チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

福岡日帰り

2007年10月29日 22時31分36秒 | Weblog
28日(日)は福岡で一日を過ごしました。午前中は春日東教会の礼拝にて説教、午後は福岡地区の地区大会で講演。

朝8時の新幹線に乗り、博多へ。広島と博多が1時間の距離だということを、今回はじめて知りました。往路は「ひかり」を使ったので、もう少しかかりましたが、「のぞみ」ならちょうど1時間です。

博多で在来線に乗換え、春日まではわずかに10分ほど。広島なら、広島駅から在来線で10分も行くと、立派な田舎の風景が展開するのですが、博多から10分くらいでは、まだまだ「町」の景色です。春日の駅で降り、航空自衛隊の春日基地を左手に見ながら10分も歩くと、春日東教会。礼拝出席10数名の小さな集まりですが、そのぶんお互いの距離が近く、温かみをとても感じさせてくれる教会です。澤村牧師と教会の皆さんが歓迎してくださり、礼拝後は、机を寄せ合って礼拝堂でカレーライスの昼食。楽しい時間を過ごさせていただきました。

牧師館でひと休みした後、澤村牧師運転の車で、講演会場の福岡城東橋教会へ。城東橋教会は立派な造りの大教会です。もともと聖公会に属していたとのこと。

集まってこられたのは、30~40人くらいだったでしょうか。秋は、バザーをはじめとして教会は慌ただしい季節です。そんな中、日曜の午後に集まっていただき、ありがたく思います。「『正しい』聖書の読み方と『私の』読み方」ということで、聖書解釈の多様性をめぐり、1時間あまり喋らせていただきました。講演の後は、いろいろとご質問やご意見を頂戴したのですが、私の喋った内容の受け止め方も実に多様で、驚くようなご質問もありました。「解釈は多様」という、講演の内容の「正しさ」を証明するようなひとときでした。

会の後は、博多駅前で、アレンジをして下さった牧師さん方とプチ宴会。九州の牧師は肝臓が強くないと務まらないということがよくわかりました。とてもじゃないけどついて行けません。新しく知己を得た牧師さんのみならず、大学時代からの旧友も来てくれて、楽しく飲んで喋り、9時過ぎの新幹線で広島へ。意外に早く広島に着いたなと思ったのは、車内で爆睡していたからでしょう。

翌朝は、1コマ目の授業のために6時半過ぎに家を出て大学へ。睡眠が足りなかったせいか、授業は無事にこなせましたが、その後睡魔に襲われ、昼ご飯も食べないうちからパソコンの前で意識がなくなっていました。

関係者の皆様、どうもありがとうございました。またお邪魔する機会があれば嬉しく思います。


広島女学院大学で喋る

2007年10月23日 17時25分04秒 | Weblog
「秋季宗教強調週間」ということで、広島女学院大学の学校礼拝(「キリスト教の時間」)に招かれて喋ってきました。

定刻の30分ほど前に、砂本記念講堂に到着。宗教センターの方や、司会の副学長先生と打ち合わせをした後、礼拝開始。広い講堂の前1/3ほどが埋まっていたでしょうか。ざっと見て、200~250人くらいかなという感じです。(訂正11/7:500人近くいたそうです。)

学校のチャペルで話をするのは実に半年ぶり、いや今年の1月以来だからほとんど10ヶ月ぶりなので、最初は調子が出ませんでしたが、話しているうちに段々と要領を思い出してきました。冗談が一つ滑って焦りましたが、適当に笑いも取れたし(それが重要)、まぁ大過なく済んでひと安心。

一番慌てたのは、讃美歌に Amazing Grace を頼んでいたことを、始まる直前にプログラムを見て思い出したことです。この曲に関連したエピソードを話に入れるつもりで頼んでいたのに、そのことをすっかり忘れていて、原稿には何も書いていませんでした。慌てて壇上で、聖書朗読の間に原稿に加筆。なんとか帳尻を合わせました。

砂本記念講堂に入ったのは初めてなのですが、それでも何となく、ホームグラウンドで仕事したような気がするから不思議。大学のチャペルってやっぱりいいなと思いました。時々喋るくらいなら、ね。運営するほうは大変です。

