チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

スイスのビール2013

2013年03月25日 22時22分44秒 | Weblog
訪問記の最後に、スイスで今回飲んだビールを並べておきたいと思います。

上の写真、こいつは既に紹介しました。「ベルンのキス」Bärner Müntschi。Fersenauというベルンの会社が作っています。


同じベルン州ですが、こちらはインターラーケンの近くにあるRugenbräuというビール。

ベルンのビールと言えばやはり、熊のマークのGurtenなのですが、あいにく今回は飲み損ねたので、Bichsel Getränkeという会社のウェブサイトから写真を拝借しました。


こちらはフリブール(フランス語圏とドイツ語圏の境界線にある町ですが、一般にはフランス語でFribourgと呼ばれることが多いようです。ドイツ語で言えばフライブルクですが、ドイツのフライブルクとは別です。あちらはFreiburg im Breisgauで、こっちはFreiburg im Üechtland)のビール、Cardinal。最初の留学時、フリブール大学の夏期語学研修に強制参加させられたのですが、その折に工場見学へ行き、しこたま飲ませてもらった思い出のブランドでもあります。



最後は、代表的なスイスのビール、Feldschlösschen。アールガウ州に本社がありますが、ちらっとドイツ語版のWikipediaを覗いたら、2000年からデンマークのCarlbergの子会社になったとのことです。



スイスビールの味はというと、正直よくわかりません。飲むには飲みますが、味を云々するほどこだわってもいなかったので。また、留学中や在外研究での滞在中は、たいていスーパーブランドの安いビールを飲んでいました。味も薄めなのですが、日本の「第三のビール」よりはマシでした。

スイスのビールについては、過去にも一度記事を書いたことがあります。こちらをご覧いただければ幸いです。



旧市街を歩く

2013年03月23日 23時58分58秒 | Weblog
最後は、熊公園から旧市街の方へ戻りつつ散歩を楽しむことに。この日はMünster(大聖堂)も上の方が霧に包まれていました。この大聖堂、長年にわたって続けられてきた修復がようやく終了とのこと。でもまたしばらくしたらどこかが痛んで修復、ってことになりそうな気がします。ヨーロッパの教会堂はどこも維持や修復に莫大なお金がかかるのに、教会員の数は減り、経済的な困難に悩んでいるようです。

大聖堂の入口にある「最後の審判」。本物はベルン歴史博物館に置かれていて、教会正面玄関上のものは複製です。


教会前の広場にあるモーセ像。


モーセ像の向こうにある通りをちょっと入ったところにあるおもちゃ屋さん。ムスメの誕生日プレゼントに人形と人形用のベビーカーを買った思い出の店です。


このあたりの店は、月曜(も)定休とか、月曜は午後から営業とか、どうも殿様商売っぽいのが多く、どうやって生計が成り立っているのだろうと不思議に思えます。趣味の店の集まりなのかもしれません。ちなみにベルンの市立図書館(Stadt- und Unibibliothek Bern)もこの通りにあるのですが、2007年から大学図書館の一部(および州立図書館を兼ねる)に組織替えされたとのことです。

最後は Zytglogge(時計塔)に戻ってきました。この日は霧が出ていて、寒い一日でしたが、それがまた懐かしさを演出してくれます。


熊公園に熊はおらず

2013年03月19日 22時10分14秒 | Weblog
何がびっくりしたって、Bärengraben(熊壕)に熊がいなかったのです。

12番のバス、停留所の名前はBärengrabenのままでした。久しぶりにやってきたこの場所。



これがお馴染みの景色。この下に熊がいるはずでした。

ところが熊はいなかった。そして何やらパネルのようなものが壁面に掛けられているではありませんか。熊のように見えるのは人形です。かつてここにこうしていたよ、という思い出に。


そう、熊壕はもはや熊の居場所ではなくなっていたのです。この狭い場所に熊を押し込めておくのは非人道的、いや非熊道的だからということで、すぐ近くのアーレ川沿いに新たに熊公園(Bärenpark)が作られていたのです。

熊壕の中には、今や人が入れるようになっていました。人壕になっていたわけです。

壕にかかっていたパネル


壕の中の様子


壕の中から上を見上げると……熊さんたちはこんな景色を見ていたわけですね。


ということで、早速熊公園の方へ急いでみると、


こちらにも熊はおらず。冬眠に入ったそうです。今回は熊さんたちに会えずに終わりました。

しかし壕の道向いにあるレストランはBärengrabenという店名のままでした。


いささか残念な思いに囚われつつ、旧市街の方へ戻ります。正面右に見ているのはNydeggkirche。かのカール・バルトが堅信礼を受けた教会とのこと。



ベルンのキス

2013年03月09日 13時59分38秒 | Weblog
昼前にチューリヒを出発したインターシティは1時間弱でベルンへ。「学問的故郷」への8年ぶりの帰還です。

