チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

なまはげも応援:なま駅伝

2010年01月24日 16時25分25秒 | Weblog
今日は、第15回ひろしま男子駅伝の日。何日も前からテレビのローカルニュースや新聞はこの話題でもちきり。平和大通りには駅伝の開催を告げる幟が数メートルごとに飾られています。

天気も良く、まぁまぁ暖かかったので、散歩がてら駅伝を観に行くことに。スタート/ゴール地点は平和記念公園。紙屋町に車をとめて、そこから歩いて行きました。

着いた頃には、もう最終ランナーが平和記念公園前を次々に通過。これから広島の街中を走って、再び平和記念公園前に戻ってくるという頃でした。


平和記念公園前の様子。係員がたくさん立っていて、ランナーが見えません。係員は座ってほしい。


平和記念資料館の側には大きなスクリーンが設置され、NHKの中継を映していました。これがないと、何がどうなっているのか、人垣の後ろではまったくわかりません。

面白かったのは、各県がブースを持っていて、名産品を販売したり(我々が行った時刻にはほとんど販売は終了していたのが残念)、なんと県人会の入会申し込み受付をしていたことです。



秋田県からは、なまはげも応援に来ていました。


我らが兵庫県のブース。県人会の受付もやっていましたが、今回はパス。「兵庫県人」というアイデンティティにはちょっと違和感があって。もちろん兵庫県人だし、兵庫を熱烈応援しているんですが。兵庫って広いから。そのあたりが微妙。

さて、レースは最終区、それも最後の平和大通りに入ってから、福島県と我らが兵庫県のスパート合戦に。そして兵庫が優勝。夫婦で大拍手。


急に兵庫の幟が目立つようになりました。優勝を喜ぶ兵庫県人が一斉に集まり始めたようです。


優勝チームインタビュー。嫁さんは、アナウンサーの後ろ姿を見ただけで、「あれは三浦拓実さんだ」と言い当てていました。さすが広島3年目。


駅伝も終わり、駐車へと戻る道。本通り商店街の西の端には、中古パソコンの店やマンガの店など、オタク系が多いことに初めて気づきました。

初めて体験、なま駅伝。正月の箱根駅伝で、沿道に立って応援している人たちがテレビに映っていますが、毎年あれを見ながら、寒いのによーやるなぁ、と思っていたわけですが、ちょっとその気持ちがわかりました。結構エキサイティングです。

最新機器の為に神に祈る:センター入試の一日

2010年01月17日 09時11分11秒 | Weblog
全国で51万3267人、中国地方では56会場で3万2418人が受験した今年のセンター試験(いずれも外国語科目の受験者数。中国新聞による)。当然ながら広島大学も会場となり、試験監督にあたりました。

東広島のキャンパスへ朝8時20分までに行こうと思えば、広島駅7時の列車に乗らねばなりません。6時半に自宅を出て、まだ暗い中を駅へ向かう、長い一日の始まりです。


暗い中だと灯りが目立つ、24時間営業のなか卯。しかし、土曜の朝7時前に食べている人は見あたりませんでした。真夜中にはいるのでしょうか?


朝7時前の広島駅。この日はあまり寒くなかったのが救いです。


新たな発見。いつも利用している、広島駅の地下改札口は、7時からしか開いていないということを初めて知りました。仕方なく、エスカレーターで地上で上がり、南口の改札口から入場。

土曜の7時の列車なんて空いてるはずと思い込んでいましたが、センター入試の日だからなんでしょう、すでにホームで待っていた列車はかなりの混雑。車内では、「広島大学で受験される方は西条駅で、近畿大学工学部で受験される方は西高屋(西条の一つ東側)駅でお降り下さい」と親切なアナウンスをしていました。

西条駅もすごい人。もはや受験会場へ向かう受験生が、大学へ向かうバスに乗るため列を作っています。駅では大学の(それとも駅の?)職員さんが、「広島大学 乗り場3」と書かれたボードを持って立っていました。朝早くから大変です。

