島市民球場に隣接していたので、以前はバスが出て行くとき、左手に球場がよく見えたのですが、今は跡地が見えるだけ。しかし、ここにサッカー専用グラウンドが出来るという案もあるそうで(サンフレッチェ広島が現在ホームグラウンドにしているビッグアーチは市内から遠すぎますから)、その実現が期待されます。

JRの交通網が必ずしも便利とは言えない広島県だけに(鉄道が行き渡っているとは言えず、また運行数も限られており、時間もかかります)、バスは今後も広島の重要な交通手段であり続けることでしょう。もっとも、色々な会社のバスが入り乱れて走っており、その全体像を把握している広島人が極めて少ないのも事実なようです。同じ停留所に複数の会社のバスが止まるが、それがどこから来てどこへ行くのかがよくわからないとか、会社をまたいで統一的な時刻表を作っていないので、検索が不便とか、色々改善の余地はある広島のバスです。

新年3日の街散歩2013

2013年01月03日 13時27分13秒 | Weblog
(もみじ饅頭でおなじみ「にしき堂」平和大通り田中町店。開店していました。)

新年3日、年末年始の食べ過ぎ・運動不足を解消すべく、恒例の街散歩に出かけてきました。


新年のお休みを告げる貼紙。これを見るとホッとします。新年くらいはどのお店もゆっくり休む、そういう街であってほしいものです。

 
比治山町にある、救世軍広島小隊

比治山神社に近づくと、急に人が増え、にぎやかな雰囲気になってきました。

   

おみくじでも引いてみようかとちょっと思ったのですが、あいにく一文無しで歩いていたので、それも叶わず、今年の幸を祈る人々の様子を見学し、神社を後にしました。

的場町から城南通りを西に歩き、広島の教会エリアへと向かいます。


日本聖公会広島復活教会。日本聖公会は、英国聖公会(いわゆるアングリカンチャーチ)の流れを汲む教会です。広島は「神戸教区」に属するそうですが、かなり広い区分な感じはします。「神戸」という地名がそう感じさせるのでしょう。

そこから南に下ると、幟町カトリック教会、広島世界平和記念聖堂です。

 

さすがはカトリック教会。12月25日を過ぎても、降誕節の間はきちんとクリスマスの飾りつけがされています。このクリッペは屋外に置かれています。



「初詣」はこの平和記念聖堂で。後列の椅子に腰掛けて、しばし祈りのときを持ちました。

その後はさらに南へ。聖堂近くにエリザベト音楽大学があります。

 

さらに南に下り、相生通りを越えると薬研堀(やげんぼり)。東京の東日本橋にも同じ地名がありましたが、こちらは歓楽街として現在でも栄えています。


北側から入ってすぐのところにある韓国料理店「韓国家」。


正月3日の薬研堀は静かでした。


薬研堀は歓楽街ですから、こんな「案内所」が多いです。


南側、もう平和大通りも近いあたりにあるお好み焼き屋「ちんちくりん」薬研堀本店。

ちんちくりんの看板を見ていたらお腹がすいてきたので、ウチへ帰ることにしました。

王様のお菓子、広島でも

2013年01月02日 20時39分50秒 | Weblog
2013年、新年のお慶びを申し上げます。

このブログを始めたチューリヒで、1月6日の公現日に「王様のお菓子」を食べる習慣を紹介したことがありました。

この「王様のお菓子」(ガレット・デ・ロワ)はその後、芦屋の「ビゴの店」でも購入しましたが、広島に来てからは発見できずにおりました。しかし昨年末、パンを買いに行った広島そごう内のドンクでついに遭遇。



アーモンドクリーム入りのパイと説明書きにはありました。2100円だとちょっと高い気もしますが、皆で切り分けて食べるので、値段もまぁそんなものかも知れません。

東方から来た三人の王(博士、占星術師とも)を記念するこの公現日は元来、イエスの洗礼を記念していましたが、やがて今の形、すなわち東方からの来訪者(=異邦人)への顕現を記念する日となりました。

個人的には、ドイツ語圏で食される Dreikönigskuchen の方が好きですが、お菓子としてはこちらの方が洒落ているのかもしれません。