チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

不親切な広島駅

2010年02月16日 18時52分49秒 | Weblog
この前、中国新聞社について書いたところなので、文句ばっかり言っているようで気が引けますが(実際、書いてはいないけど、文句ばかり言ってるのは確か)。

今日は大学院の入試日で出勤でした。広島駅に9時20分頃行き、地下の改札口で発車予定のボードを見ると、9時22分発の快速列車がありました。本当は、その次の26分発各駅停車に乗るつもりだったのですが、少々早く駅に着いたおかげで、1本早いのに間に合ったわけです。

ちょっと得した気分でプラットホームに上がると、5番線の発車案内になぜか、12分発の各駅停車の掲示が(瀬野という、西条より前の駅が終点なので、これには乗れません)。

どうして12分発の列車がまだ掲示されているのか...。どうやら列車の遅延が発生しているようです。駅構内のアナウンスによれば、西条・八本松(これから行こうとしている場所です)間で信号の故障があり、ダイヤが乱れているというのです。

こりゃ何時に列車が来るかわからんな...と思いつつ、4番ホームで22分発の快速列車を待っていました。そうしていると、5番線にようやく、12分発の各駅停車が。見ると、ものすごいすし詰め状態です。御堂筋線の地下鉄のような光景を久しぶりに、しかも広島駅で見ることになるとは。おそらく、(自動車の)マツダがある向洋(むかいなだ)駅まで行くサラリーマンではないでしょうか。乗れない人は、後ろの車両にダッシュで向かっています。果たして4両編成の列車に乗り切れるのかと思うほどの人がホームに溢れています。

ようやく12分発が出て行きましたが、22分発の快速列車は来る気配もありません。驚いたのは、次に来る列車について、ホームで何のアナウンスもなかったことです。いや、アナウンスはありました。22分発の快速列車は15分(だったか?)ほど遅れてくる、というのです。

だったら、次に来る列車は15分遅れの快速列車で、その後、26分発予定だった各駅停車が来る、と普通は思うでしょう? しかし、実際は違いました。

5番ホームをふと見ると、8両編成の列車が入って来るではありませんか。これが、26分発の各駅停車だったのです。つまり、22分発の快速列車を追い越して(?)、26分発の各駅停車がなぜか先に入ってきたわけです。

では、この各駅停車が先に出発するのか? それとも、後から入って来る快速列車が先に出発するのか? それが問題です。が、肝心のその点について駅員は何のアナウンスもしてくれません。

どうやら各駅停車が先に出そうだと感じたので、快速列車を待つ4番ホームの行列から抜け出して、各駅停車目指してダッシュ。これが正解でした。乗ってしばらくすると、車掌が、この列車が先に出ると車内アナウンスをし始めたのです。

そういうことは、乗る前に言え!と車掌に怒りたくなりました。

いや、車掌は悪くないのでしょう。悪いのは、列車の順番が入れ替わったことについてアナウンスをせず、多くの乗客を混乱に陥れた広島駅の駅員です。なんと不親切な駅なのでしょうか。JR西日本、危機管理がまるで出来てない、というか、お客へのサービス精神がなってない。きっと、4番ホームで快速列車を待って損した乗客もいたはずです。

そもそも、こんな時にプラットホームに駅員がほとんどいないのも問題です。すぐに正確な情報を伝えようとする姿勢がまるでない。涼しい顔でホームの上を行き来する駅員は何人か見ましたが。

携帯で、列車の遅れを報告しているお客がいました。「またJRが遅れてて...」。もう日常茶飯事なので、今さら驚かない、ってことなんでしょうか。事故も多いけど、駅の対応が悪すぎる。朝からどっと疲れました。集合時間にはしっかり遅刻です。

呉の街にVが来た

2010年02月13日 08時26分50秒 | Weblog
先週末、娘に誘われて、バレーボールのVリーグ男子プレミアリーグを観戦に行きました。場所は呉市総合体育館オークアリーナ。広島から車で1時間弱のところです。娘の友だちのお父さんから招待券をいただきました。お父さん、どうもありがとうございました。

広島は、JTサンダーズの地元。かつての「専売広島」(のち「日本たばこ」)で、東京(銅)・メキシコ(銀)・ミュンヘン(金)の3オリンピックに出場していずれもメダルを取った日本チームで活躍した猫田勝敏選手(1983年に39歳で逝去)が所属していたことでも有名です(南区皆実町には「猫田記念体育館」があり、JTの本拠地となっています。