試験は、午前に公民と地理/歴史、午後からは国語と外国語(筆記)、そして外国語(リスニング)です。試験場の責任者にあたっていたので、説明や注意事項を試験ごとに読み上げるのですが、ほぼ同じ内容を何度も読み上げるのが次第に辛くなってきます。きっとそれを聞かされる受験生はもっと辛いはず。なんか申し訳なく思えてきます。しかも文章が全体に高圧的で、かえって気を遣ってしまいます。「解答はじめ」とか「解答やめ」なんて、ぞんざいな命令調でやらなくてもいいのに、なんでああいう書き方なんでしょうかね。

感心したのは、答案を配布・回収するたびに、お辞儀をする受験生が何人かいたことです。「ありがとうございます」と言う人さえいました。そういう受験生と一日一緒にいると、何となくつながりを感じるというか、応援したい気持ちになってきます。最後のリスニング終了後、「今日一日お疲れ様でした」と(原稿にはないけど)言わずにはいられませんでした。

試験の山は、最後のリスニング。機器に異常が出れば、正規の試験時間終了後に再試験になります。その手続きも面倒だし、そうなった受験生が誰よりもかわいそう。最後まで何も起こらないでくれ、と試験監督一同は祈るばかり。なんで最新機器のために祈らにゃならんのか……。科学と宗教の関係を考えさせられる経験でした(ICプレーヤーの不具合は、全国で224人、中国地方では13人に生じたそうです)。

幸い、我々の試験場では祈りが通じたのか、無事終了。なんか、リスニングだけで疲れ切った感じがします。だって、操作説明もあるから、説明時間と試験時間がほぼ同じくらい。そこまでして、実施する意味は果たしてどのくらいあるのでしょうか。

こうして監督仕事は終わり、一刻も早く帰ろうと飛び乗った、臨時便のバス。


車内は超混雑。その上蒸し暑い。気を利かせて窓を開ける者もなし。

こうして1日目の試験は終わり、家に帰り着いたのは夜の8時半。もうへとへとでした。次の日も試験を受ける人たちは本当に大変です。

2日目の試験に臨む受験生に幸多かれと心から祈ります。

極寒

2010年01月15日 10時13分06秒 | Weblog
この冬一番の寒さになる、と聞いてはいたのですが、聞くと見る、いや感じるとでは大違い。

広島駅からJRに乗り、車内で本を読んでいたのですが、知らぬ間に居眠りしていたようです。しばらくして、ふと目を上げると……そこは銀世界。一瞬、列車を乗り間違えたかと思ったほどでした。

広島は暖かいというイメージをずっと持っていたのですが、それは間違いです。少なくとも、昔の広島市内(今の中区や南区)は、確かに比較的暖かいかもしれませんが、JR広島駅から北側に行けば、もう様子は一変します。まして東広島市まで行けば。

前夜の天気予報では、広島市内は最低気温-2度、最高気温5度と言っていました。しかし東広島は、最低が-5度、最高が2度。

せっかくの雪なので、このあたりで一番標高が高く、気温が低いという八本松を見てみようということで、西条の一つ手前で下車したら、案の定、北国かと思うような光景が。


遠くの山が真っ白じゃない分、まだ本物の北国には敵いませんが。

しかし、寒さが半端じゃない。寒いというより、痛い。手袋なしではいられない。手袋してても手が冷たい。

仕事を終えて広島市内に戻ってきた夜7時半、なんか暖かいなと感じたのですから、いかに東広島が極寒だったかがわかります。ああいう場所に移転したのはやっぱり間違いじゃないの、広島大学? だって、雪のせいで高速が不通になり、広島市内からのバスが運休してしまうんですよ。

明日はセンター試験。雪のせいでトラブルが起こらないことを祈るのみ。毎年こんなことを祈らないといけない場所で試験をやるのは、やっぱり間違いでしょう。

本当の北国にいる人から見たら、くだらない話なんでしょうが、日頃から準備のない人間にとっては、この程度の寒さや雪でも大騒ぎです。そういえば、韓国でも大雪で、ソウル市内の交通が大混乱、ってニュースをテレビでやっていました。準備のない街ではそうなるんですね。

大芝島

2010年01月12日 10時58分15秒 | Weblog
以前にも行った安芸津町へ、じゃがいもと生牡蠣を買いに出かけたドライブの帰り道。海沿いを走っていてちょっと気になった橋を渡り、小さな島に行ってみました。

