チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

雨中の特等席

2011年04月23日 13時44分36秒 | Weblog
近くのショッピングモールでやっていたくじ引きに参加したら、大当たり。マツダスタジアムの1塁側S指定席のペアチケットをもらいました(定価1枚4000円也!)。

ところが試合は vs Swallows。まさかタイガースファンの我々夫婦が、広島vsヤクルト戦を観に行くことになるとは、関西にいた頃は夢にも思いませんでした。

しかし今やカープ応援熱も高まってきた我々は、6連勝中、単独首位の赤ヘル軍団に声援を送るべく勇んで球場へ。ただ、天気が……。



見ての通りの雨。当日朝に降り出した雨はいったん止んだのですが、夕方から再び雨粒が落ちてきました。しかし、だからといって行くのをやめては、せっかく当たったチケットを無駄にしてしまいます。雨用の服装で装備して出かけました。

ところが、天気以上に寒かったのが試合の内容で、相手の先発ピッチャーに手も足も出ない有り様。カープ先発、2年目の今村がなんとか0点で踏ん張っているのに、こっちはろくにヒットも出ません。ついに我慢ができなくなった今村は、相手の4番バッター畠山にソロホームランを浴びてしまいました。

S指定席ともなると、場内サービスも良くなります。普段陣取っている内野自由席だとなかなか来ないビール売りのお姉さん(と一部お兄さん)も、途切れることなく次々にやって来ます。5回裏にはお約束のカープCCダンス。





試合の冷え込みはさらに強まり、9回に追加点を奪われて万事休す。カープは見せ場もないままに無得点で敗れ去り、ヤクルトに5連勝を許してしまいました。前の日に打ちまくった反動か。守備でもエラーの連続で、カープらしからぬゲームでした。もらったチケットだから許すけど。

マツダスタジアム2011開幕戦、vs Giants

2011年04月17日 19時36分24秒 | Weblog
延期されていたプロ野球、今年のマツダスタジアム開幕戦に出かけてきました。

今年は vs Giants。相手投手は……



なんと新人澤村です。新人らしからぬ落ち着き払った様子が、自信の表れのようで何とも憎たらしい。ほら、


対するカープの先頭打者は梵英心。


今シーズン地元開幕戦の割にはお客の入りはもう一つな感じです。カープ側は試合が始まると次第に客席が埋まってきましたが、


ビジターパフォーマンス席は最後まで寂しい感じでした。タイガース戦の時は決してこんなことはないのですが。やはり東京のチームだとビジター応援が少ないのは、巨人といえどご多分に漏れないようです。


ライト側、スコアボードの右下あたりにある「ネソベリア」。試合は見やすいんでしょうか?


2階席1塁側ライト寄りのところに新登場の「ふわふわカープ坊や」。顔が怖いという評判なのですが(顔はリンク先ご参照)、バックネットの方向からでは顔が見えません。バッターが怖がるといけないから?


5回終了時のお約束、「CCダンス」。このときは、客席の販売員も仕事を止めて踊ることになっているはずですが、この日は踊っている販売員さんが見当たりませんでした。このダンス、振り付けはかのラッキー池田さん。販売員への指導もしたそうです。


途中からは新人投手の岩見も登板。なんとか巨人打線を押さえてひと安心。

カープ応援のお客さんがスタンドを埋めた7回ウラは、応援歌と赤風船飛ばし。



試合は、負けを何度も覚悟したカープが、9回2死から劇的に追いついて引き分け。「勝ちに等しい引き分け」という赤松のコメントに共感したファンは多いでしょうが、しかしなお続く逆転サヨナラチャンスを逃したのは残念。嬉しいと同時に惜しい引き分けでもありました。

何はともあれ、シーズン開幕。今年も仕事が進まない毎日がやって来ました。そして、


この思いが共有されるシーズンであってほしいと思います。

五分咲きの桜

2011年04月12日 18時48分07秒 | Weblog
数日前、散歩道で見た桜は三分から五分咲き(今日あたりはもう満開でしょう)。

満開の桜はもちろん綺麗でいいのですが、個人的には五分咲きくらいの桜も好きです。まだまだこれから花を咲かせる期待感、内にまだ力を溜めている躍動感に惹きつけられるのかもしれません。

自分も五分咲きの桜のようでありたいものです。あとは散るだけの満開桜でなく、まだこれから花をたくさんつける五分咲き桜のような生き方ができればと思います。つぼみのままで終わる場合もあるわけですが。

ただ、満開の桜よりも五分咲きに心が動くのは、満開を素直に喜べない今の状況のせいもあるような気がします。誰もが満開の桜を心から喜べる時が早く来るよう祈るばかりです。

仙台の思い出

2011年04月01日 23時07分13秒 | Weblog
東北関東大震災のことをニュースで知った時、真っ先に思ったのが、東北にいる友人・知人のことでした。東北学院大学のウェブサイトには数日間まったくアクセスが出来ず、メールにも返事はなかったので大変心配しましたが、大学も友人たちも大きな被害はなかったとのこと。尚絅学院も宮城学院も同様との知らせを聞き、とりあえず安堵しました。

仙台の空港が津波にやられている光景は、一昨年の9月に学会講演のため仙台を訪れたばかりだったこともあり、もう目を疑うばかりでした。

その時の講演内容を論文化したものが収録された本(研究雑誌?)が、今頃になって出版社から送られてきました。それが冒頭の写真です。本そのものは昨年中に出版されていたようです。

Scrinum. Revue de patrologie, d'hagiographie critique et d'histoire ecclésiastique, Tome 6: Patrogia Pacifica: Selected Papers Presented to the Asia Pacific Early Christian Studies Society Fifth Annual Conference (Sendai, Japan, September 10-12, 2009) and other Patristic Studies. Edited by Vladimir Baranov et al., Axioma: Gorgias Press, 2010.

中表紙と目次はこちらをご覧下さい(PDFファイルです)。

拙稿は
Manabu Tsuji, "Beyond the Original Context: Reception of the Pauline Letters in the First Century," pp. 5-21.

あまり手に入りやすくない本のようなので、拙稿はPDFにして、TSUJIGAKU研究室のウェブサイトからダウンロードできるようにしました。なお日本語版は、『ペディラヴィウム』(ヘブライズムとヘレニズム研究)第65号(2010年12月)38-56頁に掲載していただいています。

論文を読み返していると、仙台での1泊2日のことが思い出され、懐かしいと同時に、今の状況を思うと胸が痛くなります。こんな時に本が送られて来るなんて。