チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

追悼:読書科の先生

2008年04月28日 18時19分36秒 | Weblog
友人からのメールで、中学の時の先生が亡くなったのを知りました。
読書科の先生です。

読書科というのですから、読書指導があるわけですが、それよりも印象的で、後々本当に役立ったと思うのは(読書指導も役立ったけど、中学時代はあまり読書が好きではなかった)、研究カードの使い方を教えてもらったことでした。

細かいことは最早覚えていないのですが、梅棹忠夫著『知的生産の技術』を授業で読んだのだと思います。そして、そこに紹介されている所謂京大型カードの使い方を習ったのです。

習った当初は、その便利さが今ひとつピンと来ませんでした。カードがありがたく思えるほどの作業をしていなかったからでしょう。しかし、カードに情報を書いていき、後で並べ替え、組を作り、整理していくというこのやり方を中学時代に習ったことが、大学や大学院でどれほど役に立ったことでしょうか。そして同じ作業をーー中学卒業後30年になろうかという今でも!ーー机の上でやっているのです。カードの大きさはB6からA6になりはしましたが。

こんな大事なことを中学で教えてもらったことに、本当に感謝しています。中学で習ったものはーー英語も聖書も歴史もーー今でも自分の生活の欠かせぬ一部となっています。しかし、この読書科ほどに自分を助けてくれた授業はなかったように思えるのです。

数年前、中学の礼拝で話す機会がありました。礼拝が終ってから職員室に行くと、先生が話し方を褒めて下さったのです(すでにご定年後だったはずですが、非常勤で来ておられたのでしょう)。中学の先生に褒められるというのは(在学中は怒られてばかりでしたから)嬉しいような面映いような感じがするものです。今でもそのことが心の中にはっきりと残っています。

先生に読書科の授業をしていただいたことを、一人の生徒として誇りに思います。先生の霊が天上で安らかでありますよう、心から祈らずにはおれません。

春も寒いキャンパス

2008年04月25日 16時15分41秒 | Weblog
桜の季節も過ぎ、春本番の今日この頃、広島市内も暖かい毎日が続いていました。

水曜の雨が過ぎた後、木曜は朝から薄く太陽の光が射す気持ちの良い天気。気温も20度まで上がるというので、セーターもパーカーもなしの長袖シャツ姿で出勤。昼過ぎまではそれで快適に過ごせていたのです。太陽の光がぽかぽかと暖かく、気持ちがいい。

が、午後の授業を終えて講義棟から出てみると、何やらひんやりとする。建物の中はまぁまぁ暖かかったので、そのせいか、などと思いながら研究室に戻りました。

その後、夕方の授業に向かうため、研究棟から出ると、やはりひんやり、というより寒い風が吹いているではありませんか。いや~な予感を覚えつつ、講義終了後に講義棟を出ると...寒い!

帰りのバスを待っていた時間は地獄です。北風がぴゅーと吹き、体温を奪って行く。そんなときに限ってまたバスが時間通りに来ない。すっかり冷えきってしまいました。

東広島キャンパスのある西条が寒いことは知っていました。でもそれは冬の話だろうと。いえいえ、西条は春も寒いのです。広島市内と5度は違うじゃろう、と、一緒にバスを待っていたおじさん(もしかして教授か?)が教えてくれました。

油断してはいけません。たとえ広島市内が暖かくても、西条は暖かくない。1枚余分に着ていく準備をしておかなくては。

あまりの寒さに、帰宅後速攻で焼酎お湯割りを飲み、身体を温めました。おかげで風邪ひきだけは免れたようです。

(写真は総合科学研究科/総合科学部前の広場です。右手奥が総合科学部事務棟。左奥は西図書館。)

川まつりに遭遇

2008年04月13日 21時56分45秒 | Weblog
空模様が怪しくなってきた日曜のお昼。家族で久しぶりにお出かけということで、福屋広島駅前店に行こうとしたら、なんと駐車場にはすごい待ち行列。天気が悪くなりそうなので、デパートに皆が集まってきたのでしょうか。

仕方ないので、近くの契約駐車場にクルマを入れると、猿猴川の対岸で何やらお祭りの様子が。駐車場のおじさんが、「川まつり」だと教えてくれました。

「川まつり」とは、広島市の広報サイトによれば、
「『水の都の玄関』にふさわしい水辺の賑わいを創出するため、広島の特産品や食、観光情報等を提供する」祭なんだそうです。今年で4回目なんだそうな。