叱られた

2007年10月18日 12時53分12秒 | Weblog
午前中の演習クラスは、「山上の説教」がテーマなのですが、参加者はわずかに4名。ところが、この4名が異常にノリがいい。

共観福音書問題とは何かを説明しようとしていたのに、なぜか話題は関西弁に。電子辞書のプログラムに「方言辞書」なんてのを入れている学生がいて、それを見ながら大いに盛り上がり、激しく授業は脱線。

ゼミ室のドアを開けたまま大声で皆が喋っていたら、覗き込む人が。面白そうだから寄ってきたのかと思ったら、隣のゼミ室で授業をしている先生でした。「もう少しお静かに...。」

この先生はきっと、授業のない学生が集まって騒いでいるみたいだから一喝してやろうと意気込んでいたのでしょう。ところが、教師と思しき人間が一緒だったので驚かれたようです。

ドアを閉めてさらに盛り上がった後(壁越しにも聞こえていたことでしょう。申し訳ない)、話題は無事福音書に戻っていきましたとさ。

喋る予定

2007年10月12日 22時47分04秒 | Weblog
この秋は、久しぶりに人前で「喋る」予定が入っているので、宣伝を兼ねて少し紹介させていただきます。

10月23日(火)13:00~13:45
広島女学院大学 2007年度秋季宗教強調週間 キリスト教の時間(於:砂本記念講堂)
*大学礼拝でのメッセージです。前任校では毎週のようにやってた仕事。たぶん学内行事。

10月28日(日)15:00~17:00
日本基督教団九州教区 福岡地区大会(於:福岡城東橋教会
講演:「『正しい』聖書の読み方と『私の』読み方」
*「正しい聖書解釈」とは何かという問題を、『聖書の解釈と正典』(共著、キリスト新聞社、2007年)で述べた線に沿って話すつもりです。来聴歓迎、入場無料とのこと。なお当日朝は、春日東教会にお招きいただいて、礼拝でもお話させていただく予定です(澤村先生、ありがとうございました)。

11月4日(日)14:00~
日本基督教団大島教会(山口県)の礼拝にお招きいただいております。

11月10日(土)14:00~17:00(の後半部分?)
日本聖書学研究所公開講座(於:富坂キリスト教センター1号館
演題:「パウロ亡き後のキリスト教:第二パウロ書簡の背景」
*第二パウロ書簡という偽名文書が生まれた背景を、文学史および神学史の観点から描いてみようとする試みです。まだよくわかっていない点も当然多いので、まとまりに欠ける恐れ有り。

広島に来て以来、人前で話すということが、授業以外にとんとなくなったので、緊張してヘマをやるのではないかと恐れています。以前なら、礼拝で喋ったり、講演したりなんて、日常茶飯事だったので、別に何ともなかったのですが。

とはいえ、礼拝や講演等々、お招きいただければ、喜んで参ります。TSUJIGAKU研究室記載のメールアドレスよりご連絡いただければ幸いです。

通勤時間

2007年10月11日 10時04分46秒 | Weblog
このたび近所で引越しをしたのですが、新居は市電の停留所(電停というそうな)から歩いて1分のところにあり、誘惑には勝てずついつい乗ってしまいます。以前は広島駅まで30分かけて、ウォーキングも兼ねて歩いたりしていたのですが、市電だと15分くらいで着いてしまいます。

すると、大学までの通勤時間が、以前の100分から85分に短縮されました。たった15分の違いとはいえ、1時間半を超えるか超えないかというのは、気分的に大きな違いだということを感じます。(ちなみに、全行程を自動車で行くと60分。)

前任校では通勤時間10分でしたから、比べ物にならないのですが、徒歩30分、往復1時間の疲れがなくなったせいか、通勤が少し楽になったような(たぶん錯覚)。

通勤時間というのは、いったいどのくらいが限界なのでしょうか。西宮にいた頃、奈良から2時間くらいかけて通ってくるという学生に何人も(たいてい女子学生)お目にかかりましたが。東京だと片道2時間は珍しくないという話も聞きますが。