チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

ルター訳聖書初版本

2010年08月26日 23時58分23秒 | Weblog
今朝(8月26日)の中国新聞1面に出ていた記事。

「ルターの聖書 初版本入手」

いったいどこが入手したのかと思ってよく見ると、広島経済大学だというのです。「経済」のイメージと何となく合わない(しかし活版印刷術との関係が深いから、「合わない」とも言えないか)ような気が一瞬しましたが、広経大では「人類史に残る書物を研究、継承するため初版本を収集。〔このルター聖書が〕464点目になる」そうです。ほかの463点がどのようなものか、ぜひぜひ拝見したい。

このいわゆる「9月聖書」、10月2日から中区の「ひろしま美術館」で行われる「本を彩る美の歴史」展で公開されるそうです。必見。

広島経済大学、グッジョブ!

ハイジ、広島に来る

2010年08月24日 13時40分30秒 | Weblog
「アルプスの少女ハイジの日」というのがあるのをご存知でしょうか。私もつい最近知りました。

福屋広島駅前店で、8月12日から24日まで開かれていた(つまり今日で終わり)「アルプスの少女ハイジ展」を夫婦で見に行ってきました。この「ハイジ展」、8月12日(=ハイジ、だそうです)を「ハイジの日」として日本記念日協会(というところがあるのも初めてしりました)が認定したのを記念して開かれたものだとのこと。

(ちなみに8月12日は「配布の日」「ハイチュウの日」「育児の日」でもあるそうです。)


会場入口前。なつかしのハイジです。

内部は、アニメ「アルプスの少女ハイジ」誕生までの秘話や、全52話の紹介、「ハイジ」が初めて放送された1974年(放送を見ていた当時は10歳だったわけだ……)以来のハイジの歴史と日本の時代背景の紹介など、非常に興味深いものでした。ほとんどが撮影禁止でしたが。


写真が撮れるのは、せいぜいこんな場所くらいです。

会場では、アニメの放映もやっていました。我々が見たのは、第34話「なつかしの山へ」の途中からです。フランクフルトからハイジが戻って来て、ペーターのおばあさんや、アルムおんじと再会する回ですが、何度見ても泣けます。この話は。

日本ではもちろん、スイスでも何度も見たこのアニメ。会場での説明によれば、これが日本のアニメと知らず(つまりスイス「国産」と思い込んで)見ているスイス人も少なくないとか。確かに、そのくらい時代考証や風俗考証が素晴らしくよく出来ています。「ハイジ」を見ていると、スイスでの生活が懐かしく思い出され、またスイスに行きたくなってきます。


【お知らせ】ゲルト・タイセン来日講演

2010年08月22日 18時19分40秒 | Weblog
ドイツの有名な新約聖書学者、ゲルト・タイセン(Gerd Theissen)氏(ハイデルベルク大学名誉教授)が9月に来日し、福岡・大阪・東京で計5回の講演を行います。

タイセンといえば、『イエス運動の社会学』(邦訳ヨルダン社、1981年)や『イエスの影を追って』(邦訳ヨルダン社、1989年)、『パウロ神学の心理学的側面』(邦訳教文館、1990年)など、邦訳された著書も数多く、日本のキリスト教界でもよく知られた新約聖書学者です。「文学社会学」や「イエス運動」といった、聖書研究に携わっていれば必ず耳にする用語は、タイセン氏の影響によるものです。

以下は、一連の講演会を主催・後援する日本新約学会から発表されているスケジュールです。

ゲルト・タイセン教授来日講演スケジュール

9月9日(木)13:30~15:30
演題:「史的イエスとケーリュグマ ─ 学問的構成と信仰への道」
会場:西南コミュニティーセンター・ホール
〒814-8511 福岡市早良区西新6-2-92
主催:西南学院大学学術研究所
共催:西南学院大学神学部
入場無料・英語(日本語通訳:須藤伊知郎)

9月10日(金)11:00~13:00
演題:「教派を超える教会政治家パウロ ─ その成功と失敗」
会場:西南コミュニティーセンター・ホール
主催:日本新約学会(第50回学術大会記念講演)
聴講料:500円・ドイツ語(日本語通訳:大貫 隆)

9月13日(月)19:00~21:00
演題:「史的イエスとケーリュグマ ─ 学問的構成と信仰への道」
会場:日本基督教団東梅田教会
〒530-0055 大阪市北区野崎町9番6号
主催:関西学院大学神学部、同志社大学神学部、
関西学院大学キリスト教と文化研究センター
後援:日本新約学会
入場無料・英語(日本語通訳:辻 学)

9月17日(金)14:30~17:00
演題:「律法信仰から選びの確信へ ─ ローマ書に照らしたパウロの神学的発展」
会場:立教大学
主催:日本基督教学会(第58回学術大会)
後援:日本新約学会
ドイツ語(日本語翻訳配布:辻 学)

9月20日(月)13 :30~16 :00
演題:「イエスは実在したか ─ イエスの歴史性に有利となる論拠」
会場:フェニックスプラザ3F
〒104-8139 東京都中央区銀座3-9-11紙パルプ会館内
主催:日本聖書学研究所
協賛:教文館・新教出版社・日本聖書協会・日本キリスト教団出版局・日本キリスト
教文化協会
入場料:1000円・英語(日本語翻訳配布:吉田 新)
聴講希望者は、教文館/Tel:033561-8448/Fax:03-3563-1288;
Eメール:xbooks(atmark)kyobunkwan.co.jpに申し込むこと(先着150名)