橋は、車がやっとすれ違える程度の幅しかありません。どうせ作るなら、なぜもっと広く作らなかったのだろう、とぶつぶつ言いながら島に入ると、島内の道も同じような細さです。ところどころに待避所が設けられていて、大きな車が来た場合はそこでやり過ごすようです(写真を撮り損ねましたのでこちらのサイトをどうぞ)。

この島、どうやらみかんの産地らしい。道の両側にはあちこちにみかんの木が。見ると、木からポロポロ落ちて、地面にも実が転がっています。

大芝島という名前のこの小さな島は、周囲が5.5kmなんだそうです。本州に面した側に家が建ち並び、家の前でみかんを並べて売っています。知らない名前のみかんもたくさんありました。車を止め、みかんを並べて売っているおばあさんとしばし会話。

さらにもう少し行ったところに、上の写真の専売所がありました。店先では、100円で袋に詰め放題というのもあり、妻と娘は一生懸命に袋詰め。他にもいくつか購入し、一気に我が家はみかんの山となりました。(今も食べながら書いています。)

店先にいたおじさんが色々教えてくれました。みかんは数え切れないほどの種類があり(温州みかんくらいは知っていましたが、青島というのは初耳でした。他の店では「広島4号」なんていうのもありました)、早生に始まり、夏みかんまで、ずっと季節が続くとのこと。

この島に橋がかかったのは10年くらい前(あとで調べたら1997年)のことで、それまでは船が一日に5往復程度していたそうです。むかし島には小学校があったけど、今では閉校になり、本州の側にある小学校まで子供は通学するという話です。バスの便はあるけれど、おそらく親御さんが送り迎えするのではないかとのことでした。

ハートの形をした島が見えるから、見て帰りなさい、とお店の方が教えてくれたので、島を出る前に見物へ。



なるほど、ハートの形です。無人島のようでしたが。

予期せぬ出会いの島でしたが、また近々、おいしくて安いみかんを仕入れに訪れたいと思います(本当においしくて安いです。値段を見たら、近くのスーパーで買うのが嫌になるほどです)。

中国地方の近畿支部会員

2010年01月09日 08時33分49秒 | Weblog
(写真:広島の街中風景。路面電車を見ると、広島にいることを実感します)

私も所属している、日本のキリスト教学関係で最大の学会が日本基督教学会です。

この学会は地域ごとに支部が設けられており、北から「北海道支部」「東北支部」「関東支部」「近畿支部」「九州支部」となっています。年に1度(たいてい9月。北海学園大学で開かれた昨年は例外的に8月)の全国学術大会の他、支部ごとの会も開催され、会員の研究発表や、ゲストを招いての講演、シンポジウムなどが行われています。

近畿支部会が3月下旬に開かれるとの案内が先日、支部会の事務局から来ました。広島に来て以来、この案内を受け取るたびに気になるのが、「広島は近畿支部なのか?」ということです。

「近畿」とは2府4県(場合によっては三重県、福井県、徳島県、さらに鳥取県まで入れている場合もあるそうです)の名称で、一方広島は明らかに中国地方です。しかし「中国支部」は存在しません。なぜ近畿から九州へ飛んでしまうのか、その理由はよくわからないのですが、中国地方に会員がいなかったのか、会員はいたけれど、支部を構成するほどの数ではなかったのか、そのどちらかでしょう。

中国地方にもキリスト教の研究者はいますし、キリスト教系の大学も少なくありません。岡山にはノートルダム清心女子大学があり、広島には、広島女学院大学エリザベト音楽大学、そして山口には、梅光学院大学。どのくらいの研究者が日本基督教学会の会員なのかは調べたことがありませんが。

会員が多いにせよ少ないにせよ、「近畿支部」という名前で一緒にされているのは、何となく違和感が拭えません。これは、関西学院大学にいたときには思いもよらなかったことで、やはり「中央」にいると見えないことはあるのだと実感します。

しかし、ではどういう名称にしたらいいのかとなると、うまい案も見つかりません。「関西」ではやはりおかしいし、「西日本」? そういえば、四国も入っていませんが。

同じことは、「九州」が沖縄を包括していることにも言えそうです。東の方でも、「東北支部」と「関東支部」という括りからはみ出てしまう地域はないのでしょうか?