チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

今年のクリスマスに思ったこと

2010年12月31日 17時09分24秒 | Weblog
早や今年も終わりとなりました。1年を振り返って、なんてやり始めたらずいぶん長くなりそうなので、とりあえず、今年のクリスマスに思ったことを少しだけ。

(1) まずは上の写真。立教大学正門に飾られているクリスマスツリーです。さすがキリスト教主義学校は気合いが違います。

そして、他のキリスト教主義学校よりも立教が素晴らしいと思うのは、25日を過ぎてもなおツリーが飾ってあったことです(この写真は27日撮影)。クリスマスツリーは1月6日の公現祭まで飾るのが「本来」(何が「本来」なのかも思案のしどころですが)であるにもかかわらず、24日の夜が終わったらさっさと片付けてしまう世俗的な「キリスト教」学校もあるとかないとか。その点、教会の暦をきちんと守る立教は尊敬に値します。



(2) 広島そごうの隣、アクア広島のサービスカウンター横にあった小さなツリー。ツリーにお菓子などを飾ることは決して邪道とは言えませんが、それにしてもごたごた飾りすぎの感は否めません。

(3) 今年のクリスマス礼拝は、クリスマス直前の日曜日という日本的「慣例」によって、19日(日)に行う教会が多かったようです。しかしこの日は教会の暦に従えば、「待降節(アドベント)第4主日」であり、当然ながらまだクリスマスではありません。にもかかわらずこの日に、それが日曜日だからという理由で、「クリスマスおめでとう!」という挨拶が教会内で交わされるのは、不自然というか、フライングしすぎの違和感が。生まれてもいない子供に「誕生日おめでとう!」と言っているような気がします。

24日や25日が日曜日であれば、まだ救われるのですが、たいていの場合このフライング感はつきまといます。今年はそれが19日だったために一層大きかったわけです。いくら慣例とはいえ、19日に「クリスマスおめでとう!」は、ちょっとないのでは、と。

24日の夜にも礼拝を行なっている教会は多いでしょう。しかし、「クリスマス燭火礼拝」とか「キャンドルライトサービス」(結婚式の披露宴ではない)とか、何となく通常の礼拝とは違います、という言い訳っぽい名称をつけていることが多いような。考えてみれば、こっちが「本番」のはずなのに……。

堂々と、24日夜の礼拝を「クリスマス礼拝」と名づけ、その直前の日曜日は「前祝い」くらいにしておいたらどうでしょうか。せめて、前祝いの日の礼拝を「クリスマス礼拝」と称するのはやめた方が。



ムーミンクッキー今年も

2010年12月19日 16時37分55秒 | Weblog
この時期になると、なぜかカルディコーヒーファーム広島店で見かける、ムーミンクッキー。今年は、小分けの袋に入ったものが売られていました。


ミイは「ミムラ」という生き物なんだそうです。人間じゃない。


あべ、じゃなかった、スナフキン。スナフキンも人間ではなく、半分ミムラ族だとのこと。スナフキンがミイの弟という設定だったとは知らなかったですねぇ。逆に見えるけど。ミイの横にいるのはニョロニョロ(スウェーデン語では「ハッティフナットと言うそうです)。


ムーミンのガールフレンドで、スノークの妹、名前はノンノンだと思っていたら、この名前は初期のアニメ(僕が見ていたやつだ)で付けられたもので、原作者から抗議されたので、後のシリーズではフローレンという名前に変わったそうな。「ノンノン」も可愛くて良かったのに。原作では「スノークのお嬢さん」としか呼ばれていないそうな。この場合の「スノーク」とは、「スノーク族」の意味だそうです。

今年は、大学で所属している「人間文化プログラム」の4年生がクリスマスパーティを開いてくれたので、そこへの差し入れにこのクッキーを持って行きました。

霧の鏡山

2010年12月09日 23時32分01秒 | Weblog
(写真:霧に包まれた講義棟Kを望む。屋内から撮ったので、窓ガラスに携帯が映っています。心霊写真にあらず。

