チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

農家レストラン西野

2009年02月24日 09時00分28秒 | Weblog
ある晴れた休日、陽気に誘われて夫婦でドライブに出かけました。何かおいしい物を食べようということで、目指した先は、竹原市にある「農家レストラン西野」。古い農家を改装して作られた(というより、そのまま使っているという感じ)1階の畳敷きの広間で、特産のじゃがいもを使ったコロッケ、地元の旬の野菜などを使った料理をいただけます。

広島からだと、広島呉道路(15分も乗ってないのに900円は不当な気がする)でまず呉に入り、そこから国道185号線をどんどん東へ。合計1時間ほどで到着。道の左手にあるのですが、少しひっこんだ所にあるので、うっかり見過ごしてしまいそうになります。実際、僕らも通り越してしまいました。注意していると、大きな幟が何本かあるのと、


こういう大きなメニュー(!)が貼り出してあるのでわかります。


「商い中」と書かれていなければ、レストランだとは気づかないほど、普通の農家です。

玄関も普通。中がどうなっているのか興味津々で入りました。


中はこんな風。


我々が座った席の横には、時節柄お雛さまが飾られていました。和みます。


お雛さまの横になぜかちょんと黒電話が。飾り?


メニューは(店の雰囲気とは少々違い)かわいいデザインでした。写真入りでとても親切。どれも試してみたくなります。


我々がいただいたのは「おまかせ御膳」(1000円)。値段よりずっと豪華です。


お店に着いたのは12時半くらいだったでしょうか。我々の数組後に入ってきたお客さんの時点では、もう「おまかせ御膳」は品切れになっていました。見回すと、ほとんどの人がこれを注文していましたから。

営業は11時から14時のみ、月曜定休。席数は30だそうで、駐車場も広いです(JR呉線の吉名駅も近いですが)。

ラジオ・スイス・ジャズ

2009年02月07日 16時30分40秒 | Weblog
自宅や職場で仕事をしているときは、静かな中で黙々とやればいいようなものですが、やはり何となく音楽をかけたくなります。そんな時に便利なのが、インターネットのラジオ。昔は、ラジオを聴きながら勉強する人間を「ながら族」なんて言ってました。集中できないからダメだとされていましたが、近年は別の見方もあるようです。

よく使っているのが、Radio Swiss Jazz。iTunes でも聴けるので、自宅ではもっぱらこれです。以前はジャズはあまり聴かなかったのですが、広島に来てからとくに機会が増えた気がします。ロックやポップスが本当は好きだけど、歌詞があると、つい耳を傾けてしまうので、やはり集中力が削がれます(日本語はとくにダメ)。その点ジャズは、ヴォーカルの入ったものももちろんありますが、そうでない曲が多いので、それほど気になりません。BGMにするのにもってこいです。同じ理由でクラシックもよく聴きますが、なんか心地良くて、眠たくなるのが難点。同じくスイスのRadio Swiss Classicを使うことが多いです。曲の合間に入る、スイス訛りのドイツ語(スイスドイツ語じゃなくて、スイス訛りの Hochdeutsch)が好きなので。

純粋な単純作業の場合は、音楽じゃなくてもいいので、Schweizer Radio DRS。DRS 1 を流しっぱなしにすることが多いです。30分毎にニュースも入るし。別に、わざわざスイス風ドイツ語の放送でなくても、ドイツの放送局とか、Deutsche Welleを聴けばよさそうなものですが、そこはやはり、スイス贔屓の習性で、スイスの放送局にアクセスしてしまいます。

DRSのニュース Heute MorgenはPodcastで配信されているので、出勤時に聴いています。これはドイツ語の耳の練習が目的なので、一応「ドイツのドイツ語」も聴いておこうということで、ドイツのZDFが配信しているニュース番組Heuteも聴いています。

でも、本当に脳みそを駆使して文章を書くときは、やっぱり何も音楽をかけてないような気がします。静寂に勝る環境はやはりないってことかも。

東北帝國大學からの図書

2009年02月03日 22時02分01秒 | Weblog
広大になかったので、図書館に頼んで取り寄せてもらったある本、裏表紙の左上には「東北帝國大學圖書館 昭和14年12月7日受入」とのハンコが。時代を感じさせます。

しかし、それよりも驚いたのは、目当てのページの近くに、栞の代りなのか、5センチ角に切られた新聞紙が挟んであったことです。その新聞がすごい。



「上封鎖去」の文字だけが読み取れます。これはおそらく見出しで、その左はポイントを落として、「中立國船卅」が判読可。ということは、最初の行は「〔海〕上封鎖」か。びっくりしたのは、この新聞、漢字とハングルで書かれていることです。

裏面はこの通り。


別のページにも1枚挟まっていました。


裏面。


偶然発見したこの新聞の切れ端。何新聞のいつのものなのか、非常に興味をそそられます。まずはハングルが読めないとどうしようもありませんが。

それにしても、東北帝国大学図書館所蔵だったこの本、戦争直前の空気を味わせてくれる代物です。ちなみに題名は


出版社は Berlin の Verlag Alfred Töpelmann。1939年出版ですから、ナチス・ドイツ軍がポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発した年、日本はといえば、ノモンハン事件があった年です。こんな時期に、こんな聖書学の専門書を出版していたのですねぇ。

ちなみにこの本、ほとんど袋綴じのままになっていて、読まれた形跡がありません。にもかかわらず栞代り(?)の新聞紙を挟んだ人物、いったい誰なんでしょう?