第1試合の開始は13時10分、開門は12時でしたが、開門前からすでに長い行列ができていました。なかなかの人気です。


試合前の練習。応援団も盛り上がっています。

第1試合は、サントリーサンバーズvs堺ブレイザーズ。サンバーズという名前は珍しいですが、たぶん「サン」「トリ」だから? サントリーには、全日本で有名な荻野正二選手がいます。全日本のゲームは熱心にテレビ観戦しているので、「生荻野」を見ることができて、ちょっと興奮(でも出場しなかったのが残念)。

かたや堺には、「ゴッツ」の愛称で有名な石島雄介選手。「生ゴッツ」は本当に「ゴッツ」かったです。


試合後に、子供にサインをするサントリーの山村宏太選手。ファンサービスにも熱心です。

第1試合は、セットカウント3-1で堺の勝ち。30分ほどの休憩を挟んで、第2試合に移りますが、地元JTが出るとあって、会場も盛り上がってきました。相手は豊田合成トレフェルサ。「トレフェルサ」とはイタリア語で「3つの力」(=知力・体力・気力)を意味するそうです。




休憩時間の間に、このような応援グッズが配られました。厚紙を折ってメガホン状にします。

JTが取ったセットの直後には、客席からチアリーダーが降りてきて、コートで演技を披露してくれます。




客席の応援団。プレーの間はしゃがんでいて、得点が入ると立ち上がって応援。結構な運動量だと思います。大変そう。


コートの真後ろに設けられた「猫田記念シート」。

試合は、途中で審判の微妙な判定にJTの選手(と応援団)がヒートアップし、そこから会場が一挙に大興奮。この判定がJTを勝たせたのかもしれません。



試合終了後に整列するJTの選手。試合は大接戦でした。2-2で迎えた第5セット、何度もマッチポイントを迎えながらJTは最後の1点を決められず、もつれにもつれて、結局25-23
何とか勝ちました。

3時半に始まったゲームでしたが、2時間20分近い大熱戦で、終わってみればもう6時。外は真っ暗になっていました。

誤植を知らせたのに...その後

2010年02月08日 18時44分54秒 | Weblog
2月5日に「誤植を知らせたのに」という記事を載せましたが、その後、中国新聞社の方からメールと電話で丁寧な説明を頂戴しました(このブログが読まれているということに、まず驚きました)。

そのご説明によれば、誤植を知らせるために送ったメールは、どうやらスパムに分類されたようです。普段はスパムに分けられたメールもチェックはされているようですが、送ったのが金曜の夜だったこともあり、担当者の方が不在だった週末の間に消去されてしまった可能性が高いとのことでした。しかし現在では、そういうことが起こらないようにメールソフトを改善しているそうです。

ということで、送ったメールは読まれていなかったわけです。これでは、返事のもらいようもありません。

メールがスパムに分類され、消去されてしまったことはどうかと思いますが(しかし、今回の件をきっかけに改善されたということですから、送った意味がなくもなかったわけです)、メールを受け取っても返事もしない、というわけではなかったので、その点については訂正します。大殿様商売という、コメント欄に書いた失礼な言い方もお詫びします。

元記事に追記しようかと思いましたが、この形の方が多数の目に触れる(見てる人の数はそもそも少ないにしても)ので、別の記事としました。元記事には、こちらを参照するよう追記します。

真のナポリピッツァ

2010年02月06日 23時42分32秒 | Weblog
嫁さんの誕生日を祝うため、家族で食事に出かけました。

今回は、JR横川駅近く(広電横川一丁目が最寄り)にあるピッツェリア Pizza Rivaへ。結構有名なお店らしいです(嫁さん談)。ウェブサイトを見ると、Vera Pizza(真のナポリピッツァ協会)205番目の会員とのこと。そういう協会があることも初めて知りました。

もう16,7年も前に、ナポリを訪れ、駅前広場の一角にあったピッツェリアで、本当に美味いピッツァ・ナポリを食べたことがありましたので、ナポリと聞くだけでそのことが思い出され、さぞ美味いだろうという期待が高まります。