先日のこと。早朝のJRで大学に向かうと、最寄りの駅に近づくにつれ、辺りが白い感じになってきました。駅を降りると、なんと霧。

霧が出ることは時々ありますが、これほど深いのは珍しい。10メートル先もよく見えません。そんな中を平気で疾走するバスに乗るのも、これまたコワい。バスの運転手さんは慣れているのでしょう。

大学に到着しても霧は依然深いまま。研究棟の上方、8階辺りは霧に包まれて見えません。1階にいてもこんな感じ。総合科学部講義棟L前の様子です。



遠くの建物がまったく見えていません。

西図書館前もこのとおり。



すごい奥地のキャンパスだということを改めて実感するような体験でした。通常の授業日だからいいようなものの、これがセンター試験の日だったりしたら……と考えると。

この霧の中を原チャリで爆走してきた学生もすごいですが、事故がやはりコワい。霧の場合は休講、ってならないんですかね。


広島の本屋競争

2010年12月08日 13時40分25秒 | Weblog
開店してちょうど2ヶ月になる、MARUZEN&ジュンク堂書店広島店(天満屋八丁堀店7・8階)に初めて行ってきました。

エレベータで一気に上がるとつまらないので、1階からエスカレータで徐々に接近。6階から7階に上がっていくと、本棚が見えてきます。上がってみると、その場では狭い感じがしたのですが、奥へ奥へと本棚は続いていきました。これはかなりの広さです。8階も合わせると1220坪とのこと。

ジュンク堂は、広島駅前の福屋10階にも1990年以来、ワンフロア丸ごとの売り場を占有しています(広島の人は、これが「ジュンク堂」だとは知らず、「福屋の本屋さん」だと思っている場合が多いらしいです。確かに店員さんも福屋の服装をしています)。こちらも相当広い感じがしますが、それでも760坪だそうですから、天満屋に入っているこの新しい本屋がいかに広いかがわかります。2フロアになっているので、それほど実感は湧きませんが。

早速キリスト教書の売り場へ行くと、かなりの充実ぶり。ジュンク堂は品揃えが充実していることで有名ですが、キリスト教書もその例外ではないようです。最近、キリスト教専門の書店にいくことがなくなったせいもあり、カタログや雑誌で名前だけは知っていたけど、という本が多くなりましたが、そういった本に数多く出会い、思わずその場で買いそうになりました。やはり実物を手にとって見るというのは、ネット経由で買う場合には得られない充実感があります。

唯一の不満は、自分が出した本が一切なかったということですが、これは不徳の致すところ(?)で仕方ありません。福屋のジュンク堂にはあったのですが。

広島には、上に書いた他にも、紙屋町のアクア6階にも紀伊國屋書店広島店が入っており、こちらもかなりの売り場面積です(が、キリスト教書にはあまり力は入っていません)。この紀伊國屋書店とMARUZEN&ジュンク堂書店は徒歩10分とかからない距離にあるので、紀伊国屋はかなり影響を被ったのではないでしょうか。

心配なのは、紀伊国屋よりもずっと天満屋に近いところにあるキリスト教専門書店、広島聖文舎です(リンクを張りたいけど、ウェブサイトを持っていないようです)。MARUZEN&ジュンク堂書店でこれだけキリスト教書籍が充実していると、なかなか聖文舎に足を運ぶのは難しいのではないでしょうか。ウェブサイトもなく、カード払いも効かず、メルマガを出しているわけでもないというのでは、生存競争に勝てる見込みは薄いでしょう。業界の専門書店であるだけに頑張ってほしいです(教会やキリスト教主義学校以外のところには配達してくれないようで、使い勝手が悪いので、利用したことはほとんどないのですが)。

*12月19日追記:ジュンク堂広島駅前店の看板写真追加しました(福屋広島駅前店内)。