チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

フライング・クリスマス

2012年12月22日 15時33分21秒 | Weblog
今年もいよいよクリスマスが間近に迫りました。

西宮にいた頃は、大学のクリスマス行事が連日のように行われ、キャンパスには大きなツリーが飾られていましたから(自分の学部にも飾っていました)、本番の頃には「クリスマス疲れ」していたものですが、広島に来てからはそういうこともなく、静かにクリスマスを迎えることができるようになりました。その分、クリスマスについて色々考えることも増えたように思います(昔は、とにかく行事をこなすのに精一杯でした)。

数年前から気になっていることの一つが、教会がクリスマスを祝う日の「ズレ」です。

調べたわけではありませんが、多くの教会が待降節第4主日、今年ならば23日(日)に「クリスマス礼拝」を行うのではないでしょうか。そして24日(月)夜は「クリスマスイブ礼拝」とか「クリスマス燭火礼拝」という「特番」のような礼拝が行われます。

しかし、「本番」は24日夜の礼拝のはず。23日(日)はあくまで、待降節=アドベントの第4日曜です。ですから、この日にクリスマスを祝うのは「フライング」というもの。この日の礼拝で「クリスマスおめでとうございます!」なんて言われると、少なからず違和感を覚えます。だって、まだ生まれてないんですから。クリスマスにまで至る一連の「ドラマ」を端折られたような、ちょっと興ざめにも似た気分になるわけです。

日曜に祝った方が、たくさんの人が来れるし、祝会も礼拝後に時間をとってやれるという都合もあるのでしょう。しかし、ならば祝会だけ「前倒し」してやればいいので(前祝いってことになりますが)、礼拝自体はやはり24日夜(と、できるなら25日)を「本番」とするのが、あるべき姿ではないかと思うわけです。せっかく、クリスマスは12月25日と世間でも認知されているのですから、教会がそれを前倒ししてしまうことはないでしょう。24日/25日の礼拝こそが「本番」のクリスマス礼拝だということを、大事にしたいものです。

明日、礼拝に行ったら、「クリスマスおめでとうございます!」と言われるんだろうなぁと思うと、ちょっと気が重いです。フライングしてクリスマスを祝うこの日本的習慣、改められないものでしょうか。待降節第4主日はそれとしてきちんと守り、クリスマス礼拝はあくまで24日/25日で。


(写真は、先日お邪魔した、日本キリスト教団三次教会の礼拝堂に飾られていたクリスマスツリーです。)