内装も、イタリアのお店を感じさせる雰囲気になっています(イタリアのお客はもっとうるさくお喋りしていますが)。そして料理は、期待して正解な味でした。


前菜は、よこわのカルパッチョとローストビーフ。この日のおすすめでした。

ピッツァは種類豊富。我々は、margherita(やはり最初はこれでしょう)に frutti di mare(シーフード)、capricciosa など5枚。サイズはそれほど大きくない(ナポリで食べたのはもっと大きかったと思いましたが)ので、4人で5枚はいけます。


カプリチョーザ。


4種類のチーズのピッツァ。

我々は白ワインをデキャンタで。子供たちは赤ぶどうジュース(赤ワインそっくり)。

デザートに嫁さんが注文したイチゴムースは、Happy Birthday ****(妻の名)とチョコで記されたお皿の上に。素敵な配慮です。

ワインのために、車を置いて路面電車で出かけましたが、その甲斐はありました。また訪れたいお店です。


誤植を知らせたのに

2010年02月05日 08時53分21秒 | Weblog
先月15日のことです。夜、自宅のパソコンで何気なく見ていた中国新聞のウェブサイトに2箇所も誤植を発見しました。

「後任」を「公認」と書いていたり、「石川衆院議員」が「石衆院議員」になっていたりと、いずれも初歩的なミスです。急いで入力したせいで生じた誤りなんでしょう。しかし、どうして校正の労を一度でも取らなかったのかが不思議です。入力した本人がチェックしたって発見出来る程度の誤植ですから。

そこで、やめときゃ良かった(と今では思う)のですが、多少の親切心もあって、誤植を知らせるメールを送りました。ところが、今日に至るまで何の返事もありません。メールを受け取ったことすら言ってはきません。

読者からの(新聞もとってます)メールに何の対応もしないなんて、新聞社としてあまりに不誠実だし、誤植は新聞の恥だという意識もないようです。無料提供であるウェブサイトの記事だから誤植があってもいい、とは言えないでしょうに。

どこの新聞社でもこういう対応(のなさ)なんでしょうか。中国新聞に少なからずがっかりです。

*追記(2月8日)
その後、中国新聞社の方から連絡があり、事情の説明をいただきました。詳しくは2月8日の記事をぜひご参照下さい。要するに、メールはスパムに分類されたのが原因で、読まれずに消えたようです。事情はどうあれ、受け取ったのに返事もしない、というのは事実に反していたので訂正します。コメント欄の「大殿様」云々も、一応残してはいますが、撤回します。

小河陽教授最終講義

2010年02月04日 22時39分13秒 | Weblog
記事にするのが遅くなりましたが、先月23日(土)、小河陽先生の立教大学文学部キリスト教学科における最終講義が行われました。

午後1時からの最終講義でしたが、先生は開始数分前に会場に到着(池袋駅の地下街を、会場へと向かって歩いていたら、先生が数メートル先を歩いておられてびっくり。途中からご一緒しました)。きっと関係者はやきもきしていたことでしょう。

講義題目は「20世紀における神の国解釈史」。大量の二次文献を整理して、的確に批判を加えつつ道筋を立てていく小河先生の手法には、いつもながら圧倒されます。

思えば、『マタイ福音書神学の研究:その歴史批評的考察』(教文館、1984年)を読んだのは四半世紀前、神学部の学生の頃でした。年末年始にずっとこの本を読み、ノートを取ったことを覚えています。聖書学の細かい議論が続く分厚い専門書ですが、その面白さに引きつけられ、どんどん読み進みました。二次文献との批判的対話のやり方についても多くを学んだ一冊です。

前には大貫隆先生が東京大学を定年退職されましたが、自分が学生の頃に若手学者と言われていた先生方が、こうして定年を迎えていくのを見ると、時の大きな流れを感じます。その分、自分も年を取ったということも。

小河先生の講義は初めて拝聴しましたが、その論文や本と同様、濃厚で批判的な内容に満ちた90分でした。講義の内容は立教の紀要に掲載されるとのことです。

講義の後は、キャンパス内の食堂2階を借り切っての感謝会が、院生主催で行われました。講義に来ていた人たちの多くが感謝会も残って、なごやかなパーティのひとときを過ごしました。それにしても、このような会を大学院生が仕切ることができるとは、立教の層の厚さには驚きます。良い先生のところで良い院生が育っていることがわかります。うらやましい限りです。

夕方散会。小河先生のご健康と、ご研究の益々の進展を祈りつつ、会場を後にしました。