川岸に屋台が立ち並び(自衛隊ショップなんてのまでありました。なぜか野菜や果物も売っていた)、小さな特設ステージでは、沖縄の音楽が演奏されています。


お店は、プロの方と思われるものから、それこそ教会のバザーを彷彿とさせる手作りのお店まで色々。メニューは、焼きそば、いか焼き、焼きとうもろこし、ラーメン、広島菜うどん、などなど。ムスコはぜんざい、ムスメはウィンナーを買って食べました。


昔なつかし音楽を奏でるのはチンドン屋さん。ショックだったのは、子供たちが、チンドン屋さんとは何かを知らなかったことです。ああ時代の流れよ、古き良き時代よ。こうしてチンドン屋さんに出逢えた喜びを最早子供たちとは分かち合えないのか...。

しばらく祭を楽しんだ後、我々は福屋へと向かったのですが、その後しばらくして雨が降り出しました。祭はその後どうなったのか、心配です。

大学ブランドのお酒

2008年04月11日 11時50分10秒 | Weblog
大学ブランド商品を作るのが近年の流行りらしく、ちょっとネットで検索すると、出るわ出るわ、酒類をはじめ、カレーやカップ麺、ハム。食べ物以外にもエコバッグやらコップやら。私学では以前から珍しくなかったのですが、国立大学が「自社ブランド」のビールやワイン、泡盛なんてのを作り出したのですから、不思議な世の中です。バッグやコップ、クッキーやせんべいなんてのは、いかにもありそうですが、ビールや泡盛となると、ねぇ。

かく言う現勤務先にもありました。クッキーやせんべいは知っていましたが、さすが酒どころ西条にある大学らしく、地元の有名な賀茂泉に作ってもらっていました。

珍しく参加した、大学院の懇親会(於、生協食堂)の席上でこの瓶を発見。懇親会を学食でやるというのも新鮮な感じ(会費の割に料理は貧相だったけど)ですが、そこでお酒が出るということも、やはりキリスト教学校に慣れている身には、いまだに意外な印象を与えてくれます。

用事があってクルマで出勤していたので、その場で試飲はできず、1本頂戴して家で試してみました。味は、普通の賀茂泉だけどなぁ。でもこのお酒、ふだんはどこで売ってるんだろう? 生協のショップでは見なかったように思うけど。

前勤務校も、こういう大学ブランド商品の開発をお願いしたいですね。キリスト教主義だからやっぱりワインかな。西宮の酒造会社と提携して日本酒、ってのもアリでしょう。バーボンウィスキーも加えて、小瓶3本セットで販売ってのはいかが? アメリカの宣教師が作った学校なら、やっぱりバーボンかと。

野球見物

2008年04月08日 09時46分01秒 | Weblog
広島球場での開幕第2戦。夫婦で広島vs阪神を観戦に行きました。

近くの駐車場にクルマを入れ(球場の入場券半券を見せると1時間駐車料金サービス。甲子園近辺ではあり得ない)、球場隣りのそごうで食い物を仕入れ、いざ球場へ。

すでに1回表が始まっていましたが、レフトスタンドはまだ席に若干余裕あり。前方の、外野手が近くに見えるあたりに陣取りました。ライトスタンドはかなり埋まっていましたが、内野席はガラガラ。開幕シリーズだというのに、しかも阪神戦だというのに、これでいいのでしょうか。(後日テレビで見た広島vs横浜戦となると、外野スタンドも結構な空きがありました。)この時期のナイターはまだ寒いので、ダウンを着込んでの観戦です。

意気込んでグラブも持参し、阪神攻撃の時は左手にグラブ、右手にお箸を持って、ホームランを待っていたのですが、ホームランどころか、レフトへの飛球すらこの夜はまるで無し。

試合は阪神の勝ち。次の日は負けましたから、第2戦に行って正解でした。軽く3連勝しそうな感じだったのに、野球はわからないものです。

試合後は、阪神選手の乗り込んだバスを見送って、それから駐車場へ。駐車場まで5分、クルマを出すまで10分、家に着くまで10分。ホントに便利な球場です。今年でなくなるのは惜しい。