以前にも記したことがありますが、ベルン駅は折り返しになっておらず、しかも、ベルン大学本館前の大きな広場の地下をくぐるような格好になっているので、プラットホームが薄暗くなっています。


ベルンの駅ホーム。午前中に撮ったものです。次のチューリヒ駅と比べると違いがわかります。チューリヒ駅もこの日は曇天でしたが。


チューリヒ駅。

8年ぶりのベルン。駅舎の内部はかなり変わっていました。以前はなかったお店が出ていたり(スウォッチの販売店もありました。コープとミグロは両方入っています。以前はなかったはずのケバップも)、切符売り場(日本で言う「みどりの窓口」にあたるところ)の場所も移動していました。

しかし一番変わっていたのは、駅前のトラム・バス乗り場です。雨でも傘がいらないようにとの配慮なのか、単なるデザインか、乗り場全体に透明の覆いがかかっています。


(この2枚は、自分で取り損なったので、Wikimapiaから拝借しています。)

けれども、変わっていたのは駅周辺くらいでしょうか。後は、自分が知っているベルンの景色と同じでした。


左は、シュピタール通り(Spitalgasse)からKäfigturmを見たところ。右はBärenplatz停留所。ベルンの市内交通は赤色で統一されています。


マルクト通り(Marktgasse)から見た時計塔(Zytglogge=Zeitglockenturm)。塔は13世紀初めに遡ります。1191年に作られた町の西の端として建築されたとのことです。今では、ここからがベルンの一番古い地区だ、と教えているわけです。

ああ、何も変わらないなぁという感慨と共に、町の東端まで歩き、これまた懐かしい熊壕(Bärenglaben)を覗いてみようとしたら、そこでびっくり。熊壕は……(続く)

(おまけ)
ベルンに着いて、遅い昼食をコープのレストランで食べました。その時に飲んだのがこれ。



ベルンのビール会社Felsenauが作っている "Bärner Müntschi"。軽い口当たりのビールです。名前は「ベルンのキス」という意味。軽くチュッとした感じの味わい、ということでしょうか。


チューリヒに戻ってきたぞ

2013年03月08日 21時39分15秒 | Weblog
このブログ、始めた当初は「チューリヒ日記」というタイトルでした。2004年秋から半年間のチューリヒ滞在記を綴っていたのですが、日本へ戻った後は細々と続き、やがて「チューリヒ、そして広島」と名称変更。

戻ってきました。その出発点に。

大学関係のちょっとした調査のため、チューリヒとベルンを中心に、1週間ほどの「里帰り」が実現したのです。出発は2013年2月26日。広島エアポートホテルで、翌朝早朝出発の便に備えた後、広島→成田→フランクフルト→チューリヒと飛行機を乗り継いで(帰路はミュンヘン経由)、懐かしいスイスへの「帰国」が実現。

水曜日の夜、チューリヒ空港に到着しました。その夜はチューリヒでまず1泊。



何はともあれ、まずはリヴェラです。こいつを飲むと、スイスにいるという実感が湧きます。私の好みは青。着陸前に機内食が出ていたので、夜食は不要。空港のコープでちょっとパンを買い、ホテルの部屋でかじって済ませました。

翌朝、ベルンに移動する前に、ちょっとチューリヒの街を「復習」のお散歩です。


中央駅近くの停留所 Central。この日はまだ空がどんよりとしていました。

トラムに乗って、かつての住居あたりへ行ってみました。


元自宅近くのミグロ。ここには本当によく行きました。


元自宅から一番近かった食料品のお店。「シュピーリ広場」に面しています。「ハイジ」の作者にちなんだ地名ですが、お店はハイジのハの字も感じさせません。

そして元自宅。

かつては日本人家族が、我が家を含めて3家族住んでいるという珍しいアパートでしたが、今は日本人はゼロになっていました(ちゃんと表札を見てきました)。

再びトラムに乗り、街へ。


はやり寒い時はこれに限ります。焼き栗。(この日は買いませんでしたけど。)


パラーデ広場のシュプリュングリ本店です。シュプリュングリはスイスの老舗菓子屋。スイスに行ったら一度は寄らねば、というお店(だと思います)。

もちろん、教会見学も行きました。


ご存じフラウミュンスター。シャガールのステンドグラスを今回もちゃんと拝んで(?)きました。

橋の反対側には、これまた有名なグロースミュンスター。

神学部の建物はここに隣接しています。

さて、ベルンへ移動する時間が近づいてきたので、駅へ向かいます。


この日の駅舎ホールはがらんとしていました。が、


これって、何なんですかね? 天使?

謎は解けないまま列車は出発し、次はベルンです。(続く)