講師:ゲルト・タイセン(ハイデルベルク大学名誉教授、新約学)

1943年生まれ、1968年神学博士、1972年教授資格取得、1973-78年ボン大学私講師、1978-80年コペンハーゲン大学教授、1980年よりハイデルベルク大学教授、現在同名誉教授

タイセン教授のウェブサイト(ハイデルベルク大学のもの。ドイツ語)はこちら

「史的な問いによって私たちは史的現実と触れ合うことを期待し、
神学的な問いによって神と触れ合うことを期待します。神学の大
きな問題の一つは、どのようにしてこの現実に対する史的な接近
の道から神学的な接近の道への移行が可能となるのか、というこ
とです。自由主義神学は一方的に、革新されたキリスト教信仰の
根拠としての史的イエスを追求しました。その後継者である実存
論的なケーリュグマ神学は一方的に、ケーリュグマを信仰の根拠
に高めました。しかし、両者は密接に関連しているのです。」
(福岡、大阪講演要旨)

多くの方々がいずれかの講演にご来聴いただけますよう、お待ちしています。

広島マンホール(続き)

2010年08月19日 23時19分42秒 | Weblog
カープ坊やバージョンは、マツダスタジアム近くにあるだろうと思い、仕事帰りに足を向けてみたら……案の定、スタジアム方面の道路はカープ坊やだらけ。


色なし版もちゃんとありました。



消火栓のマンホール。わかりやすいけど、ちょっと派手。


こちらは、バタフライ弁。バタフライ弁とは、バルブの形状のことを言うようです。


「平和の道」……これもマンホールか?

「平和の道」はよく見かけます。が、マンホールではなく、


こういう形の道標(?)です。ということは、上のは「道標マンホール」ってことになるのでしょうか。


「設備」……何の? アバウト過ぎる感じが。(公衆トイレの横で見つけました。)


普段は気にも留めませんが、結構いろいろなマンホールが、やはり広島にもあるものです。


昔なつかしマンホール写真

2010年08月05日 21時00分40秒 | Weblog
昔むかし、まだムスコが小学生だった頃、夏休みの自由研究に困った我々父子は、西宮市の路上にあるマンホールの写真を集めることに。炎天下の道路を歩き歩き、写真を撮って回ったのでした。

撮った写真を整理し、印刷して切り貼り。宿題をやったのは結局というかやはりというか、父親だったのです。

あれから数年、炎天下の広島市内を歩いて通勤せねばならなくなった時に思い出したのが、あのマンホール写真。当時を思い出して、少し撮ってみることに。

冒頭のやつは、非常によく見かけるマンホール。C. Sewer ってのは下水のことらしい。



このマンホールもいわば「基本型」。何の変哲もないようですが、真ん中の三本線は広島市のマークです。



お次は「折り鶴バージョン」。広島らしいデザインです。

ほかにも色々、広島らしいデザインのマンホールがあるらしいです。見つけるたびにアップしていきます。

(おまけ)やっぱり、こういうことを調べている人っているんですねぇ。ほらね

路面電車に乗れば

2010年08月01日 13時43分20秒 | Weblog
宮島での1泊2日の合宿を終え、フェリーに乗って宮島口まで戻ってきました。

往路は広島駅からJRで宮島口まで行きました。27分で400円。自宅から駅まで路面電車で行ったのでプラス15分、150円。合計して42分、550円。駅での待ち時間を考えれば、だいたい50分くらいで自宅近くの電停から宮島口まで行けます。

他方、宮島口から自宅近くの電停まで路面電車のみで行けば、乗換え時間を入れなくても1時間15分はかかります。だからこれまで、路面電車で宮島口まで行ったことはありませんでした。しかし今回、とくに急いでもいなかったので、前から一度試してみようと思っていた、宮島口から広島市内への路面電車旅行を敢行。

船着き場から広電宮島口駅はすぐ目の前。ホームに行ってみると、古いタイプの車両が先発で止まっていたのでちょっと躊躇しました。せっかくの長旅、新しくて乗り心地の良い車両で行きたいではありませんか。

そこで、古い車両には乗らず、隣りのホームに入ってきた次発の最新型車両「グリーンムーバーマックス」へ。どの座席でも選び放題です。横に荷物の置ける、足もとの広い座席を選んで座りました。

乗ったのはこれです。


宮島口から西広島までは、路面ではなく、独立した線路の上を走るので、信号に止められることもなく、快適に電車は走ります。冷房も良く効いた、がら空きの車両はとても快適です。リュックサックを枕代わりにして、頬杖をつきながら窓の外を見ていると、いつの間にか眠ってしまいました。

気がつくと電車はもう西広島。知らない間に車内も混んできていました。車掌さん(連接車には車掌さんが乗っています)もどうやら西広島で交代したようです。電車の進むテンポが、路面を走るようになると極端に遅くなります。いつもの乗り馴れた路面電車の速度です。

的場町で乗り換えて自宅に帰りましたが、1時間半近く乗って250円(パスピー割引)。ある意味お得な電車の旅でした。

電車を降りようとして気付いた車内広告。「がんばるけん」で知られた広島出身の歌手、石井杏奈(ご注意! 曲がいきなり流れます)のセカンドシングル、「路面電車に乗れば」が8月4日に発売になるそうです。まだ聞いていませんが、なんとも広島の「ツボ」を押さえたタイトルだと感じたのは、路面電車に乗ったから?